コナサン、ミンバンワ!明日、千秋楽を迎える大相撲春場所において、新横綱 稀勢の里関が、今日の対横綱 鶴竜戦に惜敗。昨日の、対横綱 日馬富士戦に続く連敗となったのは事実だが、その終盤、土俵下に落下した折、左肩に大ダメージを負い、今日の出場が危ぶまれていたもの。
同関の、横綱昇進後、初の本場所。勝敗の前に、いかに手負いでも、勝負から逃げなかった勇気を称えるべき。もしも、明日の千秋楽を落としたとしても、それは不運として、観衆の心に留められる事となろう。勿論、勝てばベストだが、今は、新横綱として、全て戦い切る所を見せる事が、一番大事と言う事を、同関もよく理解している事だろう。
大相撲で素晴らしい勝負が見られる一方で、我国の政治の方は相変わらずだ。国有地の安価な払下げ疑惑が問題視された、森友学園の件だが、証人喚問を巡り、低級な綱引きが続いている様だ。既に、籠池理事長が証人として出席、行政担当関係者の参考人招致も終わって、国有地払下げ問題は、かなり全体が見られるレベルになって来た。寄付金を巡る、安倍総理夫人の対応や、小学校建設認可のやり取りや、工事見積もりなどで、拙劣な対応あったは事実なるも、生活廃棄物絡みの国有地を巡る金額や、あくまでも私人たる、総理夫人の言動などは、過分に追及しても意味が薄い様な気もする所。
民進以下野党四党は、更に松井大阪府知事や、安倍総理夫人 昭恵女史らの証人喚問を求める意向の様だが、分っているだけで八名を数える証人の数は、喚問に最低でも数日以上を要し、今後の国会日程を大きく損ねる懸念もある。かつて民主党政権の閣僚を担った、森本元防衛相は「必要な追及は良いが、時間をかけ過ぎぬ事」を指摘されていた。今まさに、その状況にズブズブと嵌り込みつつある様に感じられてならない。四野党の追及姿勢には他意があり、本来の国有地払下げについての疑問よりも、むしろ教育勅語などを基本に据えた、森友学園の復古的教育方針そのものへの難詰の様に思えてならない。特に、社民、日共の出方には、それが露骨に感じられる。
此度、総理夫人と、森友学園の理事長夫人が交わした電子メール公開につき、与党は了解するも、何と野党、特に民進党が反対の挙に出たと言う。原因と言われるのが、申請取り下げとなった、小学校建設現場の孫請け業者に、野党側の某女性議員(本名を記す価値はないし、そんな気もしないので匿名とする)に近い関係者若干が紛れ込み、現場でスパイまがいの諜報行為をした疑いがあると言われ、それが、前述の夫人どうしのメールでもやり取りされた様だ。初め、一部メディアが記事にしたらしいが、すぐに削除された由。政治的圧力で、基本的人権が蔑ろにされたのは明らかだろう。
民進党は、所詮はどこまで行っても烏合野合の勢力だ。蓮舫執行部は「帰化人執行部」の様なもの。党内の議員グループにさえ、政策面で意思統一のできないグループができ始めている様だ。ある知人のサイトに、民進党の現状を、的確に言い当てた言葉を見かけたので、ご紹介しておく。
「群盲 象を評す」 これは、視野の狭い者が多く集まり、銘々の観点から理解した事を述べ、結果として物事の本質が見失われている状態の喩(たと)え。視野の狭い者は、幾ら集まった所で、物事の本質を理解する事は難しいと言う事。又、小人物は、スケールの大きな人物を理解する事ができないと言う事。
拙者、これを拝見して、久々に感銘を覚えた。正に、民進党の真実を突いているではないか。今正に同党は、森友学園国有地払下げ問題と言う、大きくない一国内問題の究明とか追及に血道を上げ、深刻さを増す、アジア圏の我国周辺の安保問題とか、国内のテロ暴力対策としての、テロ対策法制、少子化対策や長期を見据えた社会保障政策、そして慎重対応を要する日米欧関係のあり方などに目を向ける熱意などない様に見えてならない。 こんな事では、国民市民の支持など得られるはずもないし、今夏予定の、東京都議会選でも、小池都知事の集団に勝つべくもない。敗れれば、党存亡の危機に直面する事だろう。
森友学園諸々の件は、安倍政権与党にも、それは相当のダメージを及ぼすだろうが、その度合いは、民進以下四野党の方が、遥かに深刻であろうと心得る。今回画像は、今年初の、当地東郊の中央西線沿線の様子。手前にほんの少し、寒椿の花が見られ、まだ寒い時季らしかったですね。