崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

永楽ユウヘルス高校から来客

2011年08月08日 06時07分29秒 | エッセイ
 永楽教会の韓景職元牧師が創立した高校から学生十数人と三人の教師が来校した。港で迎え大学へ案内した。私は永楽教会の韓景職元牧師のことを聞いただけでも気持ちが高ぶった。1960年のクリスマスの日にその牧師から洗礼を受けたことが私にとって生き方の大きい転機となったからである。私は永楽教会に出席し、私の借りていた部屋に韓景職牧師が突然訪問してくれた感激を覚えているが同時に、回りの人たちは異様な新宗教の牧師に対するように嫌な表情をしたことも覚えている。我が故郷の農村でも牧師に子供たちは石を投げつけたこともあった。当時の私には韓国が今のようにキリスト教の国になるとは思えなかった。
 目の前の方々とは初対面であるがその教会との縁を大切にしているので嬉しかった。女性の教師から突然「印象が良いですね」と言われた。私の嬉しさが顔に表れたのであろう。一緒に話をし、昼食をとった。日本人教員たちの中には接待に不慣れな新人公務員のような態度をとる人もいた。彼らに韓国人の接待を任せるには不安であった。しかし港都市の嬉しさ、寂しさの交差するところに彼らも住み、いろいろなお客様をむかえる経験によって気持ちの良い接待ができるようになるだろうと期待する。