Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

声は届くと感じたピッチサイドシートでの観戦

2013-08-12 00:52:07 | トリニータ
先々月にヴェルディの企画で記者席で観戦して、監督会見も見られるチケットがあってそれに行ってきた。その日の記事がこちら。当日はそれだけでも満足だったんだけど、さらにその日にソーシャルメディアで5回以上、その企画に関することを発信するとヴェルディのホームゲームのピッチサイドシートがもらえるということで、今日はそのチケットで長崎戦を観てきた。このチケットは7~8月中のホームゲームならガンバ戦を除いて、いつでも使えたんだけど、日程表を見て長崎戦しかないと最初から決めてた。まだ長崎の試合を観たことがなかったし、もちろん裕大や志有人を見てみたいってのもあった。今日はそれだけじゃなくて、ヴェルディ側でも刀根とガミさんが先発。さらに先月期限付き移籍したばかりの小松塁も先発だったので、ピッチ上に5人もトリニータOBがいるというオレ得状態の試合だった。

ちなみに先々月買ったチケットというのは正式名称が「ソーシャルメディアチケット」。価格は5,000円。記者席は位置的にSS席と同じ位置なので価格は4,500円。さらに監督会見等、基本的にはプレスパスと同じ待遇をしてくれる。で、さらに特典としてくれた今日のピッチサイドシートが3,500円。こりゃ、申し訳ないくらいにお得感のあるチケットだし、そもそもヴェルディさんの価格設定のセンスが若干疑われるレベル。その後、横浜FCとか、群馬が似たような企画を打ち出してるようだけど、それらと比べても5,000円は格段に安いし、内容も負けてない。オレはそもそもヴェルディはそんなに好きなクラブじゃなかったんだけど、今回の一連のことで印象はかなり変わったし、少なくとも一人をファン化したという点でヴェルディさんの今回の企画は成功ということにしておきましょう。


試合のことを書く前に今日は午後から激しい雷雨に見舞われた。味スタのある調布市近辺もかなりひどかったらしく、広範囲で停電になったようだ。味スタに行く時にいつも使う駐車場も機械がやられてしまって使えなかったり、通りがかったマックには停電の影響でフローズン系のメニューは今日は出せませんなんて張り紙がしてあったりと色んなところで影響が出てた。中でも試合に最も影響があったのは、京王線の運休でしょう。踏切の故障か何かで運休していて、結局は試合が終わってもまだ運休してたみたいだった。


これがキックオフ1時間前の味スタ。唯一の公共交通インフラといってもいい京王線が止まってしまったわけだから仕方ないんだろうけど、さすがに全然お客さんが入ってこない状況を見て、キックオフを遅らせるかなと思ったんだけど、最終的には定刻通りに試合は始めた。志有人のお父さんも「間に合わない」ツイートを何度もしてたけど、バスとタクシーを駆使して、何とか試合開始には間に合ったみたいだった。


これはスタジアム通りという、味スタから飛田給駅とは反対方向に進む道なんだけど、試合開始2時間前に人っ子一人も歩いてなくて、本当にJリーグの試合あるのか心配になるレベルだった。


並走する車道もこんな状態。


ということで試合。前述の通り、今日はピッチサイドシートで観た。前回と同様、ヴェルディさんから写真はダメよと釘を刺されてしまったので、選手写真はなしです。







ピッチからはこんな感じ。前半は目の前がガミさんで、生声が普通に聞こえるくらいの距離感で良かった。ちなみに長崎の先制点となったガミさんがぶっこ抜かれたシーンも目の前だった。長崎はそんなに悪いとは思わないけど、チームとしてちょっとブレーキがかかった状態に突入しちゃった感じかな。下が迫ってくる前にどれだけ早くこの状態を脱せるかが勝負だね。ライセンス関係のことは分からないけど、この夏の補強を見る限りでは完全に昇格を狙ってると思うので、なおのことここから数試合がとても大切。今日は終盤まで死ぬほど走るというドリブラー山田晃平を楽しみにしてたんだけど、前半早々の接触プレーがきっかけで途中交代してしまったので、残念だった。あと裕大とボランチコンビを組んでる岩間っていう選手もなかなか良かった。

ピッチサイドシートは試合後にヴェルディの選手たちとハイタッチ(実際はロータッチ)が出来るんだけど、ガミさんのあまりの疲弊っぷりに少し心配になった。雨が降って少しは涼しかったとはいえ、それでもサッカーをやるには過酷な環境。大分にいた時と同様、最終ラインから何度もオーバーラップを仕掛けてたガミさん。ファンの前だから顔を上げようという気力すらないくらい、ぐったりしてた。その後、ゴール裏でのラインダンスも隣の選手の肩につかまってるだけで、跳んではいなかった。



今日ピッチサイドシートで観戦して、一番の大きな気付きになったのは、サポーターの声。今日の味スタの観客動員は3千人強。大分の試合に比べれば、格段に少ないわけだけど、それでもピッチレベルにいるとサポーターの声はよく聞こえる。チャントやコールはもちろんのこと、バックスタンドからの激励やヤジなんかも本当によく聞こえる。こんなによく聞こえるんだなって思いながら、ふと思い出したのが、今朝読んでた昨日の柏戦後のタメのコメント「今日はボールアウトになる度に頑張れというプラスの声が多く、それが相手より走れる要因になった」。昨日は総力戦でもあったし、スタンドを熱くさせてくれるような試合を選手たちがしてくれたってこともあって、こんなコメントをしてくれたんだと思う。でもね、オレはやっぱりこのコメントはサポーターとして肯定的に受け取るんじゃなくて、裏を返して、普段どれだけ汚い言葉を浴びせられてるかってことに目を向けなきゃいけないと思う。特にサイドに位置する選手はそれを如実に感じてるはずだ。オレはサポーターとして、不甲斐ない試合に対しての最大の意思表示は「沈黙」だと思ってるし、それを実行してきたので、ヤジはもちろんブーイングもしたことはない(多分)。だからと言って、ヤジを言ってる奴に文句を言えるほど強くもない。じゃあ、どうしたらいいのかって多分正解はずっと出てこないだろうし、そもそも正解はないんだろうと思う。出来ることといったら、声や手拍子でそんな汚い言葉をかき消すことくらいだ。いま、そんな雰囲気を作るには一にも二にも「+3」すること以外に方法はない。2日続けての同じ締めになるけど、浦和に勝つこと以外にない。総力戦で作った助走で浦和を踏み倒して、2週連続のホーム戦に臨みたい。選手に声や気持ちは必ず届くってことが今日よく分かったから。

浦和戦超大事。
コメント
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