Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

東京五輪及び障害五輪準備は大丈夫か?

2016-08-22 13:55:53 | 社会・経済

今日の当地愛知は、朝方の晴天から一転、昼前から怪しい空模様になって来た。報道では同じ頃 接近中の台風第11号が、千葉・房総半島辺りに上陸した模様と伝えている。首都圏ではかなりの交通網に、飛んで北海道方面では大雨の、それぞれ影響が出ている様だ。大過ない事を祈りたい所である。

さて本題。前回、スポーツ報道家 為末 大さんの、日本のスポーツ選手が、競技結果が伴わなかった場合、必要以上に謝罪しがちな問題につき言及されていた事に触れたが、今日に至って、某野党政治家の、メダルを巡る不穏当な言動に接したので、あらましをご報告しておきたい。

それによると、件の言動は「銀メダルとは『敗者のメダル』であり、闘いに負けた者に与えられるものだ」として、本来「金」に次ぐ地位であるはずの「銀」の名誉を甚だしく傷つけ、貶めるものであるのは間違いない様だ。これで、為末さんが問題視されていた「謝罪を強要する勢力」の一端が、少しだが見えて来た様に思う。その勢力とは、全力で長らくの修練を乗り越え、全力で試合に臨み、全力を尽くしても結果を引き寄せられなかった闘士の挑戦心を挫いて代表を担う国の地位を貶め、その事を面白がる、歪んだ心理を持つ連中だ。更に言えば、前回も触れたが、五輪の様な国際試合で、表彰台に日章旗が数多く揚がり、国家「君が代」が繰り返し斉唱される事を快く思わない勢力であろう。本来なら、我国に存在してはならない連中の事だろう。

今回、その事も一定関連して来るのだが、続く2020=平成32年に開催予定の、歴史上二度目の東京五輪及び同障害五輪についてである。既に、予算面や主会場の設計不備など、かなり多くの問題が指摘され、小池新東京都知事も、五輪準備等については、しっかりとした見直しや検討を約束されてはいる。しかしながら、設備面や資金面以外でも、色んな問題がありそうだ。交通問題もその一つ。例えば、東京都心と、競技エリアの台場とを結ぶ交通アクセス問題では、現行の新交通システム「ゆりかもめ」だけでは対応不可能と言われ、鉄道線の増設が不可避との話も聞いた。これに絡んで、某発言者が「現行鉄道線の電車を、オール二階建て化すれば、五輪の交通問題は解決する」などと、小学生でも口にしない絵空事を喚いていた。バカか?

そもそも「電車を二階建てにすれば、輸送力が倍増する」などと言う見方自体がアホバカである。二階建て鉄道車両は、素人でも分る様に「1+1が2にならない」当たり前である。二階建ての、所謂ダブル・デッカーバスでもそうだが、車体下半分は、運転台や前後輪、それにエンジンや走行系を備えるスペースが当然必要で、標準車体のバスよりも、四割程度の定員が増やせれば上出来の様だ。電車でも同じ事。両端の走行系の上は、二階式にできないのは当たり前。更に、電気モーター動力を動かす為の、諸々の機器を備えるスペースもそれなりに必要で、全部を床下に収められる訳ではない。その為、編成中で二階建てにできない車両が、どうしても一定生じる。だから「全二階建ては輸送力二倍」にはならず、良くても「五~六割増し」なのである。一応有識者と呼ばれる人物の認識がこのザマでは、「困る」を通り越して「恥ずかしい」。又、その事を知っていて、放送電波に平然と載せた、民放局の見識も疑われる。

もう一つ、二階建て車両は、乗降りが楽にできない、乗降性に劣る所がある。何故か?まず、二階席への乗降りは階段の昇降を要し、特に高齢者、傷病者、妊産婦の各位には辛いと言うのは容易にご理解頂けよう。実は、一見無関係そうに見えて、一階席にも関係があるのだ。それは・・・。鉄道車両には、高さの限界が法令で定められていて、全高は4m10cm以内でなければならない。この高さでは、車両の走行系の間の高さを下げないと、二階建てにできない。その場合、ラッシュなどに有効な、多くの乗降ドアを設置できない事になる。つまり、走行系上の二ヶ所のみになると言う事だ。これで、一段と乗降りが厄介になり、反って混雑に拍車をかける事ともなりかねない。オール二階建て列車の構想を喚いていた人物は、これらの事共を全く蔑(ないがしろ)にしている。改めて、そのアホバカさ加減には言葉を失う。

実は、首都圏の鉄道網の多くを担うJR東日本は、このオール二階建て列車の事で大失敗を経験している。確か平成初期の頃だったと思うが、多くの乗客が座って通勤通学ができる様にと、オール二階建て10両編成の電車の大量導入が計画されはしたが、乗車実態と合わないなどで広まらず、少数の配備に留まった経緯がある。又、オール二階建てでは車両の運転範囲が狭められるマイナス面があり、これが元で、昼間は余り有効に運用されていない様だ。こうした負の面も顧慮し勘案して、五輪などの交通政策は、綿密に立案を願いたい。杜撰なアイデアしか持たない様な輩では、人件費とアイデア料の無駄だろう。

他にも、色々乗り越えるべき課題があろうし、五輪組織委そのものにも、芳しくない所がある様だ。それらの改革や見直しが大変であるのは分るが、小池新知事には、この様なお粗末な認識もある事を把握頂き、強い姿勢で必要な所を糾す様、くれぐれもお願いしたい所。今回画像は、岐阜・中津川市郊外の、中央西線の模様。紹介中の、渡辺貞夫さんの今回楽曲は「つま恋」下記アドより視聴可能です。

https://www.youtube.com/watch?v=u7wXMGtPQas

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