goo

御詩集は日本で今までに見たことのない好著です。そして、特に『物』の部は理屈ではないからこそ、何度も再読して楽しめるのです。






新詩集『二〇の物と五つの場の言葉』にいただいた読者の方よりのご感想7




■以下に、読者の方よりいただいたご感想を転載していきます。どうぞ、御覧ください。

■マブソン青眼様(俳人、小説家、比較文学者、一茶研究家)

「読み始める瞬間から、『このような詩は、日本の”自由律詩人”が書いているものとは違う。見たことがない。秋元不死男が言っていた『俳句「物」説』に徹しているような感じだけど、詩なんだ。この方は、日本のFrancis Pongeだね』と、衝撃を受けました。

たいへん細かな観察力(芭蕉の言う「細み」でしょうか?)が『物』ごとにひとつの掌中小説のように繰り広げられて、よい意味で“癖”になるのです。特に俳句をやっている者として、いつも、日本の高踏派ぶりの俳人の抽象的な表現に不満を抱きますが、尾内様の詩は違います。

そして、『場』の部に移ると、ガザなどの社会性が猛烈に燃えて、”思想的”にも親近感を覚えるのです(ウクライナ戦争は単にアメリカとロシアの”代理戦争”とは言えないところがあると思いますー 特に最初の頃は、、、) とにかく、御詩集は日本で今までに見たことのない好著です。そして、特に『物』の部は理屈ではないからこそ、何度も再読して楽しめるのです」。

※たいへんお褒めいただき、恐縮です。

■9校を経て第4詩集『二〇の物と五つの場の言葉』(七月堂、2024年5月25日)が発刊されました!

・ぜひ、お読みください。
・定価2200円(税込み)

帯文:野村喜和夫

「ポンジュの再来、というだけではない。詩篇の発表当初は『運動と時間』という副題がついていた。ベルクソンも物理も来ている。みんな来て、尾内達也という詩人の頭脳になり、眼になり、さらにそこから、あらまほしき事物の変容がまなざされている。そう、眼差しは真名指しでもあるだろう。二十の物と五つの場の<誕生>と<名づけ>をめぐる、これは静謐な陶酔の物語だ」。

装画:Romie Lie

購入方法は次のとおりです。

1)注文メール(delfini800@gmail.com)を著者宛に送る

2)七月堂のHPから購入する。(2編読むことができます)

3)書店で購入する

次の大型書店に入荷予定・入荷済です。

東京

・新宿紀伊国屋本店(入荷済)
・池袋ジュンク堂(入荷済)

京都

・丸善京都本店(2週間以内に入荷)
・大垣書店京都本店(2週間以内に入荷)
・大垣書店堀川新文化ビルヂング店(2週間以内に入荷)
・京都大学生協(2週間以内に入荷)

神戸

・神戸ジュンク堂(2週間以内に入荷)
・関西学院大学生協(2週間以内に入荷)

大阪

・紀伊国屋書店梅田本店(2週間以内に入荷)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ウトロとガザを繋ぐ、『詩的領域』をつくりだしたという成果。




新詩集『二〇の物と五つの場の言葉』にいただいた読者の方よりのご感想6




■以下に、読者の方よりいただいたご感想を転載していきます。どうぞ、御覧ください。

■作家、黄英治様

「『二〇の物と五つの場の言葉』を、まずは、一読いたしました。

献辞として『妻と娘に』を見たとき、『往還生活』をするという決断にいたる断片を、詩人から聞いていた者として、深く感じるものがありました。どうか、この愛の詩集が、お二人の琴線に触れ、揺さぶるように、と。それは、詩人の願いであると思われました。

『往還生活』なくして、『二〇の物』の詩=言葉が生まれなかったのでしょう。(あえて)孤独であることは、自己と物の位置と関係を否応なく再考察させるはずです。京都・真如堂前のアパートの一室という場で、物を再定義し、思考の錘を、言葉の海に沈めて、言葉を手繰り寄せる。そうして物たちをめぐる、新たな物語=詩が生まれ、既知の言葉や認識が、更新され、意味と存在をさらに深めて、私にやってくる。私の暮しのなかにある物が、詩によって、また活き活きと動き出しています。

京都という場所に暮らすことなくして、『五つの場』の詩=言葉は、詩人にやってこなかったのではないか。『三つの橋』『DELTA』『ウトロ』『石庭』、そして『GAZA』も。関東・東京あたり、埼玉とは違う、京都の夜。盆地、寺社の群れ、鴨川。(インバウンドに溢れかえるいまの京都は知らないが)四十年ほど前、京都で民族青年運動をかの地でやっていた者として、かの地の夜の濃密さは、わかるつもりでいます。京都の深々とした夜。川辺を歩き、デルタに架かる橋を渡り、晴れた空のもとにある竜安寺の石庭の影を見る、詩人。

『書くこと、それは予見することだ』『現代詩はアクチュアルであることが最重要である』ために、詩集の構成が更新されたことを知り、敬意を抱いたものです。

ウトロとガザを繋ぐ、『詩的領域』をつくりだしたという成果。同時に、パレスチナで進行中の第二のナクバを、詩集のあとがきとしては異例に、詳細に記さずにはいられなかった、(なにもできない)恥としての発熱が、ずっと微熱として継続する。
冷笑に対する怒りを、私も微熱として持ち続けたいと思っています。

アーティフ・アブー・サイフの『ガザ日記 : ジェノサイドの記録』と、『現代詩手帖 2024年5月号 パレスチナ詩アンソロジー』を、この詩集とともに、読んでおりました。三つの本は、強い磁場をつくり出して、私を捉えて離しません」。

素晴らしい感想をいただき、作者冥利に尽きます。

■9校を経て第4詩集『二〇の物と五つの場の言葉』(七月堂、2024年5月25日)が発刊されました!

・ぜひ、お読みください。
・定価2200円(税込み)

帯文:野村喜和夫

「ポンジュの再来、というだけではない。詩篇の発表当初は『運動と時間』という副題がついていた。ベルクソンも物理も来ている。みんな来て、尾内達也という詩人の頭脳になり、眼になり、さらにそこから、あらまほしき事物の変容がまなざされている。そう、眼差しは真名指しでもあるだろう。二十の物と五つの場の<誕生>と<名づけ>をめぐる、これは静謐な陶酔の物語だ」。

装画:Romie Lie

購入方法は次のとおりです。

1)注文メール(delfini800@gmail.com)を著者宛に送る

2)七月堂のHPから購入する。(2編読むことができます)

3)書店で購入する

次の大型書店に入荷予定・入荷済です。

東京

・新宿紀伊国屋本店(入荷済)
・池袋ジュンク堂(入荷済)

京都

・丸善京都本店(2週間以内に入荷)
・大垣書店京都本店(2週間以内に入荷)
・大垣書店堀川新文化ビルヂング店(2週間以内に入荷)
・京都大学生協(2週間以内に入荷)

神戸

・神戸ジュンク堂(2週間以内に入荷)
・関西学院大学生協(2週間以内に入荷)

大阪

・紀伊国屋書店梅田本店(2週間以内に入荷)




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

#詩集『二○の物と五つの場の言葉』を俳句に翻訳する試み






No.4 「錠剤の白き眠りや昼の月」


#詩集『二○の物と五つの場の言葉』を俳句に翻訳する試み4――「ハロペリドール」







コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

一日一句(5264)







六月の翳美しき刹那かな






コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )