goo blog サービス終了のお知らせ 

生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

横田めぐみちゃんミニ写真展(その2)

2006-06-14 17:35:45 | 社会

今日から写真展が開催されました。わたしは、午前中の奉仕をさせていただきました。それほどたくさんの人は来ないかもしれないと思っていたのですが、10時前から次々と人が訪れ、熱心に写真やDVDを見たり、キリスト教の月刊誌「百万人の福音」に掲載された横田早紀江さんのあかしを読んでおられました。
会場では、横田さんご一家に起こったことを語るテープを繰り返し流していました。写真に取り囲まれ、何回もテープを聴くうちに早紀江さんの思いがズンズンと心に伝わってきました。

自分の命より大事なわが子が、突然消えたようにいなくなってしまい、何年も消息がわからなかったのですから、気も狂わんばかりの思いだったことでしょう。警察で自殺か家出かもしれないと言われたとき、絶対にそんなことはないと言い切った早紀江さん。それまでのめぐみちゃんの様子をよく知っていたことと、めぐみちゃんのことを深く信頼していたからそう言い切れたのだと思います。

 めぐみちゃんがいなくなってから3か月後、早紀江さんは友人から聖書のヨブ記を読むことをすすめられたそうです。早紀江さんはこの悲しみの最中、どうしてこんな分厚い本を読むことができるのだろうかと思ったのですが、何気なく読み始めたところ、はっとする言葉が心に響きました。


私は裸で母の胎から出て来た。
また、私は裸でかしこに帰ろう。
主は与え、主は取られる。
主の御名はほむべきかな。(ヨブ記1-21)

あなたは神の深さを見抜くことができようか。
全能者の極限を見つけることができようか。
それは天よりも高い。あなたに何ができよう。
それはよみよりも深い。あなたが何を知り得よう。(ヨブ記11-7.8)


これを読んで、早紀江さんはめぐみちゃんがいなくなってから初めて深呼吸ができたそうです。全能者である神さまは、人間の良いことも悪いことも全部ひっくるめて魂の底まで見通しておられることを教えられたそうです。その後、早紀江さんは聖書の神さまを信じてクリスチャンになります。

 
「わたしの人生にもめぐみの人生にも何か大きな使命のようなものが与えられている」
と考えるようになった早紀江さんは、この出来事を通して神さまが何をなさるか平安の中でじっと待つことができるようになったそうです。
 
「この苦しみの中で神さまに出会ったことが最高のできごとだった」

「『めぐみは生きている』ということだけにしがみついていると、何かあったときに落ち込んでしまう。何があっても、神さまのもとへいくことができる、神さまが最善をなしてくださる」
と語られる早紀江さんの信仰に心打たれました。
 
 横田さんご夫妻のために、めぐみちゃんのために、そのほかの拉致被害者のみなさんのために祈り続けようと思いました。

横田めぐみちゃんミニ写真展(その1)

2006-06-13 16:23:49 | 社会

わたしの行っている土浦めぐみ教会で明日から横田めぐみちゃんのミニ写真展が開かれます。(土浦ブルーリボンの会主催)この写真画像は写真展の行われる教会のチャペルピスガです。

 今日は、写真の展示のお手伝いに行ってきました。めぐみちゃんの写真を見たら、胸がいっぱいになりました。普通の家族写真なんです。ふっくらしたほっぺたのめぐみちゃんが笑っているんです。この先、家族と引き離されてしまうとも知らずにニコニコ顔で写っているのを見ると涙が出てきました。
仲の良いふつうの親子が突然引き離されてしまったときの悲しみは、どれほど深いことでしょう……。

 先日、米国から帰ってきたばかりの早紀江さんが、ブルーリボン祈り会でお話されたテープを聴きました。
早紀江さんはかつて赤面恐怖症だったそうです。「そんな自分がブッシュ大統領と対談することになるなど思いもよらなかった」と、言っておられました。最初はとても緊張したけれど、「大統領就任式のとき、聖書を手にしておられたのを見ました。わたしも大統領と同じクリスチャンです」と言ったら、ブッシュ大統領が握手をしてくれ、それで緊張が解けて、普通のおじさん、おばさんとしてお話しすることができたそうです。


