コナサン、ミンバンワ!今月中旬に続き、昨日と今日、主に加計学院大学獣医学科認可を巡る不明朗な所についての、国会閉会中審査が行われ、与野党による質疑が行われた。予め想像された通りの所もあったが、基本 安倍政権に、法的に大きく外れる対応はなかった様だ。
民進党メインに、その必要以上の強硬な追及姿勢で大変なのは分るが、安倍総理大臣にあっては、とに角周到丁寧な説明をお願いしたい。先般の、南スーダン自衛隊派遣についての、日報の存在問題と共に、野党側は政局目当てのダメージ作りの為の追及と言う所も付き纏う。どちらの事案も、現状できる最大限の説明を尽くした上で、来月早々の、内閣改造を思い切り断行して頂きたい。国民的問題視を受ける、稲田防衛相や金田法相らについては、その時点で確実に交代願えば良い。
この所、与党陣営は、今月初の都議選に続き、奈良、仙台の両市長選でも手痛い敗北を喫している。都議選と二つの市長選で、敗れた背景はそれぞれ異なるだろうが、決して軽く見てはならないだろう。三敗目を喫したとも言える、各地方選の敗因をよく分析・総括し、地方でこれ以上の「負け癖」をつけない為にも、前述の国会閉会中審査にしっかり対応すると共に、大きく下がった内閣支持率の立て直しの為、全力を傾注して欲しい。当然の事だが、いつまでも「安倍一強」が続く訳ではない。
ここからは本題だが、野党側も決して、手放しで喜んではいけない。仙台市長選勝利は、あくまでも「辛勝」であり、奈良市長選にしても、事情は似た様なものだろう。東北一円は、元々小沢自由代表の政治的影響力の及ぶ土地であり、全野党連携を呼びかける「(アテにならない)オリーブの木構想」への理解者も一定はある様だ。
但し、民進党は、大口支持母体 日本労働組合総連合会(連合)への配慮から、対日共連携に注力できない立場であり、そこから、(例の)四野党連携が叶うかどうかは微妙なのだ。「剛腕」と揶揄される、小沢自由代表の「力の裁定」も、場面によりそれは考えられるだろうが、果たして、掲げた理想を押し通す程の無理が利くのかは、大いに疑問がある。
さて、蓮舫民進党。先の都議選での敗北を、遅まきながら認め、近く安倍政権の内閣改造に対抗する形で、執行部人事の刷新を図るんだとか。まずは、幹事長たる野田前総理大臣の降板が話題になっているが、果たして、この党の要職がまともに務まる人物は居られるのだろうか。岡田前代表は辞退された様だし、他の役員経験各位にしても、好感できる顔ぶれではない。
特に、前幹事長 枝野幸男衆議の復帰などとあっては、一部の党国会議員から出されている「分党要求」が避けられず、最悪の場合「大爆死」もあり得よう。かと言って、小沢自由代表の真似事たる「力による統率」などの挙に出ては、党のイメージを失墜させかねず、更なる支持率低下に陥る可能性も高い。枝野前幹事長復帰は、拙的にも「No!」の一言だ。
この他、実力をつけて来た若手議員に党執行部を委ねる案もあるらしいが、例えば自由民主党議員の様な、人物としても、幅と奥行きのある若手が多く育っているかと言えば、それは怪しいものがあろう。先の国会質疑、又、今月の閉会中審査を拝見していても感じるが、「真に、動物疫病の問題を解消すべく、国益の為に国家戦略特区を活かす為の質疑をし、好い案を出し合おうじゃないか!」との良き姿勢を示す事なく、ただ「安倍政権の不明朗ガー!不始末ガー!」などと騒ぎ立てるだけでは、物事を前に進める事など不可能に決まっている。そんな簡単な事も、党幹部が理解していない様では、続く若手のあり様も不安と言うものだろう。ポスト野田前大臣の、民進党幹事長人事は、その意味でも大いなる懸念を抱かずにはいられない。
今回画像は、当地南郊 鳥羽市近辺の海辺の様子。世界に名を轟かせた高質な養殖真珠、冬の美味 牡蠣(かき)の名産地 的矢(まとや)もこの近所。何よりも、去年の初夏 志摩市内で開かれた、「先進国首脳会議 伊勢志摩サミット」の会場を控える世界の名勝 伊勢志摩国立公園のど真ん中でありまして。