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物の表面的な姿から余計なものを削ぎ落として仏を掘り出していくような、厳粛で静謐で優しい言葉のテクスチャ。





新詩集『二〇の物と五つの場の言葉』にいただいた読者の方よりのご感想8




■以下に、読者の方よりいただいたご感想を転載していきます。どうぞ、御覧ください。

■辻部亮子様(中世フランス文学、九州大学非常勤講師)

「物も情報も溢れかえる程に生み出され続けるのと同時に、『存在』の神秘と意味が耐え難いほどに軽くなっていく現代ですが、ご詩集を拝読しながら、挙げられるひとつひとつの事物のアルファからオメガを追体験しているような感覚ーーまさに物の『立場parti』ーーに捉われました。

高度・厳格にコード化され、個性を消す方向にこそ美学を見出す中世フランス抒情詩を研究してきた私にとって、尾内さんの豊かで研ぎ澄まされた感性が誘う詩的世界に自由に遊びながら、何か『つまづきの石』を取り除いていただいたような気持ちがいたしました。

物の表面的な姿から余計なものを削ぎ落として仏を掘り出していくような、厳粛で静謐で優しい言葉のテクスチャ。

素晴らしい詩をお届けくださいまして、本当に有難うございました」。

※たいへん美しい感想をありがとうございます。

■9校を経て第4詩集『二〇の物と五つの場の言葉』(七月堂、2024年5月25日)が発刊されました!

・ぜひ、お読みください。
・定価2200円(税込み)

帯文:野村喜和夫

「ポンジュの再来、というだけではない。詩篇の発表当初は『運動と時間』という副題がついていた。ベルクソンも物理も来ている。みんな来て、尾内達也という詩人の頭脳になり、眼になり、さらにそこから、あらまほしき事物の変容がまなざされている。そう、眼差しは真名指しでもあるだろう。二十の物と五つの場の<誕生>と<名づけ>をめぐる、これは静謐な陶酔の物語だ」。

装画:Romie Lie

購入方法は次のとおりです。

1)注文メール(delfini800@gmail.com)を著者宛に送る

2)七月堂のHPから購入する。(2編読むことができます)

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