Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

昇格が全てじゃないし(21節新潟戦)

2022-06-11 23:38:18 | マッチレポート22’
前節の記事で書いたけど自動昇格に向けて巻き返していくならここで勝つしか道はなかったと思うし、お膳立ては出来ていたと思うんだよ。でも負けた。何か最後は惜しかったみたいな雰囲気になってるけど、今日は勝ちしか先に繋がる結果はなかったと思っているので最後のオフサイドが入ろうが入るまいが全くもって不十分な結果でしかないんだよ。チームにはこの後も諦めずに頑張ってほしいし、奇跡的にプレーオフで昇格出来る可能性もないわけじゃないけど、21試合で7回しか勝てなかったチームが今後積み上げていける勝ち点のペースよりも新潟、仙台、横Cのうちから最低でも2つ以上のチームが10点以上も下げてくるとは到底思えないわけで自動昇格争いは実質終ったと思っている。そもそももうこんな早い段階から他力本願なわけで冷めたスタンスにならざるを得ないなという感想。


ゴールシーンも含めて長沢がクロスに対して高さで勝ちまくっていたことからもサムエルの不在がより一層残念に思われるわけだけど、多分こういうところも今シーズンのチームがこの程度の成績しか残せない理由なんだろうなと思う。「さあ、ここから!」と期待感を抱かせた翌週の今シーズン最大のビッグマッチでサムエル不在、じゃあここで取り返さずにどこで取り返すのよ呉屋も不発、交代で出てきた長沢は好パフォーマンスも時既に遅し。今シーズンのダメが凝縮したような試合で、北斗も下平監督も試合後非常にさっぱりとした表情をしていて「あぁ、今シーズンの真剣勝負は終ったなぁ」と感じた。まあ、昇格争いが全てじゃないし、まだまだ可能性もあるし、頑張ってよとは思うけど手放しにサポートする気にはとてもなれないね。


今日のゲームプランとして下平監督が強調していたハイプレス。新潟に持たせたくないという意図は理解出来た。呉屋や新太を筆頭にやり切る気持ちも感じた。下平監督もメンタリティの部分も含めて徹底したんだろうなという感じはあった。ただ序盤は新潟も慌ててボールを捨てるシーンも多かったけど、他でもないGKの小島が一番最初に落ち着きを取り戻してボランチと最終ラインの前にポッカリと空いたスペースにパスを通された時にまず「おや?」と思ったわけだけど、ほどなくして同じようにもう一度そこを通されたのを見て、「あ、こりゃ何も準備してきてねーな」という諦めの気持ちにあっという間に変わっていった。今シーズンは過密日程が最初から分かっていて2チーム分の戦力を準備した。週中に試合がある時もほぼほぼターンオーバーをして体力的な問題は極力排除していたから個人的にはこの成績に対して連戦は言い訳にならないとずっと思ってきたけど、何だか周囲がやたらと「連戦が、連戦が」という言うので釈然としないものがあったけど、結局連戦が終って1週間かけて準備してきたものがこんなにも稚拙なものなのかという絶望感と、「ほらな」という納得感に挟まれてどちらを向いても結局ネガティブなわけで、どうしようもないわ。


1失点目、ボールをもらいに低い位置に下りていった鈴木孝司にヌルっと付いていき、ヌルっとターンを許し、自分が空けたスペースにスパッとラストパスを許したペレイラ。この一連のプレイで一度たりとも鈴木にコンタクト出来ていない。ディフェンダーだから失点シーンのミスは目立ちがちだとは思うけど、それでもこのプレイは本当にひどい。そもそもペレイラがレギュラーに定着したのは実質今シーズンに入ってからで、つまりそれ以降チームが良化したことが一度たりともない。もっと冷静になった方がいい。終盤のパワープレイという麻薬に正気を失って本業が疎かになっていることにもっと冷静に目を向けるべきだ。90分継続出来ないレベルのハイプレス戦術を選択したのなら先制点の持つ重みが通常の試合以上なのは明白で、その先制点となる失点があまりにも軽すぎる。別にペレイラだけを責めたいわけじゃないけど、これだけ勝ちないチームでフルタイム出場(ほぼ)している選手が3人もいることが信じられない。監督による試行錯誤の放棄、つまり怠慢だ。


自動昇格戦線からの脱落、プレーオフ争いにどこまで絡んでいけるか、そして絶対不利と言われているプレーオフをどう勝ち抜くプランなのか、クラウドファンディングの行方、そしてクラブの選択。チームがなかなか熱い気持ちにさせてくれないので、このチーム、そしてクラブが進んでいく近い将来を冷静に見守っていこうと思う。


クラファンについてはこの後に別記事で書きます。
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