Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

シンお犬様(24節千葉戦)

2022-07-02 23:31:38 | マッチレポート22’
今日は正直に言って負けると思っていた。もう少し言うと負けてもいいんじゃないかくらいの気持ちまであった。前節の熊本戦でチームとしての一体感が見え始め雰囲気の良い勝利を収めた次の試合なわけだけど、熊本戦の試合後に少し感じてた違和感は火曜日に出されたトリテンの下平監督囲み取材で決定的なものとなった。違和感とは「え、本当にそれだけ?勝てなかった要因って本当にチームに一体感がなかっただけ?」ということ。簡単に言うとそんなレベルの低い話で22試合も無駄にしてきたのかという違和感。だからこのチームの本当の問題点はもっと深いところにあって簡単には解決しない、それをあっさりとこの千葉戦で、ここ数試合調子の良い千葉戦であっさりと痛感させられた方が長い目で見ていいんじゃないかと思っていた。もう今シーズンの自動昇格はないんだし、くらいの試合前の心持ちだった。


そんな試合前の心持ちがとてもしっくりと来るような前半だった。守備がハマらず調子の良いチームらしい勢いに押され、一番警戒していたはずのセットプレーで先制されてしまう。先制されてからも目は覚めず、後半に2失点目。セットプレーはまだやむを得ないけど、2失点目は何だったんだろうか。実況の安井さんも言及していたけど、あの時間帯はなぜかポゼッション時に左サイドに人が寄っており、そこを引っかけられて人の少ない真ん中へ通されるとボールホルダーへプレッシャーがかからずライン裏へやすやすとパスを通されてしまった。これが「ボランチの利き足問題」なのかとも思ったけど、よく分からない。あのシーンはもう少しちゃんと見直してみようと思う。


試合展開としては新潟戦と似たような感じ。2失点目を喫してから慌てて攻勢に転じて相手も確実に勝ちを拾えるように少し重心を後ろに移すから試合展開自体は一方的に押し込んでいるように見えてしまう。でも何が変わったわけではなく、守りきれる新潟と守りきれない千葉の違いでしかなく、本当にここから反転攻勢を見せられるだろうと確信が持てるとすれば少なくとも1失点目の後からこういう試合展開に持ち込めた時だろうと思う。エンターテインメントとしてはアリだけど、こんな綱渡りの試合ばかりでずっと連勝していくのは難しいと思う。


ゴールシーン以外も好調さがうかがえる長沢。前半11分のヘッダーとゴールシーンのヘッダー。いずれもクロスへ入るタイミングが抜群で高さ以外もケアしないといけない対面のDFは相当守りづらいと思う。そして復活の呉屋。試合後のインタビューで「最近はなかなか自分の前にボールがこぼれてこなかった」と話した呉屋。こぼれ球だろうが何だろうが決めることがストライカーの仕事という矜持が垣間見えた一瞬だった。それだけにゴールのなかったこの数ヶ月は辛かったんだろうということは容易に想像がつく。サムエルが戻ってくれば居場所が約束されているわけじゃなく、この2ゴールで何かが変わるわけではないけど、存在を証明するためにはゴールを決め続けなければならない。


2つの決定的なパスミスで初めてプロの洗礼を受けた保田くん。後半から入った将輝先輩がピッチのあらゆるところで存在感を示す姿を見て何を思っただろうか。今は全てが勉強。ミスも悔しさもいつか君の血となり肉となると信じて思い切ってやってほしい。



1ゴールは決められたものの坂が苦労して苦労して何とか食い止めた進撃の櫻川ソロモン。この写真は17年シーズンのアウェイ千葉戦の前にフクアリのすぐ近くにあるユナイテッドパークで観たプリンスリーグ千葉−三菱養和の一戦。この時のソロモンはまだ高校1年生。この頃から既に存在感は抜群だったけど、ここから5年もう体の分厚さが段違いだったね。ちなみにこの時の養和のエースは中村敬斗。最近すっかり話題を聞かなくなったけど元気にやっているのだろうか。


養和繋がりでいくと右SBで先発していた高卒ルーキーの西久保駿介。今日は西久保のサイドがメタメタにやられたので苦い試合となったと思うけど、高卒でJ2のリーグ戦にコンスタントに出場出来ているのはすごいと思うよ。この写真も確か西久保が高校1年生の時だったと思う。


これで18シーズンに続いて2シーズン連続で千葉にダブル。千葉のことをお犬様と呼び年貢を収め続けた日々はもう遠い過去。シンお犬様は年貢を収め続けてくれる有難い存在だ。あぁ、シンお犬様!!ありがたやー、ありがたやー
コメント
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