Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

【新戦力分析2014・その3】田中輝希選手

2014-02-22 23:06:29 | トリニータ
今季記事に出来たのは結局3選手。最終回は田中輝希です。

分析のサンプルは、4月にナビスコでうちと瑞穂でやった試合と昨季の最終節。いずれもFWで先発している。

名前と出身クラブをかろうじて知ってたくらいで、ポジションやプレースタイルもほぼ知らなかった。ナビスコの予選はモリシの力強いゴールとか、ふざけたPK判定とかで印象に残ってる試合だったにも関わらず、田中輝希が先発してたこともデータで見るまで分からなかった。相手チームの選手の印象なんてそんなもんなのかね。ついでにそのナビスコ予選は「田中輝希・大クローズアップデー」だったようで、先発に始まり、ハーフタイム中の単独インタビュー、マッチデ―プログラムの表紙まで飾ってたことが紹介されてたのに、それでもいま思い返してもそんなことは全然覚えていない。不思議なもんです。

ナビスコでは1トップで先発、最終節では永井との2トップで先発と、生粋のFWのようです。いきなりざっくりとした感想になるけど、多分かなりいい選手だと思う。裏抜け出来る、くさびもポイントになれる、ボディバランスもいい、シュートは左右ともに強く打てる、仕掛ける姿勢もある。オールラウンダータイプのFWで、もの凄く良く言えば、大迫勇也に似てる気もしなくはない。今季はこんなことばっか書いてる気もするんだけど、一つ注文をつけるとすると全てにおいて70~80点のプレーで90点を超えるようないわゆる「武器」と言われるようなものがない。

高松や他のFWとのポジション争いに勝って、レギュラーに定着して、そして来季松田力や小屋松の待つ名古屋から帰ってこいと言われるような活躍が出来るかどうかは、本人の強い気持ち次第だと思う。シーズンが始まってすぐのTMでバンバンゴールをしてたことやコメントから、結果に対する彼の決意は感じられる。顔は優しい感じで、プレーにもそんな一面が垣間見える。もうそんなもんは振り払って、「オレがオレが」で本当に20ゴール獲ってほしいと思う。

上述のナビスコの試合でのこと。前半に闘莉王、増川を吹っ飛ばして一人でゴールを決めたモリシに対し、後半にケネディと交代する直前までなかなかいいところを見せられなかった田中輝希。奇しくも解説が両チームのFWを比較するコメントを試合中にしていた。1トップとして結果を出したモリシに対して、田中輝希には物足りなさを感じると。まさかあの時点で、翌シーズンにモリシの抜けた穴にまさにその相対していたFWがやって来るとはサッカーの神様ですら分からなかったと思うし、もちろん解説の方もそういう意図での発言ではなかったと思う。でもこうなったらあえて「そういう」活躍を期待したい。「そういう」とはそのモリシを凌ぐということ。

今のところ予想フォーメーションは4-2-3-1のようなので、FWの先発枠は1つ。田中輝希の出た試合を2つ観て、1トップと2トップとどちらが良かったといえば、1トップの時だったように思う。動きたがりでくさびにパスをもらうのはかなり好きそうで、さらにもらったパスを1タッチで落とすことも多い。そうなると2列目が厚い方が良さそうだし、4-2-3-1は田中輝希向きのフォーメーションのような気がする。FWの先発争いは相変わらず田中輝希がリードを保ってるのか、高松が復帰してきたという情報が漏れ聞こえてきたり、ここ最近のTMでは後藤がゴールを量産してたりと、何だかちょっと面白くなってそうな雰囲気もある。いよいよあと1週間。キックオフの笛が鳴る時、果たして田中輝希はケーズのセンターサークルに立っているのだろうか。
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