崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「敵対関係意識」

2013年04月06日 04時45分52秒 | エッセイ
山口の参院補選が注目される中、二人の対決が話題になり始まっている。元下関の市長を4期務めた江島潔氏が自民党推薦の候補者の一人である。自民党県連の会長の石崎幸亮氏に彼の彦島事務所で会った。以前から日韓親善協会などを通してお付き合いいただいて長い。事務所には江島氏の写真の入ったポスターが貼られているがまだ選挙の雰囲気を感ずることはなかった。また江島氏と戦う平岡秀夫氏の推薦者である下関市議員の田辺よし子氏と通話した。彼女の夫の田辺氏とは日韓を結ぶ会などで話し合う時はしばしばある。昨日彼は民主党で法務大臣を経て民主党と社会党の推薦で候補になっている平岡氏を話題にした。
 昨日は両陣営の人と会っても彼らにコメントはしなかった。私はなぜ遠慮したのだろうか。両陣営を「敵対関係」のようにオーバーに意識しているからであろう。私の思考にこのような「敵対関係意識」が潜在しているのではないかと反省する。長い間日韓関係も「敵対関係」であった。私はその瀬戸際を生きてきた。もっと長い朝鮮半島の南北関係は激しく長い。敵対関係の接点である板門店にソウルから、そしてそのすぐ後に平壌から同じ会談室を訪ねて南北の敵対関係を感じて、文を書いたことがある。このような私の敵対意識私は私だけのことであろうか。誰でも人間関係で互いに「敵対関係」(仲が悪い)人の仲裁の立場にある時があるだろう。その時の処身、どうすべきであろうか。替わりがわり味方をしながら相手の悪口を言うのが賢明であろうか。あるいは避けるべきであろうか。あなたはその敵対関係にいきるか、和平関係へ努めるか。それは生き方の問題になる。昨日日韓親善協会の事務室から我が夫婦の共著である『日韓を生きる』を見つけて3冊いただいてきた。