旧約聖書の詩編148編に次のような詩があります

主は心の砕かれた者をいやし、
彼らの傷を包む。
主は星の数を数え、
そのすべてに名をつける。


拉致というむごいしうちを受けて砕かれ、傷を負った横田さんご一家。めぐみちゃんは、いま、何を思って暮らしているのでしょう?
「神さまがおられるのならなぜそのようなことが起こるのか?」という声も聞こえてきます。でも、ひとつひとつの星にさえ心を配って下さる神さまが、めぐみちゃんのこと、早紀江さんのことを心にかけないはずがありません。一日も早くめぐみちゃんが帰国して家族と再会し、心の傷がいやされますように。


 写真展は14日から18日まで。時間は午前10時から午後4時(18日のみ午後12時半から4時)土浦めぐみ教会チャペルピスガで開かれますので、お近くの方はぜひお出かけ下さい。拉致問題についてのDVDも上映します。


4月18日にラジオでわたしの書いた本「リピート・シンドローム」が紹介され、「はじめに」を朗読していただきました。
「ふくいんのなみ」の「ほほえみトーク」という番組ですが、しばらくお休みしていたインターネット放送が再開されました。素晴らしい番組です。ちょっと落ち込んでいるときに聞くと、元気が出ます。ブックマークにありますので、ぜひお聴き下さい。

人の心に働きかけて下さる神さま

2006-04-30 17:17:44 | 社会
 
 横田早紀江さんが米大統領と面会したというニュースに心打たれました。早紀江さんは、米下院外交委員会の公聴会で証言するために渡米していましたが、ブッシュ大統領と直接面会できることが決まったのは26日だそうです。大統領が早紀江さんと直接会って下さったことは、奇跡のような出来事です。
ブッシュ大統領は、早紀江さんの訴えを聞いて、「これまでに最も心動かされた対談だった」といわれたことを知り、神さまが働いて下さって大統領の心を動かして下さったのだと思いました。
 
 横田早紀江さんは、去年わたしの通っている教会に来てあかしをして下さいました。早紀江さんはクリスチャンです。新潟でめぐみさんが行方不明になり、苦しくつらい日々を過ごしていたとき、キリスト教の家庭集会に招かれ、信仰を持ったそうです。信仰をもったからといって悲しみがなくなるわけではありません。でも、祈りを聴いて下さる確かなお方に祈ることができるようになりました。

早紀江さんの友人たちによって、ブルーリボンの祈り会が結成され、各地に支部があります。わたしも「土浦ブルーリボンの祈り会」の会員です。毎月、祈りの課題が出されるので、祈っています。6月には土浦で写真展が開かれる予定です。
13歳の少女が学校帰りに突然拉致され、北朝鮮に連れて行かれました。親子が引き裂かれて、めぐみさんも、滋さん、早紀江さんも、どれだけ苦しい日々を過ごしてきたことでしょう。

早紀江さんから、ブルーリボンの祈りの課題に「神さまから金正日の心に直接働きかけがなされ、拉致被害者全員の早期帰国許可の思いが与えられるように。」という直々の依頼あります。

神さまは、人の心に働きかけて下さるおかたです。どうか一日も早く、めぐみさんをはじめ、拉致被害者の方々全員が帰国できるようにお祈りします。

なぜ空しいのか?

2005-12-03 10:54:00 | 社会

 
小学1年生の少女が殺される事件がたて続けに起きました。とても悲しいです。大切に育ててきた子供の命が突然奪われてしまったご両親の悲しみは、どれくらい深いことか……。どうかこのような事件が2度と起こりませんように祈ります。

 世の中はめまぐるしく色々な物が変化していきます。地震に強いと思い安心して買ったマンションが、危険な建物であることがわかったり、この方法がいいと信じてやっていたダイエット方が間違っているとわかったり……。流行も価値観も変化していきます。

 最近テレビでは様々なクイズ番組が放映されていますが、見ていると色々な知識が身に着いたような気になります。また、インターネットの普及で、あふれるばかりの情報が簡単に手に入りますが、本当に知りたいことはテレビやネットで見つけることができません。

 心の空しさを何とか埋めたくてネットにはまったり、携帯のメールをやり続けたり、ゲームにはまったり……さすらいの旅人のような気持ちで毎日を過ごしている人が多いのではないでしょうか。

 なぜ空しいのでしょう? フランスの学者パスカルは、「人の心には神の形をした空洞がある。その空洞を埋めることができるのは神だけだ」と言っています。


拍手ボタンです

web拍手