Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

色々とノーインパクト(23節北九州戦)

2014-07-27 23:49:31 | マッチレポート14’
土曜日は長野まで遊びに行ってたので、ホテルの部屋でオンデマンドのライブ観戦。オンデマンドでトリニータの試合をフルで観たのって多分初めてじゃないかな。移動中に観てるとブツブツ切れるけど、止まって観てれば切れることはないのね。1試合を通して快適に観ることが出来た。今日は長野から前橋に移動して、ユースのクラ選を観てから帰宅したので、いつもよりもマッチレポートを書くのが遅れてしまった。

結論から言うと、あまり記憶に残っていない。さっき観てきたユースの試合があまりにも鮮烈で、タブレットの小さい画面で観たさほどパッとしない内容の1日前の試合を思い返すのは、予想以上に難解な作業。まあ、その程度の可もなく不可もない試合で、今の実力そのままが出たような試合だったと思う。

試合中に簡単に走り書きしたメモを頼りに記憶を振り絞ってみる。

昌也のゴールが決まった瞬間に「まだ分からんよ」とまるで先制点を決められた側のような言葉が自然と口をついて出てきた。1点じゃ勝てないことをイヤってほど今季は思い知らされてきたから、喜びよりも先に心配の思いが自然とわき上がってくる。そして試合はその通りの結果に。ただ試合を客観的に評価すればドローが妥当な内容だったと思うよ。新しいディフェンスのやり方が良いのかはまだ正直よく分からないけど、安定感が増した感はある。一方攻撃に目をやれば、北九州のアタッキングサードのアイデアの豊富さは大分の遥か上を行ってたし、さすがはPO圏内を守ってるクラブだなと感じた。だから北九州の今の順位は伊達じゃないし、そういう意味ではそんな上位クラブ相手によくやれたとも思うし、一方でそういう評価は今季の限界を示しているとも思う。果たしてどっちに転ぶのか、来週の2試合で大体は判明するだろうから、そこまでハッキリとした評価は待とうと思う。


選手起用については、林がいきなりのスタメン。強化部や監督が必要だと判断して獲得した選手なんだろうから、連携とか序列とかはひとまず脇に置いて、とりあえず使ってみるというスタンスは賛成。まあ、前節高松とラドンチッチの組み合わせがそんなに悪くなかったから、サブの第1順位でもよかったんじゃとは思うけど、いきなりスタメンで使うところは田坂さんらしいなと。正直インパクトはほとんどなかった。特長が何か分からなかったというよりも、分からせてくれるようなプレーを見せてくれなかったことの方が不満。全体としてゴールは奪えてないものの宏矢も高松も個としては悪いわけじゃないから、そんなに長くチャンスが与えられ続けるわけじゃない。だからもっと「何が何でも感」が欲しかった。次に期待したい。


ゴール自体はとてもいいゴールだったと思う。伊藤の視野の広さに尽きるところがあるとは思うけど、ラドンチッチの強引な突破に完全に北九州のDFラインは集中しちゃってた。こぼれ球を伊藤が浮かした時に外の2枚は対応が一歩遅れてたもんね。遅らせるほどの迫力を見せてたというこれも「ラドンチッチ効果」のゴールといっていいと思う。デビュー戦でも思ったけど、ラドンチッチは予想以上に「切れない」。(審判側が)しょうもないファールを取られたり、厳しく削られたり、足を痛めたりと、切れそうになる要素は結構あったのに、最後の最後で切れずに辛抱出来る。昨日の試合、モリシだったら多分もうボロボロだったと思う。交代については、足を痛めてたし、カードももらってたし、次節もすぐ来るからタイミングとしては妥当だったんじゃないかな。


失点シーンはちょっと気になった。全く崩されてるわけじゃないのに、最終ライン→SB→前線であっさり失点。あれが入っちゃうようだといくらでも入るような気になってしまうようなゴールだった。帰宅して失点シーンだけ何度か観てみたけど、SBにボールが入った瞬間に松本怜が相手の2列目に気を取られてて、中に絞り過ぎてる感じがある。それでチェックが遅れて簡単にクロスを入れさせてしまう。ただ中も準備する時間はあったわけだから、高木がもうちょっと厳しく寄せててもよかったようにも見える。いずれにしても決定的な要因がないだけに余計に心配になっちゃうゴールだった。松本怜のSB起用についてはちょっと疑問。前節は終盤に札幌が勝ちにきてかなり引いてたところがあったから、両SBが西と松本怜でも分かる気はしたんだけど、今節は先発。その松本怜のところから上げられたクロスが唯一の失点だったことを考えれば、起用は成功だったとは言い難い。まだフルで使えないからというのがあったのかもしれないけど、土岐田で良かったんじゃないのかな。それよりもちょっと前まで田坂さんの中で大流行してた西のSB起用はどうしちゃったのかな?あれはもう飽きちゃったのかな?


いずれにしても来週の2試合が終わった時点でまだ食らいついていければ、今季はチャンスがあるように思う。その時点で8戦勝ちなしとかになってれば、さすがにもう厳しいんじゃないかな。前節も今節も終盤にエネルギーが残ってるような試合運びが出来てるところは、唯一期待が持てるところ。真夏の連戦は死ぬほどしんどいと思うけど、リスクを背負ってまでフィジコを入れ替えてハードメニューに切り替えた効果を今こそ見せてくれよ。特に次節は、5日間で栃木→岡山→栃木→大分の長距離移動を強いられてる栃木SCが相手。これは絶対に負けらんないよ。末吉が累積で出場停止になるけど、どうせどこかで消化しないといけないわけで、連戦で休ませられるのは不幸中の幸い。今のメンツで誰がボランチに入るかは分からないけど、それだけに誰がアピールしてくるかも楽しみ。


急な坂道をダッーと駆け上がって昇格争いという頂上に登り切れるか、それとも踏ん張り切れずに転がり落ちるか、の局面をいま迎えてると思う。信じてるというよりも、丁半博打の結果を待ってるような気分に近い気もするけど、とにかく結果。それも今すぐに。
コメント (2)
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