『こわれもの』 イエス ☆☆☆☆☆
イエスの最高傑作は『危機』だとして、次はどれだと言われると私は迷わずこの『こわれもの』を選ぶ。『危機』と『こわれもの』、このチョイスはイエス・ファン最大公約数的意見であって、当たり前すぎて面白くないといわれても仕方がない。意表をついて「いや『リレイヤー』こそ最高傑作だ」とか「実は『究極』かも知れない」とか「ひょっとしたら『90125』では」といってみたい . . . 本文を読む
『Snakes & Arrows Live』 Rush ☆☆☆☆★
以前ラッシュの『Snakes & Arrows』ツアーのレポートの中で、今回のセットリストはぜひともCD化して欲しいと切なる願いを書いておいたが、この願いを天が聞き届けてくれたようで、コンプリートの形でライブCDが発売された。ああ神様は見ていらっしゃる!( . . . 本文を読む
『満ち汐のロマンス』 EGO-WRAPPIN' ☆☆☆☆☆
その後EGO-WRAPPIN'にはまっている。この人たちはマジで良いぞ。『色彩のブルース』を聴いた時はジャズっぽさと昭和歌謡の融合って感じで、「わりといけるな」ぐらいに思ってたら、たまたまこのCDをブックオフで見かけて買って、本格的にやられた。その後次々と買いあさり、今ではほとんどのCDを持っている。
『色彩のブルース』のレビ . . . 本文を読む
『カメラ・トーク』 フリッパーズ・ギター ☆☆☆☆
ピチカート・ファイヴと並ぶ渋谷系のカリスマ、フリッパーズ・ギターのセカンド・アルバム。ベスト盤やライブを除けばオリジナル・アルバムは三枚しか残していないので、ちょうど真ん中のアルバムということになる。フリッパーズのアルバムは三枚ともそれぞれにカラーが違っていて、ファーストの『three cheers for our side ~海へ行くつ . . . 本文を読む
『ワインの匂い』 オフコース ☆☆☆☆★
オフコース三枚目のスタジオアルバム。ライヴ『秋ゆく街で』を入れると四枚目ということになるが、二人オフコース時代の最高傑作の誉れ高い名盤だ。ジャケットに小田和正、鈴木康博の二人が写っているが、若い! 特に小田和正は細身、長髪、色白で、その声と同じようにどことなく中性的な雰囲気を漂わせている。
それまでの二枚、『僕の贈りもの』と『この道をゆけば』は . . . 本文を読む
『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』 ヘレン・メリル ☆☆☆☆☆
ジャズ・シンガー、ヘレン・メリルがクリフォード・ブラウンと共演した有名なアルバム。なんとも美しい作品だ。私はヘレン・メリルのアルバムはこれしか持っていないが、夜にしっとりしたジャズを聴きたい時にはこれを聴くことが多い。とにかく落ち着く。そして沁みる。しみじみした幸福、哀愁、郷愁、痛み、優しさなど、さまざまな相 . . . 本文を読む
『Oil on Canvas』 Japan ☆☆☆☆
最近の若い人は知らないかも知れないが、元祖ビジュアル系バンド、Japan後期のライブ盤。デヴィッド・シルヴィアン率いるこのバンドはあまりにルックスが良すぎたがゆえに最初はアイドル・バンドとしてしか見られず、「どーせ演奏なんてできねんだろ?」みたいな見方をされていたが、だんだん芸術至上主義的でアーティスティックなバンドだということが分かっ . . . 本文を読む
『ヘンリー八世の六人の妻』 リック・ウェイクマン ☆☆☆☆★
イエスのキーボード奏者、リック・ウェイクマンの初ソロ・アルバム。1973年発表。イエスの方はちょうど『危機』発表直後で、要するに最高最大の音楽的ピークを迎えていた時期だ。同じ頃に発表され、ジョン・アンダーソンを除くすべてのイエスのメンバーも参加したこのリックのソロも悪かろうはずがなく、リックの華麗な才能をこれでもかと見せつける充 . . . 本文を読む
『Moving Pictures』 Rush ☆☆☆☆☆
カナダのロック・トリオ、ラッシュ中期の最高傑作、そして一番売れたアルバムがこれ、『Moving Pictures』である。
ラッシュはツェッペリンのコピーから始まり、ギタートリオの癖してプログレ的な大作主義に傾倒し、『2112』や『神々の戦い』をリリースした。これが初期。『神々の戦い』で大作主義に疲れ、『Permanent Wa . . . 本文を読む
『JOY ~ TATSURO YAMASHITA LIVE』 山下達郎 ☆☆☆☆☆
山下達郎のライブ。達郎のライブはこれと『IT'S A POPPIN' TIME』の二つあるが、どちらも甲乙つけがたい素晴らしいライブ音源である。
『IT'S A POPPIN' TIME』の方は初期で、まだ『RIDE ON TIME』でブレークする前、だから曲目は渋く、いわゆるヒット・チューンは収録され . . . 本文を読む