QX100 & X10はスマートフォンのアクセサリー?

 今月2日に、ソニーからQX100とQX10と云う「レンズカメラ」が発表されるようだと書いた。レンズの鏡胴だけのような形でありながらイメージセンサーとバッテリーを内蔵しており、スマートフォンとWi-Fi接続せずとも単体でも撮影できるカメラの新ジャンルだと云う理解の上で郷秋<Gauche>は紹介したのだが、そのスペックやドイツで発表されたQX100 & QX10に関するレポートを読むにつけ、ひょっとしてこれはカメラの新種ではなく、スマートフォン用のギミックなのではないかと思いだした郷秋<Gauche>である。

 確かにQX100とQX10はそれだけでも撮影は出来るようだが、何を撮るのか、あるいは何が写るのかを確かめる、カメラとしての必需品であるあるはずのファインダー(光学式or電子式を問わない)、あるいはリアルタイムで何を撮るのか、何が写るのかを確かめるためのモニターを持たないのである。つまり、QX100とQX10単体で撮影をすることは可能だが、撮りたいものがきちんとフレーミングされているのか、意図したように撮れているのかを確認するすべがないのである。

 撮りたいものがちゃんと撮れているか、撮ったつもりのものが意図した通りに撮れているのかを確かめるためのモニターもない訳だが、考えてもみればその為の機構はデジタルカメラ時代になって初めて登場したものであり、フィルム時代のカメラには当然備えられていなかった。と云う事はモニターはカメラに必須の物ではないと云えるのだが、先に上げたファインダーもしくはその代わりとなるモニターは、一部の特殊なカメラを除いてはカメラと云う機械に必須のアイテムであり、これが無い場合には、撮りたいものが写るのは云わば「まぐれ」であり、もはやカメラと呼べる代物ではないと云える。

 そんなこんなで今日の郷秋<Gauche>の結論は、「ソニーのQX100とQX10はカメラではなく、スマートフォンに(それなりの)カメラの機能を付加するためのギミックである」と云うものである。何が写るのか判らないカメラ(擬き)は、あくまでも「カメラ擬き」であり、カメラとは呼べないのである。

 Website「恩田の森Now」に9月1日に撮影した写真を掲載いたしましたのでどうぞご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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