崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

急に広島大学へ

2011年08月03日 05時50分38秒 | エッセイ
外国の方との面談もあり平日通り8時ころ出勤した。9時過ぎに広島大学から集中講義で学生たちが待っていると言う電話が入って、パニック。新幹線駅へ、逆戻りして早い時間のものに乗って無事に広島大学に到着、しかしベースキャンプにものを全部おいて山頂に登ったような気持ち。講義資料も全く持っていないのに日本語ができない英語圏の学生には英語で対応し、また、登録しておらず、聴講する学生2人を含め9人の博士課程の学生たちの前に座った。昨日は8月2日である。実は私は8月4日~6日までの予定と思いホテルなども予約していたのである。この錯覚はどこからきたのであろうか。おそらく去年のメールと混同して記憶したのであろう。講義の準備もできておらず困った。しかし50年間の研究してきたのでそれほど困ることではない。
 広島はすでに脱原発、反核などの雰囲気が強く感じられたので人類学的に広島と長崎に原子爆弾投下されたことを話題にした。ちょうど博士論文を書き上げた楊氏の意見をいれながら議論は進んだ。Walzerの「戦争は正しいか」をめぐる論争、北朝鮮の実情などで映像を通して楽しく行った。ホテルには日にちを変更して入り、コンピューターもなく、東亜大学での仕事、ラジオ放送の録音計画も変更、後続処理は山ほどあるのに携帯の電池がなくなり困難は続き、パニック状態で過ごした一日であった。