郡山が仙台に次ぐ東北第二の都市へ

 昨日に続いて、福島・郡山ネタである。
 福島県内の市毎の人口は昭和の大合併以降永らく第1位いわき市(約33万人、第2位郡山市(約33万人弱)、第3位福島市(約28万人)の三市が第4位の会津若松市(約12万人)を大きく引き離し三大都市を形成し、この順位は当分変わらぬものと思っていたのだが、3.11大震災とそれに伴う福島第一原発事故の影響からこれまでのバランスが崩れてきたようだ。

 郷秋<Gauche>の故郷、郡山市(生まれは中通り最南の白河市)の9月1日現在の人口が32万8112人(前月比209人増)と、いわき市を119人上回り福島県内59市町村で最多となったとの報道。32万8112人は東北地方では仙台に次ぐ第2位である。もっとも仙台は人口100万人を超える政令指定都市であり郡山はその1/3と規模は随分と違う。

 ちなみに東北地方第3位がいわき市、第4位秋田市(約32万人)、第5位盛岡市(約30万人)と続くが、県庁所在地ではない郡山といわきが2位、3位に入っているのが面白い。

 さて、郡山の人口増は、自然増は-6人であったが社会増が215人であった結果のようである。郡山市情報政策課によれば人口増加の要因は、市内への情報関連企業の進出や製造業による工場増設によって雇用が増えたことであるとしているが、3.11の後遺症から郡山は立ち直りの過程に入ったが、いわきはまだ後遺症の只中と云う事になるのだろうか。

 ここで気にしなければならないのは、上記の郡山市の人口には原発事から逃れ市内に避難していながら住民票を事故前に住んでいた町村から移していない方々の数は含まれていないと云う事。その数は郡山市だけでも数千人規模になるものと思うが、同時に郡山市から他の都道府県に避難している方も数千人規模と云う複雑な事情を抱える郡山市なのである。

 福島県内で対象となる市町村の中では除染が比較的進んでいる郡山市ではあるけれど、除染が必要だということはそれなりの放射線量が測定されている(いた)訳である。そんな中にあっても郡山市の人口がプラスに転じたと云う事は、除染が進み雇用の機会が増えていることに起因しているのであれば、それは良きことと思って良いのだろうな。


 例によって記事本本とは何の関係もない今日の一枚は、小雨の中、韮の花茎の間に網を張り獲物を待つ、蜘蛛。

 Website「恩田の森Now」に14日撮影した写真を掲載いたしました。稲刈り間近の森の様子をどうぞご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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