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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

だいきらいってことは、だいすきってこと

2018-02-02 16:24:08 | 家族
インターネットに不具合があって、あたふたしていたらいつの間にか2月になっています。早いですね。

孫のナルクンは3歳10か月になります。反抗期真っ盛りです。
ママが泊りの仕事があるので2週間に一度はお兄ちゃんのヒックンとふたりで我が家に泊りに来ます。

車中で「今日は保育園楽しかった?」「お友達と何して遊んだの?」と尋ねると「うんこ。うんこ」と言います。「大変、うんこ出るの? 近くにコンビニあるかしら」わたしが言うと、10歳のヒックンが「ただおもしろくて『うんこ』って言ってるだけだよ」
と言うので、ほっとしました。

ヒックンによると、『うんこ』っていうと大人が「えーっ!」という反応するからおもしろくて言うのだそうです。
それから、「おじいちゃん、だいきらい。パパもママもヒックンとゆこちゃん(わたしのこと)もだいきらい」と言うので、「それじゃあ、だいすきな人はいる?」
と、尋ねると、

「だいすきな人は、ゆこちゃんとおじいちゃん。パパとママとヒックンも」
「だいきらいってことは、だいすきってことだね。」
「うん」
ナルクンはにっこりしました。

わが屋はマンションの2階ですが、家に着いたとたんナルクンが床でとびはねるので、「下の家の人がびっくりするから、やめてね」と言うと、さらに強くドンドンとびはねます。本気でしかるとやめたのですが、大声で泣きだしました。

「ほおっておいて。ナルはわざと大きな声を出しているんだよ」と、ヒックンの言葉に助けられました。
おやつを食べてほっと一息ついていると、

ナルクンがディズニーのピノキオのカルタを持ってきて遊んでと言いました。以前、ヒックンが遊んでいたものです。ナルクンはまだ字が読めないのにどうやってカルタ遊びをするのでしょう?

絵札はカラフルでとてもいい絵なので、紙芝居のようにして絵札を見せながらお話ししました。

それから字ではなく、どんな絵が描いてあるか説明して絵札を探させると、ナルクンはすぐに見つけて大喜びです。

カルタで遊び終わってから突然「ぼく、いい子になる」と言ったので、驚きました。自分が悪い子だと思っているのでしょうか?

ピノキオが嘘をつくと鼻が伸び、悪いことをするとロバになってしまうことを聞いてそんなことを言ったのかもしれません。
しばらくは、おとなしくしていました。10分後にはいつものナルクンにもどっていましたが……。

また、ナルクンはお兄ちゃんが大好きなのですが、ライバル意識も強く、ちょっとからかわれただけで本気で向かっていきます。7歳も年が離れているので、どうやってもお兄ちゃんには勝てませんが。
お兄ちゃんから「もう、遊んであげないよ」「赤ちゃんみたい」と言われるのがいちばんいやで大泣きします。

元気いっぱいなナルクンですが、ときどきママが恋しくなるらしく、ママに言われた言葉を自分に言い聞かせるように言っています。

「ママはお仕事なの。お仕事忙しいの。おりこうにして待っててね」

昼寝させようとすると、ナルクンがたずねました。
「ママ、いつ来るの? 明日?」
「明後日よ」
「明後日っていつ?」
「明日の次の日」
「ねんねして起きたら、明後日になってる?」
「まだだけど、昼寝した方が早く明後日になるよ」
「じゃあ、ねんねんころする」
と言って口をチュクチュクしながら寝てしまいました。

ピノキオは、旧約聖書のヨナ書をもとにして書かれたお話です。
ヨナは神様の言葉を人々に伝える預言者でした。ヨナは神様からニネベに行って、このままではニネベが滅びてしまうので悔い改めるように人々に伝えなさいと言われました。(ニネベの人たちは神の教えに背いていました)ところが、ヨナは行きたくないのでニネベとは反対方向へ行く船に乗ってしまいました。

まもなく嵐になり、ヨナの乗った船は沈みそうになりました。ヨナは、自分が神様の言いつけに逆らったからこんな嵐になったのだと言い、海に放り投げてくれと船員に頼みます。ヨナが放り投げられたとたん、嵐はおさまりました。

ヨナがおぼれそうになったとき、神様は大きな魚を用意して、ヨナを呑み込ませ、あとから陸地へ吐き出させてくれました。
ヨナは魚のおなかの中で悔い改めのお祈りをしています。そして、陸地に上がってから、ニネベに行って、神様からの言葉を伝えました。
 
ピノキオも、おじいさんの言いつけに逆らって悪いことをしましたが、クジラのおなかの中でおじいさんと出会い、あやまりました。そして、最後は人間の子どもになったという結末です。


この次はヨナの話をナルクンにしてあげようかな。


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