崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

暑中見舞い

2011年08月12日 05時29分13秒 | エッセイ
 季節は立秋が過ぎ、明日8月13日が三伏の最後の末伏(말복)という。しかし熱中症で死亡する人が続出している。韓国では保身用の補身湯、参鶏湯などを食べる習慣があり、日本ではウナギなど食べて元気づける習俗がある。暑中見舞いの安否の挨拶も交わす。一方農村では稲が実るためには日差しと暑さが必要である。シベリアなどでは夏でも15度以上にならないと穀物の栽培がむずかしく心配しているのを調査を通して知っている。このような暑さが年中続く地域もある。
 日本には四季という季節のリズムがある。それに植物、虫までそのリズムに乗って生きている。この暑さも末伏を峠に秋になろうだろう。それは人生に比喩している人も多い。季節の変化は素晴らしい。しかし歳月の流れのはやさを感ずる。特に秋は寂しく感じる。
 スパーで穴見社長夫妻と会って、何と奇縁のように嬉しくお茶でも飲もうと誘ったが残念であった。明日からはお盆である。お盆に帰省すある準備をするという。彼は高齢のお母さんが「これが最後の親子の再会になるだろう」という言葉を言いながら微笑をした。私にはその言葉が耳に残っている。しかし私や彼もその時期がくるだろう。