SAMYANG 7.5mm f/3.5 Fish-eye for M4/3

 このblogの読者であれば、郷秋<Gauche>がOLYMPUS(オリンパス)ユーザーであることは先刻ご存じだろう。「弘法」ではない郷秋<Gauche>だから、己の未熟な腕をカーバーするために、道具にそれなりの投資をしていることもご存じかも知れない。しかし、その郷秋<Gauche>がE-P2用に持っているレンズは、17mm35mm換算34mm)パンケーキと14-42mm(同28-84mm)の2本のみであることは余り知られていないかも(って、誰もそんなことに興味はない)。

 

 E-P2と云うカメラの性格からして、また、メインがNikon(ニコン)のDSLRであると云う郷秋<Gauche>のラインナップからしても、E-P2に望遠やマクロは必要でも相応しくもなく、せいぜい標準ズームが良いところで、最も多いパターンは単焦点の広角レンズ(17mm)でのスナップである。そんな撮影パターンを考えると、より広角な12mm(同24mm)程度のレンズが欲しいし、Fish-eye(魚眼)があればもっと欲しいのであるが、生憎M4/3用の純正魚眼レンズが存在しない。

 

 そんな中で登場したのかSAMYANG7.5mm f/3.5 Fish-eye for M4/3である(詳細はこちらをご覧あれ)。予想価格は、EUR 299と、なかなかリーズナブルではないか。しかしだ、Photo Rumorsに掲載されているこのレンズのマウント側の写真を見ると、レンズとカメラボディの間でカップリングする機構は、電気的、機械的を問わず無いようである。しかしだ、魚眼と云う事は被写界深度が非常に深い訳で、それを考えるとAF(オートフォーカス)の必要はなく、F11程度に絞り込んでおけば、あとはモニターも見ない目測MTで十分に使えるだろうと、郷秋<Gauche>は思うぞ。

 

 価格からは所謂「高画質」は期待しようもないが、メーカー純正品が無いことを考えても、リーズナブルな価格を考えても、見た目の良さを考えても(郷秋<Gauche>的にはこれが一番重要かも。黒と銀の二色揃っているのは、悩ましい。果たして郷秋<Gauche>のE-P2にはどちらが似合うか?!)、これは十分以上に「買い」じゃないかと郷秋<Gauche>は思うのである。既にSAMYANGのレンズを取り扱っている販売店では、ほどなくこの7.5mm f/3.5 Fish-eyeの取り扱いも始まることだろうから、我が家の防湿庫の「肥やし」になる日も遠くはないかも(^^;

 

 

 今日の一枚は、Nikon(ニコン)DXフォーマット用のFish-eyeと、郷秋<Gauche>のE-P2。話は違うが、このDXフォーマット用のFish-eye、レンズの脇に飛び出している「ハレ切り」の板を切り取ると、FXフォーマットでも使えると云うことだが、さすがに怖くて、自作ならぬ「自改造」にはさすがの郷秋<Gauche>も手が出ない。

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景勝は保全すべきか

 今日の神奈川新聞で、神奈川県内屈指の景勝とされる、城ケ島南岸にある「馬の背洞門」に崩壊の可能性があるとして、2012年度中に補強工事が施される見通しであることが報じられていた。

 

 「馬の背洞門」は海岸の火山性凝灰岩を、波しぶきと風雨が長い年月をかけて浸食した結果現れた景観である。これから年月を経れば洞門は更に浸食されて、いつかは崩れ落ちる。それが自然の摂理、自然の成り行きである。

 

 「馬の背洞門」と呼び、神奈川県内屈指の景勝と喜び愛でるのは良いが、それは地球が絶えず姿を変える中での一コマ、偶然にも人の目に「美しい」とか「素晴らしい」と映る姿になっただけであり、いずれは崩れ落ち、海中に没するのである。そんな自然の移ろいを人工的に固定してしまって良いのだろうか。

 

 同じことが、取り分け人気の高い高原に存在する湿原にも云える。湿原は、おそらくは自然の長い年月の営みの中で、たまたま今現在湿原であるだけで、湿原の植物が枯死しそれが積み重なっていけばいつか乾いた土地が出現し、そうなればそこに、最初はクサギやネムノキといった先駆的樹木が生え、後にクヌギやコナラの林となることだろう。湿原から林に変化する狭間では、ハンノキが生い茂る時期もあるかも知れない(勿論、千年単位での話だ)。

