崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

西山淳子氏のコメント

2008年10月26日 06時18分51秒 | エッセイ
 一昨朝のブログについて中学校の先生である西山淳子氏のコメントが届いた。

  崔先生はとても優しい先生だと思います。でも、学問の上ではとても厳しい姿勢を学生たちは感じているに違いありません。ただの優しい先生ならば、学生はついてこないと思います。私も先生のようになれたらと思いながら25年間馬齢を重ねてしまいました。

 彼女の長い間の経験を踏まえたコメントとして受け止めたい。学生への優しさと厳しさの両面を同時に持つべきだということであろう。学生に限らず人間関係においても両面を持つべきであろうと思う。韓国では「熱情」「温情」「冷情」「無情」などのことばが頻繁に使われている。この「情」は愛に替えても良い。場合によっては相手を愛するからこそ冷たくすることもある。名作映画シェーンのラストシーンでは友人が殺されると知った人が彼をその場に行かせないためにわざと喧嘩をして暴力で彼を倒してその危険なところには行かせなかった。それが人を感動させる。「温情」と「冷情」は裏表である。