自らの法案見落とし➡どうする？立憲民主

明日 3/11は　平成期最悪の災害、東日本大震災から 12年。未だ 2000人超の各位が行方不明。不運にも重なった福島原発事故と共に、犠牲各位への改めての弔意と　今も復興途上の各地へのお見舞いの意を新たにしたいもの。併せて　近い将来不可避とされる、南海トラフ大地震の想定域に生きる者として　前述震災の教訓を他人事とせず、強く共有していく姿勢を持ち続けたいと思う者であります。

勿論、悪い話ばかりではない。進行中の WBC・ワールドベースボール・クラシックのシリーズにあって、我らが日本代表は大善戦。昨日の中国大陸代表戦勝利に続き、今日の対大韓民国代表戦でも序盤先制されるも逆転、大量リードを築いている様だ。勿論勝負は最後の最後まで分からないもの。韓国代表の本気度は、対日戦になると大いに熱量が上がるといわれる。我国代表は、気を緩めず試合終了まで全力で当たって頂きたい。昨日もそうだが、そういう姿勢が勝敗に関係なく　相手国チームへも礼を尽くすという事だろう。

本題です。WBCやサッカーW杯、テニス世界 4大大会や自動車レース・F1GPなどの様に、スポーツ頂上決戦に負けぬ気迫で本当は臨んで頂きたいのが我国の政治。岸田政権の取り組み姿勢も決して芳しいものではないかもだが、その最たる監査役を担わなければならぬはずの第 1野党・立憲民主党の　泉　健太・党代表に、思わぬ失態があった様だ。折しも同党の参議が、第 2次安倍政権期の放送法解釈の政治的公平に大きな疑義があったかどで　追及の挙に出ている様だが、その本体で以下の様な体たらくはどうなのか。この件につき、今日の読売新聞ネット記事を引用して　みて参ろうと思う。

「『自分の党の法案把握してない』・・子育て給付巡る発言　撤回の泉代表に　立民(立憲民主)内部から批判」

立憲民主党の　泉代表が、子育て世帯への給付金を巡る　自らの発言を撤回し、党内から批判を浴びている。

泉氏は 3/9の党会合で、与党が検討中の困窮する子育て世帯に　子ども 1人あたり 5万円を給付する案について「(子育て世帯の) 分断だ」と主張した。しかし　立民(立憲民主党) も同様の給付を盛り込んだ法案を、衆院に提出予定であることが判明すると、泉氏は会合後「事務方から上がってきたペーパーで一部齟齬(そご) があり、それをそのまま話した」と記者団に釈明し、自身の発言を撤回した。

党内からは「代表の立場でありながら、自分の党が出す法案も把握していないのか(党ヴェテラン) とあきれる声が出ている。法案は 3/10、予定通り衆院に提出された。(引用ここまで)

もう手遅れかも知れぬは理解するが、ここは敢えて　泉党代表に向けた個人攻撃は控える事とする。何故かといえば、立憲民主党の場合　現状どの様な人物が党代表を務めようと、同様の事態が生じる可能性があるからだ。或いはこの方こそ、失笑ものかもだが。

本当に「こんな事で、岡田党幹事長が目指すと表明の　政権交代を叶える政治勢力の結集ができるのか？」との疑問を抱かざるを得ない現状が確かにあるといえるのではないか。

今回はたまたま　泉党代表の大きな失態となって表れた訳だが、こうした失態を生じ易い土壌が　立憲民主党内に蔓延(はびこ) っているとみるのは考え過ぎか。

少子化が深甚の度を増す以上、与野党共に真摯に対策に取り組み、国会の場などで　決然とした「政策勝負」を挑むのが正道だろう。だが前述の様な問題を生じていては、そうした論戦などの取り組みも満足にできない可能性もあろう。全く　論戦以前の準備ができていないという事だろう。

先程少し触れた　第 2次安倍政権下の放送法政治的公平に対する介入が疑われる問題にしても、仮に立憲民主側の主張に間違いがなかったとしても、現執行部がこの様にブレブレでは信頼も説得力も手にし得ない事だろう。泉党執行部は　前述の問題で世間に対し謝罪などは行わない様だが、そうである以上は　詳細を裏付ける、例えば日頃　岸田政権に対し声高に要求している様な「丁寧な説明」を今度こそ実行すべきではないか。さもないと　岡田幹事長表明の「政権交代を担える政治勢力」の地位が又一段と遠のく事ともなろうが、それで良いのか。

拙者は立憲民主党の支持者ではないので　別にどちらでも良いのだが、その一方で　余りの現行不一致に陥るのも不誠実というものではないか。ここは「どうする？立憲民主」の発信位はしておこうかと愚考する者だが。今回画像も先年ので恐縮。丁度 1年前、桜の開花した当地名古屋市内・尾頭橋(おとうばし) 付近で捉えた、名古屋鉄道・名古屋本線列車と JR東海道本線を西日本へと向かう　下り貨物便の並走の模様を。