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芭蕉の俳諧:猿蓑(25)

■旧暦7月23日、金曜日、

(写真)無題

早朝に起きる。江戸川へ散歩。虫の声と法師蝉の二重奏だった。吾亦紅が色づき始めた。曼珠沙華が夏草の中に埋もれるように咲いていた。



欧文ハイクはほとんど感心しないが、次の句には驚いた。


the homeless man
takes off his shoes before
his cardboard house


PENNY HARTER

※ ペニー・ハーターは米国の俳人。1940年生まれ。アメリカ俳句協会会長も務めた。

Patricia Donegan(2008), Haiku Mind, SHAMBHALA, 2008



うらやましおもひ切時猫の恋   越人

うき友にかまれてねこの空ながめ
   去来

野馬(かげろふ)に子共あそばす狐哉
   凡兆

■越人、我が身に重ねているところが面白い。人間一般との比較としても可笑しい。去来の句、うき友=恋人。なんと人間的な。可笑しい。凡兆の句、情景がアニメのように生き生き浮かぶ。動物俳句アニメというのがシリーズであったら、結構、面白いんじゃないか。



Sound and Vision

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