崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私の最初の留学生

2013年04月05日 04時44分26秒 | エッセイ
私が日本で初めて中国からの留学生の指導を担当した人から手紙と土産が届いた。20余年ほど前中国内モンゴルからきたモンゴル族の女子学生の杜愛華と夫君のデリクール氏である。夫婦に娘が生まれた。我が夫婦は内モンゴルのホハホートの彼女の実家を訪れたこともある。空港には2台のマイクロバスで大人数の人が迎えてくれた。彼女の夫のデリクールは2年前に内モンゴルに帰国して草原の絵などを描いているという(写真)。絵に素質と才能があって今は個展もするようになったようである。
 杜さんの手紙には「子供が生まれた時、先生と奥様が粉ミルクや紙おむつなどいっぱい持ってきてくれました。その時の感動は今でも忘れません。中略 みちこは今年日本美容専門学校を卒業し、昨日会社の説明会と入社式と会食に参加し熱情的で責任感のある会社です。とりあえずホッとしました。春日井での先生と奥さまとふれあいの日々を思いだし、感無量でした」と書いてある。私どもにはその記憶も止めないほどの年月の流れとそんな小さな事を覚えてくれている嬉しさと懐かしさに感無量である。