崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

花弁が開くには難しい下関の花火大会

2009年08月14日 06時27分31秒 | エッセイ
 安い値段で質の良いものが買えた時はうれしくなるという。逆に高値段で質の悪い物を買った時は腹が立つことがある。映像だけをみて通販で買ったものが不要物になっているものも多くある。研究や生活の上で映像が重要な私は引っ越した時家庭に大型テレビを買った。その時安い割にはきれいに映るとすすめられてビクターの製品を買った。安い値段で質の良いものを買えると「徳」だ思ったが三年過て突然映らなくなった。1か月近く待って、サービスセンターの方が来て修理して4日目の昨日の朝に全く同様の故障になった。丁度作日は盆の始まり、花火など鑑賞のために大切な知人たちがあつまり映像を見せようとする計画が無駄になった。「安いものはおから餅」(サンゲビジトク:安い食べものは栄養のないおからで作った餅という韓国の諺)。
 唐戸カモンワーフで民主党菅直人氏の時局演説を立って聞いた。選挙を直前にして全国で民主党が自民党に勝てる可能性が一番弱いこの選挙区の下関に来た意味を、彼は幕府を倒して近代国家を可能にした高杉晋作のこの舞台、ここから革命が起きなければならないと主張した。夜の花火は上がったが雲でなかなか花弁の全貌を見るのが難しい。民主党の花が開くには難しいという下関での昨日の花火大会はそれを象徴しているようにちらっと感じてしまった。