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オリンピックと原発事故収拾

 2020年オリンピックの東京開催が決まった。各国のIOC委員からは福島第一原発事故、取り分け近頃問題になっている汚染水の流失が大きな懸念材料となった模様だが、安部首相は「国が責任を持って対応する。まったく問題ない」と明言。

 本当だろうか。郷秋<Gauche>には、オリンピック誘致のための、その場限りの出まかせにしか聞こえない。そもそもだ、オリンピック誘致問題が無ければ、「汚染水問題は東電の問題」として知らぬ顔をしたはずの政府である。まったくもって怪しい。まっ、2020年までは「それなり」の対応はするだろう。と云うか、せざるを得ないだろう。でも、その後はまたぞろ「東電の問題」とされることは火を見るより明らか。

 我が日本の政治は(と云う事は、実は郷秋<Gauche>を含めた国民は)、真に重要なことについては、外圧によってしか動けないのである。例を挙げるまでもなく何度も同じ轍を摘んでいるこの日本である。オリンピックは2020年で終わるが原発事故収拾、汚染の除去、汚染地域の復興は2020年では終わらない。この後何十年も、百年、二百年と長い時間のかかる問題である。

 オリンピック招致のための「口から出まかせ」であっても、云った以上責任を持って対応して欲しいし、2020年以降の逃げ口上を断じて許してはならない。2020年の東京オリンピック開催を否定はしないが、それ以上に重要な問題を、この日本が抱えていることを忘れてはならないのである。

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