唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ライバルは少ない方が良いのか?
F1-Live.comによれば、新生フォース・インディアは、前身であるスパイカーが提訴した、カスタマー・シャーシ問題に関する裁判を引き継ぐつもりのようである。
カスタマー・シャーシ問題は、スーパー・アグリとトロ・ロッソの2007年用(そして2008年用も)マシンが、それぞれホンダとレッドブルのマシンのコピーであり、これらのマシンを走らせることはコンコルド協定により認められないというものである。
しかし、SA07とSTR2の各2台は2007年のすべてのレースに出走し、それぞれ8ポイントと4ポイントを獲得し、これが正式なリザルトとされている。
カスタマー・シャーシの使用が認められる事が一度は公にされ、これを前提にプロドライブがF1に打って出ると噂されたが、プロドライブのF1デビューは敢え無く頓挫。この最大の理由が「カスタマー・シャーシの使用が認められない」からだというのが大方の見方であるが、一方、ホンダあるいはレッドブルのマシンに酷似していると思われるスーパー・アグリとトロ・ロッソの2008年用マシンはFIAのクラッシュ・テストにも合格し、いずれもエントリーリストに加えられている。
カスタマー・シャーシ問題はグレーゾーンどころかブラックボックスの中にあり、我々一般のファンにはまったく理解できない判断がされているのである。フォース・インディアのチーム代表であるコリン・コレス氏はスーパー・アグリとトロ・ロッソに対して、法的処置を継続する考えであるあることを強調しているようだが、勝手にするがいい。
それより大きな問題は、フォース・インディアの関係筋が語る、「選べるとするのなら、もちろん、われわれは彼らに抜けて頂きたい。競争は少なくなればなるほど、いいものだ」にある。
果たして競争は少ないほど良いのか。2005年のアメリカGPを思い出し欲しい。たった6台、6人のドライバーで争われたGPを、グランプリとして認められるだろうか。スポーツとして認められるだろうか。勿論、否である。
たった6台、ライバルのいないレースで、フォース・インディアの前々身であるジョーダンチームは3位と4位を獲得し、ティアゴ・モンテイロは表彰台の一角(3位)を得、インド人初のF1ドライバー、ナレイン・カーティケヤンは4位入賞し、彼のF1における唯一のポイントを得ている。
フォース・インディアは自らのライバルになるであろうチームを引きずり下ろして、2005年のアメリカGPの再現を夢見ているのであろうか。
F1はスポーツである。より多くのチームが、公正なルールに基づき、スポーツマンシップに則り行われたレースに勝利してこそ価値がある。F1はショーではなくスポーツである。私たちは、法廷での戦いなど見たくはない。FIAによりエントリーが認められたすべてのチームとそのドライバーが、コース上で死力を尽くすレースを私たちは見たいのである。
例によって、記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、雪の中で開花の時を待つ谷戸の一本梅。
カスタマー・シャーシ問題は、スーパー・アグリとトロ・ロッソの2007年用(そして2008年用も)マシンが、それぞれホンダとレッドブルのマシンのコピーであり、これらのマシンを走らせることはコンコルド協定により認められないというものである。
しかし、SA07とSTR2の各2台は2007年のすべてのレースに出走し、それぞれ8ポイントと4ポイントを獲得し、これが正式なリザルトとされている。
カスタマー・シャーシの使用が認められる事が一度は公にされ、これを前提にプロドライブがF1に打って出ると噂されたが、プロドライブのF1デビューは敢え無く頓挫。この最大の理由が「カスタマー・シャーシの使用が認められない」からだというのが大方の見方であるが、一方、ホンダあるいはレッドブルのマシンに酷似していると思われるスーパー・アグリとトロ・ロッソの2008年用マシンはFIAのクラッシュ・テストにも合格し、いずれもエントリーリストに加えられている。
カスタマー・シャーシ問題はグレーゾーンどころかブラックボックスの中にあり、我々一般のファンにはまったく理解できない判断がされているのである。フォース・インディアのチーム代表であるコリン・コレス氏はスーパー・アグリとトロ・ロッソに対して、法的処置を継続する考えであるあることを強調しているようだが、勝手にするがいい。
それより大きな問題は、フォース・インディアの関係筋が語る、「選べるとするのなら、もちろん、われわれは彼らに抜けて頂きたい。競争は少なくなればなるほど、いいものだ」にある。
果たして競争は少ないほど良いのか。2005年のアメリカGPを思い出し欲しい。たった6台、6人のドライバーで争われたGPを、グランプリとして認められるだろうか。スポーツとして認められるだろうか。勿論、否である。
たった6台、ライバルのいないレースで、フォース・インディアの前々身であるジョーダンチームは3位と4位を獲得し、ティアゴ・モンテイロは表彰台の一角(3位)を得、インド人初のF1ドライバー、ナレイン・カーティケヤンは4位入賞し、彼のF1における唯一のポイントを得ている。
フォース・インディアは自らのライバルになるであろうチームを引きずり下ろして、2005年のアメリカGPの再現を夢見ているのであろうか。
F1はスポーツである。より多くのチームが、公正なルールに基づき、スポーツマンシップに則り行われたレースに勝利してこそ価値がある。F1はショーではなくスポーツである。私たちは、法廷での戦いなど見たくはない。FIAによりエントリーが認められたすべてのチームとそのドライバーが、コース上で死力を尽くすレースを私たちは見たいのである。
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