絹の道

 今日は、東京都八王子市内に残る「絹の道」を歩いてきました。
 「絹の道」、つまりシルクロードですが、郷秋<Gauche>が今日、歩いてきたのはアジアからヨーロッパにいたるシルクロードではなく、日本の「絹の道」です。

 「絹の道」は1859年(安政6)の横浜開港後、八王子に集積された絹の交易ルートとして使われた道のことで、「浜街道」とも呼ばれていたようです。八王子から輸出港である横浜に至る道筋は、おそらくは現在の町田街道や国道16号線に沿ったものであったと思われますが、勿論その道の多くは消え去り、今は八王子市鑓水地区にわずかに残されているだけになっています。

 往時は馬の背や荷車に積まれ絹の道を経て横浜まで運ばれた絹ですが、1908年(明治41)に八王子と東神奈川を結ぶ横浜鉄道(現在のJR横浜線)が開通すると貨車輸送が中心となり、「絹の道」の重要性は急速に失われ、やがて忘れられた道となっていくのです。

 そんな「絹の道」も昭和も終りの頃になると歴史遺産として見直されるようになり、現在、大塚山公園(道了堂跡)から絹の道資料館に至る1km弱が八王子市の史跡に指定され、原風景を留めた姿で保存されています。文化庁選定の「歴史の道百選」にも選ばれているようです。

 「絹の道」についての詳細はこちらをご覧ください。郷秋<Gauche>も今回はこちらのサイトを参考にさせていただき歩いてきました。

今日の1枚は、絹の道。

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