崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

政治家のパフォーマンス

2009年08月18日 05時46分14秒 | エッセイ
 政治家のパフォーマンスを見る機会が多くなった。先週自民党と民主党の党首討論が行われ映像で見た。その討論の内容は報知されたが、そのパフォーマンスにはふれていない気になる点がある。最後の場面に鳩山氏が麻生氏に握手を求めるように近づいたが麻生氏は気がついていないか無視するような場面があった。握手や礼儀のやり取りで不都合なことは誰でももっているはずであり、気になる場面である。礼儀正しい鳩山とそうではない麻生という印象が残った。麻生氏のそのような態度を「庶民的」ともいう人もいる。私は政治家としてパフォーマンスが足りない人と感じた。この場面一つで選挙の投票に何万票にも影響するかもしれない。礼儀作法やパフォーマンスも資本になる。
 私はクリントン氏とオバマ氏の激しい討論会の終りにオバマ氏のジェントルマンシップに感動した。麻生氏はジェントルマンシップでも負けているように感ずる。政治家は選挙でスローガンやマニフェストなど訴えるだけではなく、人格すべてを飾ることなくみせる機会でもある。今日から選挙が始まる。政治家が民衆に票を乞い集めて、終わったとたん高慢な人間に変身するようなことにはならないようにしてほしい。