 

 確かに高原の湿原は美しい。だが、それは何千年、何万年と云う自然の営みのなかで、たまたま人が見て美しいと思う景観に至っただけであり、自然は更に長い年月をかけて、その土地の自然環境(高度、温度や湿度、風)に最も相応しい植生に移って行こうとしているはずである。

 

高原の湿原は、人間が作ったダムやその他水資源の利用、多くの人の訪れといった人為的な問題で干上がって来る可能性もあるが、海辺の景勝奇岩はどう考えても波と風雨が作り上げた偶然の産物であり、それを人間がひと時の様子に固定しようとは、何と思い上がった考えだろうか。自然は自然がなすままにすればよい。市がしようとし、県と国がバックアップするシナリオであるようだが、郷秋<Gauche>には、これこそ「反自然行為」としか思えない。

 

 

 今日の一枚は、たまたま8月末に訪れた、本文中に記した高原にある湿原の例、「霧ヶ峰八島ヶ原湿原」。この湿原も近年水が減り、乾燥へと向かいつつあると聞いた。それが人為的なものではなく、自然の営みだとすれば、なるがままにすれば良いと、郷秋<Gauche>は思う。

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支持しない、に一票

 小宮山洋子厚生労働大臣が、「日本のたばこの価格は非常に低い」として、毎年100円ずつ値上げして、3年後をめどに1700円台にしたいと発言したとか。また、「もともと税収を上げるためでなく、健康を守るためにやるんでしょ? そもそもたばこ事業法の所管が財務省なのは、おかしい。厚労省に見直す方向で、関係者としっかり協議をしていきたい」とも述べたとか。いいじゃないですか。

 

 「いいじゃないですか」と云っておきながらなんですが、郷秋<Gauche>としてはタバコが700円になろうと1000円になろうと、郷秋<Gauche>を含めた非喫煙者が、タバコの煙の悪臭とそれによる健康被害に晒されなければそれでいいんです。高くても安くても、吸いたい方は吸うでしょう。極論すれば、私の前でタバコの煙を吐かれることさえなければどうでもいいんです。だってそうでしょう。タバコによる健康被害がこれほど云われているのに、それでも吸っている人の事を、郷秋<Gauche>が心配することはない。

 

ところで、小宮山洋子厚生大臣は「意欲的」だけれど、新(現)内閣では余り期待できないでしょうね。だって、野田総理大臣が喫煙者だそうじゃないですか。財務大臣当時(今年7月のこと)には、東日本大震災の復興財源のためのたばこ増税案について「(税率を上げるのは)たばこもお酒も、税制を通じた“オヤジ狩り”みたいなもので、そんなことやっていいのかという議論もあります」と発言している。「(そう云う)議論もあります」じゃなくて、野田さん個人がそう思っていると云う事でしょう。

 

新(現)内閣の支持率は新内閣の支持率は65%で、1978年の大平内閣以降の、発足直後の調査としては5番目に高いと云う事だけれど、喫煙者が代表を務める内閣じゃぁね。今では禁煙治療は健康保険で受けることが出来る。と云う事は、喫煙は病気でしょう。喫煙と云う、自分の病気を治療もせずに放っておいて平気な人に、日本の今と未来を任せられますか。我が国の「病気」を治療もせず、放っておくのではないかと、郷秋<Gauche>は心配ですよ。と、云うわけで郷秋<Gauche>は、「新(現)内閣を支持しない」に一票、入れておきます。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、暑い暑いと云っても、「もう秋なん」だと思わせる、秋海棠(しゅうかいどう)。ベゴニアとの近似性は一目でわかるが、江戸時代初期に渡来したと聞くからか、もうすっかり日本の花のように見えてならない。

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2012年F1は全20戦

 数日前に、FIAから2012年の暫定カレンダーが発表になった。

 

1戦  318日 オーストラリアGP

2戦  325日 マレーシアGP

3戦  415日 中国GP

4戦  422日 バーレーンGP

5戦  513日 スペインGP

6戦  527日 モナコGP

7戦  610日 カナダGP

8戦  624日 ヨーロッパGP

9戦  78日 イギリスGP

10戦 722日 ドイツGP

11戦 729日 ハンガリーGP

12戦 92日 ベルギーGP

13戦 99日 イタリアGP

14戦 923日 シンガポールGP

15戦 107日 日本GP

16戦 1014日 韓国GP

17戦 1028日 インドGP

18戦 114日 アブダビGP

19戦 1118日 アメリカGP

20戦 1125日 ブラジルGP

 

