Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

梶山は救世主なのか?(20節柏戦)

2013-08-10 23:59:39 | マッチレポート13’
ビルドアップ時に最終ラインから中盤の底に位置する梶山に直接入るパスが増えたことだけでも、梶山加入の効果はあったと言っていいと思う。ただ今後「救世主」になり得るかと言われれば、まだ今日の試合だけじゃ判断出来ない。確かに今までの大分の中盤だったら出さなかっただろうなという縦パスも何本か見せたし、可能性は感じたけど、やっぱりまだ合流してわずか。本人も言うようにこれからコンディションを上げて、もっと周囲と息が合ってくれば、十分に「救世主」になり得るとは思った。

最大の効果だと思うのは、「安心出来る預けどころ」じゃないだろうか。梶山に渡しておけば大丈夫っていう心の拠り所があるだけで、周囲のプレーにも余裕が出来るし、能動的なサッカーが出来る。それがまさに「タメ」ってことだと思う。試合が始まるまではマンシャをアンカー気味に置いて、中盤に梶山が君臨するかなと思ってたんだけど、中盤の底にいて、最終ラインからのボールを引きだしてくれる役目を担ってくれるから、マンシャを前に行かせて梶山後ろの方がいいね。

残り試合数を考えれば、勝ち点1では十分だとは言えないわけだけど、今日の試合はとても良かったと思う。柏が明らかに走れていなかったけど、大銀ドームの蒸し暑さがそうさせたのであれば、それこそまさにホームアドバンテージだし、そういう試合を待ってた。新潟戦、横浜戦と、「さあ、ここからだ!」と思わせてくれた試合が今シーズンもいくつかあったけど、そこから波に乗れずにここまで来てしまった。もうそういう意味では浦和戦は超重要。ここでまたゼロからのやり直しを余儀なくされたら、もう本当に間に合わない。

その浦和戦では高松が出場停止。まあ、これだけ出続けてれば、出場停止は仕方ないと思うし、この暑い時期にベテランを休ませられるのはいいタイミングだったかもしれない。今日は交代の時にハムストリングあたりを押さえてたしね。で、当然その位置にはモリシが入るんだろうけど、今日のモリシのコンディションを見てれば問題なさそう。むしろ最後のビッグチャンスのシュートをきっちりと厳しいコースに飛ばせてたことから期待出来ると言っても過言じゃないでしょ。

今日くらいプレッシングが緩いということが前提にはなるけど、FWの選手があまり中盤まで下がってボールを引き出す必要がないから、むしろ前線にFWタイプを3枚並べても面白いなと今日の試合を観てて、思った。希望はモリシを真ん中にキジ、西。今日も左サイドでキジ十八番の寄せられてからの「粘り気のあるドリブル」で局面を打開してたし、西もタメとのコンビネーションでよく前を向けてた。西にちょっと注文をつけるとしたら、キジのようにライン裏への飛び出しをもっと意識してほしい。確かに前を向いてのドリブルが魅力だけど、今はそれだけに終始してしまって少し恐さがない。裏へ飛び出す意識をDFラインに見せておくことで、ドリブルにもっと破壊力が出るはずだ。

通算3度目、J1では初めての「大分総力戦」。観客動員は23,814人。直近でこれだけ勝ててないことを考えるとよく入った方じゃないだろうか。ゴールがなかったことは残念だけど、初めてだったり、久しぶりに観に来た人たちにとっても決してがっかりするような試合ではなかったと思うし、最後のFKの時の分厚い手拍子の波が押し寄せてくるような一体感はテレビで観てても、鳥肌立った。シーズンの最後にもっと痺れる状況で、あんな雰囲気を作り出せたら最高。


さーてと、浦和にどうやって勝つかな。
コメント (2)
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