崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「闇の奥:Heart of Darkness」

2011年08月27日 05時54分34秒 | エッセイ
 田中絹代メモリアル協会の総会に参加して大学側と連携して積極的に参加することを話した。一個人の俳優を記念する意味もあるが、それを接点にして地域の文化生活が活性化する意味が大きいだろう。理事長平井愛山氏(写真右端)によると最初は小さい映画研究会から出発したという。その伝統は今『絹代塾』として続いている。そこで私は戦前の映画を研究する場にして接点を持ちたい。一般的に注目されない映画を面白く一緒に見るのも良いかと思った。面白く観る方法を考えたい。
 今戦前の植民地と戦争と関連したプロパガンダ映画について執筆しながらその実験室を得たような気持ちになった。アフリカのベルギー植民地であったコンゴを描いた小説「Heart of Darkness」を面白く読みながら映画「地獄の黙示録」(1979年に映画、監督はフランシス・フォード・ コッポラ)を買いに店に出た。今日行われるは日韓越境の研究のワークショップでその話から植民と移動の話をしようと考えている。