 2011年は、政情が不安定なことから中止されたバーレーンGPが、第4 422日開催となっている。アメリカGP2005年から7年ぶりの復活はめでたいい事だが、代わりにトルコGPが消え、残念ながら2012年もフランスGPが復活することはなかった。

 

 今更ながらだが、20年前には日本だけだったと云うのに、アジア地区での開催が随分と増えたものだ。タバコ広告規制が無いからと、アジア地区での開催が増えたF1であったが、今では全て禁止されている。その意味でのメリットは無くなったはずだが、それでもアジア地区での開催が増えていると云うのは、アジア各国の経済力が存在感を増していると云う事なのだろうか。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、ヘクソカズラ。漢字で書くと屁糞蔓。この茎や葉を揉むと嫌なにおいがするのである。随分と酷い名前を付けられたのにはそれなりにわけがあるのだが、早乙女花と云う美しい別名もある。秋になると直径5mm程の美しい実をつける。

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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
恩田の森Now 

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NHKラジオがインターネット放送を開始

 民間のラジオ各局がインターネット放送を始めているのは既にご承知の通りだが、NHKが、91日から、ようやくインターネット放送を開始した。

 

http://www3.nhk.or.jp/netradio/

 

 「らじる★らじる」と云う、何ともミョウチクリンな名前を付けられたこのネット放送は、AMの第一放送と第二放送、そしてFM3波の原則全国共通版が放送されることになっている。早速1日から聞いているのだが、聞きたかったFMのクラシック番組が、何と云う表現だったか忘れたが、要するに「著作権上の問題で放送できません」として、つまらない環境音楽が流されていたのにはまったくがっかり。

 

 もう一つの問題は、電波で放送されるものより数秒程度遅れて放送されること。これでは時報を頼りに正確な時刻合わせが出来ない。この問題はTVの地上波デジタル放送にも共通する問題であり、特に受信料を徴収しているNHK TVでのこの問題は大きく、「ズレ」解消は喫緊の課題である。「あれはサービスですので、正確な時刻を知りたい方は、電波時計をご購入ください」などと云う、ふざけたコメントは、まさかしないよね、NHKさん。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、口笛を吹いたら郷秋<Gauche>の足元にすり寄ってきて、何故か寝転んで伸びを始めた変なネコ。(山梨県某所にて)

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オリンパスPEN着せ替えサービス

 722日に、「オリンパスが『PEN着せ替えサービス』を開始」と云う記事を書いた(see here。すぐにやってみようと思いながらも忙しさに紛れてなかなかできないまま8月も中旬になってしまったが、ようやく意を決してオリンパスに電話をして、ピックアップサービスを依頼した。ところが、ピックアップを頼んだ途端にオリンパスが夏休み。

 

ようやく夏休みが終わったその日に電話があり、工賃の見積額と共に、明日返送しますとのこと。今度は郷秋<Gauche>のオフィスが休みになるので、仕方がなく今日受け取ることが出来るように発送をお願いした。夏休みやら何やらが無ければ、宅配の往復を含めて5日もあると戻ってくるようである。意外と、と云うより、相当早いサービスである。

 

 さて、郷秋<Gauche>のE-P2はこのblogでも何度かご覧いただいた通り、ブラックのボディであるが(直近では、722日の記事を参照頂きたい)、「着せ替え」はこれを既存のブラック、シルバー、ホワイトの5つの外装パーツ、つまりグリップ、トップカバー、ボトムカバー、フロントカバー、リアカバーを自由な組み合わせで変更することが出来るサービスである。

 

 個性豊かな方からは、つまらないとの誹りを頂くかも知れないが、郷秋<Gauche>はクラシカルなスタイルへの変更を目指し、極オーソドックスに、トップカバー、ボトムカバーをシルバーに変更してもらった。

 

 

 勿論、既述の範囲であれば希望の通りに「着せ替え」てくれるから、奇を衒って、トップとボトム、あるいはフロントをリアのカバーを色違いにすることも可能だし、黒のフロントカバーにベージュもしくはブラウンのグリップと云う組み合わせも、(それが美しいかどうかは別にして)勿論可能だ。

 

