Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

再び奪首!(20節福岡戦)

2018-06-24 01:22:50 | マッチレポート18’
ちょいとW杯の話を。

連日面白い試合が目白押しで寝不足気味。会社から帰ってきて毎晩21時キックオフの試合がある生活は本当に最高。今回のW杯での大きな話題と言えばやはりVAR。納得感があり、そこまで試合の流れを妨げるものでもない印象なので、この導入は成功と言えるんじゃないかな。決定的な場面であらゆる角度から監視されることとなるVARの導入は「マリーシアの死」に直結すると個人的には思っていて、今大会で南米各国がこぞってうまくいってないのと無関係とは言い切れないと思ってる。今後試合数を重ねていく中で、運用面での問題や選手側の対応にも色々と変化が出てくるんだろうからその辺は注目していきたい。


で、今日の試合。福岡の39番の彼は「J2の試合なんてカメラの数も少ないし、どうせ映ってないだろ」くらいのなめっぷり。そう思ってなければ、蹴った選手の胸ぐら掴んで立ち上がらせるような下品な真似出来ないもんね。残念だけど、キミの愚行はバッチリ映っちゃってたね。本業のサッカーじゃ死角から前に入り込まれてきっちり決勝ゴールを奪われる。悔しいね。気持ちは分かる。でもアレはダメ。その後の行為はもっとダメ。キミの愚行の前じゃあの岩下さんでさえ聖人に見えてきたからね。名前覚えたからな。


不甲斐なかった愛媛での敗戦からわずか2節で再び首位の座を奪い返した。素晴らしいことなんだけど、このチームとどう付き合っていけばいいのか、いい意味で距離感を掴み損なってる。そういう人は他にもいると思うけど自分も「山口すごいなー」とかすぐに思ってしまうんだけど、その山口からわずか2節で首位の座を奪い返す我がチームの方がよっぽどすごいんじゃないかと、もっと自信を持って「大分最強!」とか叫んでしまっていいんじゃないかと思うんだよね。でも心の底からそう思ってるかと言うと、今日のような試合に代表されるように我々のサッカーから「これが首位のサッカーです!」感が微塵も溢れ出してこないから、そうも言い切れない。本当に愛し方の距離感が難しいチーム。でも勝つ。それだけが事実。愛って難しい。


そんな我々のサッカーに井原監督は必要以上に(無駄にと言ってもいい)敬意を払っていただき、前半は楽々試合が進められた。結果的にはその前半の中で決まった唯一のゴールが決勝点になったわけで、井原監督の弱気がこの結果を招いたと言っても過言ではない。我々がどんなサッカーをされると手を焼くのか、他チームのスタッフはもっと研究した方がいいよ。寝る時間を惜しんで1試合でもたくさんチェックすればすぐに分かる話だよ。敬意を払っていただけるのなら、もっと準備の段階で。こんな与し易い首位なんて他のリーグじゃ考えられない。


松本戦での負傷の影響かごっちゃんがメンバー外。予想スタメン通り伸太郎が先発。前半2度ほどボールの受け方で見事なシーンがあり、好調さがうかがえたけど、それよりも後半の決定機でシュートが打てなかったことが残念だった。練習試合で積み重ねて勝ち取ったスタメンの座。慎重になっちゃう気持ちも分からなくはないけど、伸太郎に求められてるのって絶対に結果で応えろとかそういうことじゃないと思う。あそこで決められなくても構わない。でもシュート打たずにロストは最悪の結果。めちゃくちゃ応援してるからこそ、今日の出来には及第点は出せない。もっともっと頑張れ!


フク、ごっちゃんと徐々に怪我人が増えてきた。ここまでほとんど怪我人もなく来ただけにこれくらいは想定内と言えなくもないけど、やっぱりこれ以上は増やしたくない。ごっちゃんの離脱は痛くないはずはないんだけど、それ以上に前線の3枚の競争激化がピークを迎えてるような状況なので、その刺激で今日なんかうっかりごっちゃんの存在を忘れてしまっていた。それくらいに今の前線の充実度がすごい。一方で右からマル・ノリ・トネの並びになってから2連勝の最終ライン。失点は相手のシュートがディフレクションした松本戦の1点のみ。刀根の左は愛媛戦で初めて見た時にぎこちなさがハンパなかったわけだけど、徐々に違和感がなくなってきた。今日は後半の耐える時間によく体を張って存在感があった。こういう展開の時に、放り込まれるボールをはね返せる、シュートに体を投げ出せる刀根のような選手は本当に頼もしい。ただやっぱりフクの左足のフィードは捨てがたい。トネ・ノリ・フクの3枚が一番安定感があると思うので、フクの早い復帰を期待したい。


後半の最初は主導権を握られるのはやむを得ないと思ってたけど、どこかで握り返せるだろうと思ってた。ただ結局やり返せたのは何本かのカウンターのみで基本は耐えっぱなしだった。そのカウンターも今ひとつキレがなく、決定機だった藤本と星のシュートはいずれも弱々しかった。片野坂さんが数試合前から心配してた「終盤のパワーダウン」は多分こんなとこだと思うんだけど、前半あれだけ好きにボールを動かせてもらったわけだから本来であれば先に相手をへばらせないといけないはず。最後まで足が止まってないなと感じるのは怜さんとコテくらいかな。全体のコンディションが落ち気味なのかなというのは本格的な夏の到来を前に少し気になる。


今日のゴールは個人的に「ベストゴール(組織編)」にノミネート決定。中→外→中でワンタッチゴールとか大好物な要素が全て詰まってる。しかし藤本は見事な復活劇で2試合連続決勝ゴール。やれることの幅は広くはないかもしれないけど、「これがオレの生きる道」を見つけたストライカーは間違いなく強い。そして相手DFにとって嫌な存在のはず。蹴っとばしたくなる気持ちも分かる(しつこい)。このチームのポジション争いの厳しさを最も身をもって体感してるのってもしかすると藤本かもしれないと思ってる。だからこれで慢心することはないだろうから、より自分の武器に磨きをかけてほしい。


これぞ解説というものを見せてくれたコバちゃん。誰との比較というわけじゃないけど、とてもいつもと同じ料金で観られる中継とは思えなかった。ただコバちゃんの素晴らしい解説と引きかえになのかと思わせるくらいに今日の画面のスイッチャーがひどかった。数年前まで国内最低レベルだった大分の中継チームが復活したのかと思うくらいに素人感丸出しでひどかった。高木がクイックにスローイングしようとしてるタイミングでなぜ画面を切り替える。クロスに届かずシュートすら打てなかったFWの選手のアップ画像がそんなに大事か?片野坂さんが目指してるサッカーを少しは勉強してこい。試合観てれば、いま何を映すべきか分かるでしょうよ。オレは言いたい。解説の人はいつもの人でも我慢するから、スイッチャーを元に戻して。もうあの暗黒の時代に逆戻りは本当に嫌だ。


次節徳島戦で折り返し。昨シーズンの躍動感はなく、17位に沈む徳島。スペイン旋風は今シーズンは収まると予想してたけど、それにしてもここまで徳島が順位を落とすとは思ってなかった。リカルド・ロドリゲス監督はその名の通り、本当に普通の監督になってしまった。ここはキッチリと獲って首位で後半戦を迎えたい。
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