Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

毎度毎度いい波を逃す(25節山形戦)

2014-08-04 02:45:07 | マッチレポート14’


アウェイ遠征を10年続けて分かったこと。試合に負けた時、それも内容が悪ければ悪いほど、帰りの運転の質が高くなる。今日も帰りは4時間近く一度もピットストップせずに、ずっと集中を保ち続けて、予定よりも1~2時間早く帰宅出来た。「何が悪かったのかなぁ」とか、「何やってんだよ」とか、そんな類のことで脳が活性化されたりでもしてんのかね。でもこれけっこうマジでいつもの話だから、どういう精神状態がそういう現象を呼び込むのか、ちょっと興味ある。


前節がターニングポイントになったのか?

「否」と言わざるを得ないね。ホントにこういうとこダメね、今季のチーム。いつも通りに真夏の連戦にも関わらずメンバー固定する田坂さんも悪いし、武田とヤスの連携なんて問題外だし、パワープレーもラドンチッチじゃなくて高松ばっかり狙うし、正直ほとんど見どころなかった。

失点シーンで気になったのは、山形GKの山岸が近くの選手にアンダーハンドでボールを渡した瞬間にセットプレーから帰陣しようとして高木が猛然とアタックにいったこと。あれ多分スカウティングだったんじゃないかと思ってるんだけど、結果的に決勝点に繋がってしまったことを考えると、バランス崩してまで本当にやることだったのかなと疑問に思う。(田坂さんの試合後のコメント読むと、どうやらスカウティングではなさそうだ。そうなると高木個人の判断なのか?そういうこと一番しなそうに見えるけど。)

サッカーの結果を一つの要素だけで判断することは出来ないけど、今日の試合については「アウェイ勝てない病」よりも「連戦でのメンバー固定の弊害」の方が結果に及ぼした影響は大きかったんじゃないかと思ってる。序盤にロメロフランクとかディエゴあたりが前からプレスに来てうちのDFがバタついたのを見て、そこから山形の前プレが厳しくなった。もし山形が戦術として前プレをやろうとしたのだったら、スタートから中島や雅人を使ってくると思うし、そう考えるとロメフラやディエゴの前プレは行き当たりばったりで、暑いことも重ね合わせれば後半は早々にバテると思ってた。でも一向に押し返せないし、結局は失点して相手が引いてからしか主導権を握ることは出来なかった。誰が走れてないとかはなかったけど、全体的に重くてスイッチがいつまで経っても入らない、そんな印象だった。田坂さん、そんなに選手いない?少なくとも宏矢、土岐田、高松あたりはスタートからいってもおかしくないでしょ。3連敗で死に物狂いだったこともあるかもしれないけど、前節から4人替えてきた山形の方が終始躍動してたよ、どう見ても。



オレ大分トリニータのことけっこう好きで、ちゃんとコツコツと現場に足運んでるんだけど、もう4ヶ月も勝つとこ見てないんだよ。北は北海道から南は大分まで、足を運べど勝ちは見られず。でも何が驚きって、最後に勝ったのを見たのがホーム札幌戦で、そこから今日の山形戦まで9試合で4分5敗、その中に4失点した試合が3回もあるから、感覚的にPO圏がまだ手の届くところにあるっていうこと自体が信じられないわけよ。もう多分今後もターニングポイント的なものもなく、ホームでそこそこ勝って、アウェイはほとんど負けて、一進一退で最後にPO滑り込めればラッキーみたいなシーズンになるんじゃないのかな。



お初の林容平。今日は完全に埋没してましたな。高松が出てきた後の役回りがいまいちよく分からなかった。




「勝ってみろ」と「食ってみろ」。何?山形っていまこの口調が流行ってんの?つーか、山形は早急にロメロフランクを俊足選手に鍛え上げて、「韋駄天フランク」とのコラボ商品を開発すべき。



今回の山形遠征は最初は丸々2日間遊び倒すつもりで、普段あんまり行けない鶴岡にホテルを予約してた。しかし直前になってどうしても仕事が終わらなくて、木曜日にやむなくキャンセル。ただ金曜日にがっつり巻き返して、土曜日は午前中だけの対応で済んだので、急きょ土曜日のうちに山形市入り。バタバタした割にはしっかりと遊べた。






月山行ったり、二十数年ぶりの秘仏開帳が2週間前に終わったばかりの寒河江の慈恩寺行ったり、山形名物たらふく食べたり、かなり満喫した。





中でも今回一番面白かったのは、湯殿山神社の参拝。湯殿山神社は山岳信仰で有名な出羽三山の一つで、かなりの山奥の中にある。舗装はされてるけどデコボコな山道を上がっていくと、突然姿を現す巨大な赤い鳥居の違和感というか、異物感にまず驚く。で、写真にも写ってる鳥居をくぐるとそこからは「ご神域」のため、撮影は一切禁止。本宮に参拝する人は全員が裸足になって、お祓いを受けてから入る。本宮の「ご神体」は言ってしまえば最上部から湯が湧いてる巨大な岩。その周りをいい大人が何人も裸足でビチャビチャさせながら歩いているという本当に異様な光景。神社の参拝って旅行で行くと観光になりがちだけど、本来の目的は「宗教」に触れることだってことをここでは再認識させてくれる。好奇心が刺激されて、本当に面白かった。三山の残り二つの月山神社と出羽神社にもいつか行ってみたい。


トリニータに話を戻す。次節はヴェルディと。ホームに戻るのと、最近調子がいいとは言え、下位に沈んでいることには変わりないヴェルディなので絶対に勝ち点3が欲しい。昨シーズンの開幕前にブレイクの予感を感じさせた杉本竜士がここ4試合で3ゴールと絶好調。出てくるのが予想より1年遅いけど、要注意。
コメント
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