Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

リスクマネジメントなきリスクテイク(7節湘南戦)

2013-04-21 00:19:46 | マッチレポート13’
また勝てず。

7試合で勝ち点2。それも残留争いのライバルとなりそうな同じ昇格組の甲府、湘南にご丁寧に勝ち点3を献上してれば、例のジンクスを持ち出すまでもなく、そりゃ降格するよ。もちろんこんな早々に諦めるつもりなんて毛頭ないし、やり続けるだけだけど、この状況でそれでも監督や選手を信じるだけだとか、内容はいいなんて言うのは「盲信」以外の何物でもないし、冷静に見なきゃいけないこともあると思う。

だからこそ、今年J1で戦えてることは去年がんばったご褒美であり、全力で楽しんで、あわよくば残留っていう基本スタンスは崩さずにいきたい。結果が付いてこないと気持ちが揺らぐし、しっかりと軸を持って。




J1としては初めての平塚へ。J2時代はバックスタンドの一番端っこでしたが、J1ではゴール裏へ。高さのない陸上競技場だけに反対側でやってることはほとんど分かんない。これで前売り2500円。。


タイトルは結果的に決勝点となった2失点目のシーンのことなんだけど、あまりにも軽率な失点で少々脱力した。右サイドからのリスタートに対して左サイドにいた松本怜がかなり長い距離をダイアゴナルに走ったものの、決して相手の裏をかけたような動き出しじゃなかっただけにそこにボールを入れなくてもいいんじゃないかなと思った矢先に、(誰だか分かんなかったけど)キッカーが蹴る瞬間にスリップしてキックミス。奪われたボールは松本怜が空けた広大なスペースに持ち出された。最終的にクロスを上げたのは古林だけど、さらにその外を一人上がっていけるくらいに大分の左サイドには誰もいなかった。バランスを崩した守備陣形は後手後手バタバタの対応になり、結局大外を詰められて失点。

リスクを冒して攻撃することが悪いことだとは思わないけど、攻め上がった後にあれだけ広大なスペースが空くということは、そのリスクを冒した攻撃が味方の選手に理解されてないんじゃないかと思う。攻撃する回数は多くはなかったものの、今日もモリシと高松にはゴールの香りがプンプンしてただけに、あそこで軽率にビハインドを背負っちゃったのは痛かった。


今日の湘南はJ2時代よりもよりアグレッシブに前線からプレスを仕掛けてきた。特に先制点を取ってからその傾向が強くなった。例えボールが奪えなくても、ある程度うちの最終ラインに精神的なプレッシャーをかけたいという狙いがあったと思う。サッカーでこんなことあり得ないとは思うけど、スコア度外視で開幕からの7試合を内容のいい順に並べたら、下の2つは甲府と湘南だと思う。これはうちがJ2のように前線から厳しいプレッシングに晒されると途端に慌ててしまうという去年からの課題を克服出来ていない何よりの証拠だと思う。J1常連クラブの方がどーんと構えて自陣までスッと引いてくれるから、うちの選手も落ち着いてやれる。ただしJ1常連クラブは受け切った上で試合に勝ち切る力を持っているから、結局うちは7試合やってまだ1つも勝てていない。突き付けられてる現状は限りなく重く厳しいと感じざるを得ない。さらに結果が出ないことで、サポーターはもちろんのこと、監督も選手もやることに対してどんどん疑心暗鬼になっていくだろうし、この局面を打破していくのは簡単なことではない。


今日はCKの数はそこそこあったけど、ほとんど先に触ることが出来なかった。流れに関係なくゴールすることが出来るセットプレーは、弱いチームが強豪チームに立ち向かっていくのに絶対に必要な武器だからここは何とか改善してほしい。追加点が欲しかったっていう試合展開が多いだけに、セットプレーで試合を決められるようにしたい。高さは十分にあるだけに、あとは工夫と精度だろうか。


J1初先発となった圭介。丹野からポジションを奪ったからには野沢のFKとほぼ同じ位置からだった永木のFKは意地でも止めてほしかった。次節からGK選びは相当難しそうだし、正解もなさそう。


こうなってくるとやってる方も観てる方もどうやって勝てばいいのか本当に分からなくなってくる。まずは次節のセレッソ戦を何が何でも獲りにいくという決意の現れとして、誤解を恐れずに言うけど、ミッドウィークのナビスコFC東京戦は全力で「捨て」にいってほしい。ちなみにセレッソは水曜日がお休みの順番でまともにやれば、コンディション面でアドバンテージをとられかねない。ほんの3週間前に全く同じシチュエーションでなりふり構わずリーグ戦を優先させて、勝ち点3を大分の地からもぎ獲っていった監督がいた。そこで波に乗ったそのクラブはその後も勝ち点を積み重ねて、順位表では遥か上までいってしまった。あれを目の前で見て田坂さんはどう感じたのか。田坂さんがどう采配してくるかも注目。

そしていよいよゴールデンウィークの連戦に突入。セレッソ戦から、中5日→中2日→中4日とどれだけチーム状態が悪かろうが、迷走しようが試合は待ってくれない。連戦中はコンディショニングの回復が優先になるだろうから、あんまり戦術練習も出来ない。迷い出したら、あれよあれよと負のスパイラル一直線だ。でも一方で歯車がかみ合えば、現状の勝ち点差くらい一気に帳消しに出来るくらいの試合消化数でもある。いずれにしても、中断までの最大の山が来週から始まるということだ。

這い上がるか、叩き落とされるか。もう待ったなし。
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3 コメント

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見えていること (Deto)
2013-04-21 01:55:10
いつも読ませてもらって同じように感じてる人がいるんだなあと思います。感想はほぼおなじです。

確かにこれから中断期間まではブレずに今のやり方で行くしかないのかもしれません。

なにがなんでも残留なら現実路線も視野にいれながらかなとも思います。今シーズンはそれでもいいんじゃないかなあ。
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う~ (とりさぽ)
2013-04-22 12:19:01
いつもの事ですが,監督のコメント。読み方によっては,敗因の半分を選手の責任にして,最後は,私の指導力がないということで終わらせてます。スパイク事件は一昨年もありましたね,サッポロでしたか(?) 指導力がない! 確かにそうなんでしょうけど,選手にしてみれば,「指導力がない」と自ら全国に向けてカミングアウトした監督から「一から教育し直す」と言われても,不信感が増すばかりではないでしょうか。
チーム内に,かなりの温度差があるようですので,チーム状態がこれ以上悪くなる可能性も考えられます。
降格だけで終われば,いいのですが.....。

何もできない歯がゆさがつのるばかりです。
今日は,いつも以上に長くなりました。すいません。

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とりさぽさん (triority)
2013-04-23 07:57:39
コメントありがとうございます。

今回は田坂さんの試合後のコメントの質がいつもと違ってましたよね。田坂さんにも思うところがきっとあった敗戦だったと思うし、次にどう繋がってくるのかを楽しみにしてます。
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