 オリンパスのこちらのページをご覧いただくと費用もおおよその事がお分かり頂けるが、郷秋<Gauche>の「着せ替え」の場合の費用を参考までに記しておく。

 

上メタルユニット 900

Xシュー台SL 100

パワーボタン 100

Rボタン# 100

プラマイボタン 100

下メタルユニット 700

バッテリ蓋ユニット 200

以上、部品代小計2,200

修理代(要するに手間賃だな) 7,000

往復の送料 500

 

これに消費税485円が加わり、締めて10,185円であった。勿論、この「着せ替え」によって、撮った写真が特別良くなるなど、機能面での変更はまったく無い。まったく、見た目だけの問題である。見た目だけのために、これだけの費用をかけるかどうかは、その方の価値観によって変わって来ることだろ。

 

 ちなみに、E-P2は最近発売になった外付け電子ビューファインダーVF-3対応のためにファームウェアがVer1.2に変更になっている。「着せ替え」から戻ってきたらバージョンアップしなければと思っていたら、この作業も済ませたうえで戻ってきたので、ひと手間省くことが出来た。勿論この作業はサービスである。

 

 しかしオリンパス、新製品E-P3が登場しても、過去のモデルを長く愛用してもらうためにこんなサービスをするとは、なかなか気の利いたメーカーではないか。すぐには新製品が売れないかも知れないけれど、自社のファンを増やし、そしていつまでも離さない、一見遠回りでではあっても、もっとも正しく優れた営業手法を展開しているオリンパス。まったく、憎めないぞ。

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サムソンからNX200が登場

 Samsung Electronics(サムソン電子)がNX100の後継機、NX200を発表した(正確には92日に発表する「らしい」が、こちらのサイトには既に堂々と紹介されている)。日本製で云えば、ソニーのNEX-C3のようなカメラだが、それより画素数が多く(2,030万画素)、それより軽い(220.4グラム。点4グラムまで表示しているのが凄い)

 

 しかしこのNX200、モニターの表示言語に日本語が含まれていない(らしい)。と云う事は、NX100同様、日本で売る気はまったく無いと云う事だな。どうしても使ってみたければ、電源仕様が同じ台湾に出かけて買うか、アメリカ合衆国もしくはカナダ仕様のものを購入しても、日本でも大きな問題がなく使うことが出来るだろう。

 

 しかしだ、サムソンはどうして日本の市場に参入しないのだろうか。って、ブランド志向の強い日本では売れないことを百も承知だからなのだが、しかし、惜しい。もしNX200が日本に入ってくれば、そして多少なりとも売れるとすれば、特にソニーには大きな刺激になるだろうし、オリンパスにも、リコー=ペンタックス連合の戦略にも影響を与えるかも知れない。いずれにせよ日本の「ミラーレス市場」に少なからぬ影響を与えることと思うのだが、おそらくはまったく売れないことが確実と見て参入しないのだろうな。

 

 サムソン電子は、いっとき日本の液晶TV市場への参入を企て、大々的な広告を打ってきたが、物の見事に玉砕。世界的に見れば、相当売れている韓国製自動車も日本ではまったく売れずにこれも完全撤退している。DocomoGALAXYだけは売れているようだが、郷秋<Gauche>が思うに、GALAXYのボディのどこにもSamsungと書いていないから、日本の「docomo製」だと思い込んで購入している人がほとんどなのではないだろうか。

 

 どうして韓国製の工業製品が日本で売れないかと云う事については、書き出せば、おそらく立派な論文になるくらいのボリュームと内容になうのではないかと思うが、郷秋<Gauche>は、勿論そこまで云うつもりはない。単純に写真を撮る道具としてのNX200に興味があっての話しなのだが、だからと云って、台湾まで出かけてNX200を買って来ようかとは思わないのではあるが・・・。(すみません。落ちがない、締まらない文章で)

 

 

 例によって今日の記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日ご紹介した、標高2000m地点にあるミロのビーナスを見てから、九十九折の道を相当下って、それでもかなりの下り勾配だが、ようやくまっすぐな道になったころに現れた牧場で草を食む牛くんたち(牛さんもいるかもしれないが)。長閑である。しかしだ、せっかくの九十九折の道も、GOLFのステアリングはダルいし65タイヤの腰は砕けるしで、まったく楽しくなかったぞ。306だったら一年分のストレスが一気に解消出来たんじゃないかと思うと、まったく残念である。

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