那須屋

 先週の土曜日、菩提寺での祖父の50年忌が終わった後、会食までの間、父の実家である「那須屋」でお茶を飲みながら、従兄弟(父から見ると、長兄の長男)の奥様が持ってきてくれた昔の写真を見せてもらいました。昭和初年から30年代半ばまでに撮影された写真です。

 その中でひと際目を引いたのが、開業当時の那須屋の写真。正確な撮影年は判りかねますが、父と伯母(父の姉)の話しからすると、昭和3、4年(1928-1929年)ではないかということです。左から3人目の女の子が、今年83歳になる伯母。どうして自分が写っていないのかという父の問いに、伯母は「あなたは写真を撮られるのを嫌がって逃げ回っていた」との返事。

 残念ながらこの写真はオリジナルではなく、「自分探しの旅」だと称して那須屋を訪ねてきた年配の方がお持ちになったコピーです。おそらくはキャビネ版程度の写真をA4に拡大コピーしたものです。コントラストが強くなっていますが、それでも開業当時に那須屋の様子をよく伝えてくれます。

 まず目を引くのは二階の窓際に設置された、右から「旅館那須屋」と書かれた大きな看板。洒落た飾りがモダンです。郷秋<Gauche>にも車種は判りかねますが、大型のセダンは何のために店先に止まって、この記念写真に写っているのかも不思議です。父の話では、村に1軒、今で言うタクシーの会社があったということですので、そこの自動車であったのかもしれません。

 女性が8人写っていますが、一人を除いて皆さん和服です。小さな旅館ですから女中さんもせいぜい2、3人だったと思います。だとすると、女性の多くは、当時はまだ珍しかったであろうか、記念撮影に写ろうとして集まった近所の方でもあるのでしょうか。

郷秋<Gauche>のルーツである、今から約80年前の那須屋。

那須屋についてお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
その一
その二
その三
その四

矢祭町、矢祭もったいない図書館関連Site & blog
矢祭町役場
矢祭町役場(図書の寄贈のお礼)2007年6月現在、新たな寄贈の受付はしていないとのこと。
矢祭町Wikipedia
タダで図書館を作る方法(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
タダで図書館を作る方法(続報)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町図書館、1月14日開館(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その2)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
矢祭町「もったいない図書館」(その3)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
那須屋(矢祭町にある田舎宿屋)(「郷秋<Gauche>の独り言」内の記事)
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