生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

道は閉ざされなかった(その1)

2007-02-26 11:23:17 | エッセイ

15年前、死を願う子どもたちに福音を伝えたいという思いから童話を書き始めました。35歳の時でした。以前にも書きましたが、1991年からキリスト新聞社のクリスマス童話に9年間毎年応募し、1度も入選しませんでした。(佳作にもなりませんでした)


後に、「作品の出来、不出来ではなく、選者のイメージと違っていたから選ばれなかったのでしょう」と言って下さった方がいて慰められました。

先日、テレビの取材を受けたとき「よくあきらめずに9回も応募しましたね」と言われましたが、落選のたびにかなり落ち込んでいたのです。かつて書いた作品を整理していて、こんな詩を発見しました。確か3回目の落選がわかったときの詩です。こんなに落ち込んでいたことすら忘れていました。



94年のクリスマス


今日は クリスマス
何事もなかった クリスマス
起きなかった ミラクル

ずっと ずっと 祈ってきたのに
それが 答えですか?
「どうしてですか?」と言わないように
心に決めていたのに 言ってしまった

あきらめてはいたのに
ずっと 胸さわぎがしていた12月
とうとう 決着がついてしまった

み心のままにって
ただひたすらに そう思おうとしてきたのに
だめな時のこと 考えられなくて・・・・。

やっと見つけたと思った生きる道
これからの人生を
生き甲斐を持って生きられると思って
進み始めた道なのに
完全に閉ざされてしまった

神様 これから どう生きればいいのですか?
何をしたらいいのですか?
教えて下さい

死んでいく 子供たちのために
福音を伝えたいと
ただ それだけを 願っていた私だったのに・・・。

1994.12.25



道は閉ざされてはいませんでした。あれから12年。わたしはまだ書き続けています。


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