Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

『フィット』してたというよりは『ムーヴ』してた西(14節横浜FC戦)

2014-05-19 00:07:48 | マッチレポート14’
あのゴールはスタジアムで見てこそと思うわけですよ。テレビではボールの動きと西にエンジンがかかって加速していく様子は同時には見られない。ピッチを広く使ったダイナミックな攻撃は全体が見渡せるスタジアムで見てこそ。7千人はやっぱ少ない。ホームでの前の試合がしょぼかったから仕方ないけど、こんな素晴らしいゴールが見られる(かもしれない)スタジアムに大分の人はもっと足を運んでほしい。

磐田戦の時に負けてもいいと思ったと書いたけど、それは下位に沈むこの横浜FC戦と次の東京V戦に勝つことが前提だったわけで、実際にきっちりと勝ったからそれでいいと思う。もちろん相手の低調さに助けられたとか、もっとゴール獲れただろっていう思いもあるけど、今の混戦状態からもっとチームが振るい落とされて1敗や2敗で順位が激変するような状態じゃなくなるまでは、順位通りに勝ち点を拾っていって、PO圏に食らいついていくことが最優先だと思う。ちなみに折り返しの21節までの残り7試合は全て大分より順位が下のクラブ。ということは・・・。

西のSB起用については1試合だけでは判断出来ないというところかな。あのランニングからのクロスは本当に素晴らしかったけど、そもそも田坂さんがどういう意図で起用したのかが、今日出てるコメントとかだけだと分からない。1番手の岩武くんがベンチ入りしてたからケガというわけではないし、2番手のジョンハンも他のポジションで先発してたから、あえて初めての西を起用するという勝負に出る必要があったようには思えなかったから、結果オーライ感は拭えない。ここ何試合も頑張ってた岩武くんを外して西を継続するのなら、もう何試合か見てみないことには評価は出来ない。あえて言うなら、今日はSBにフィットしたというよりも1人のプレーヤーとしてキレてたという印象の方が強いし、最近の試合では最悪レベルに不安定だった最終ラインの要因が西だったかもしれないというのは本人コメントからもうかがえるしね。(そもそもダイハツサンクスデーで「フィット」とか言えるかいって話。)

最終ラインの不安定さからの話の派生になるけど、完封出来た大きな要因として武田の2つのビッグセーブは外せない。磐田戦でも前に出るセーブで2ついいのがあったけど、今日のは特に素晴らしかった。相変わらずキックやDFとの連携では今一つなところがちょいちょいあるんだけど、セーブ面では本当に頼りになるGKだ。磐田戦の時に選手バスがスタジアム入りするところで入り待ちをしてたんだけど、バスがスタジアムに着いて選手たちが降り始めても一人だけずっと読書を続けてる選手がいた。それが武田だったんだけど、その姿を見て何となく武田に興味がわいてきた。正直に最初は覇気を感じない選手だなと思ってたんだけど、今はこんな雰囲気のGKがいても面白いかなと思い始めてる。あんなにも中断するのが惜しいと思える本は何だったんだろうか。とても気になる。

さて次節は東京V戦。シーズン前に色々とゴタゴタし、現在も18位に沈んではいるものの、実は侮れない相手だ。現在は勝ち点13で18位ではあるものの、4月以降に限定すると今日までの9試合で何と4失点しかしていないという隠れたDFの固いチームなのだ。1試合1ゴールを切ってる大分がゴールを決めるには中々難しい相手だ。ただし今日の熊本戦でも1試合で2本しかシュートを打ててなく、ゴールを決められる可能性もかなり低そう。データ通りならスコアレスドローで終わる可能性が極めて高い試合になりそうだけど、西の継続起用も含めて田坂さんはどう手を打つのだろうか。

ここらでポンと連勝出来るようなら自動昇格圏もそんなに遠くはない。来週から土曜日開催が続くけど、土曜日に勝つとアフターゲームが日曜開催の倍は楽しいから、ここから『連勝サタデーシリーズ』の開幕といきたいもんだ。
コメント
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