『僕と僕の母様』 目次
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僕と僕の母様 第152回
「チャイムなるまで暇だよな。 なんか面白い話し しないか?」 そう言う若造に 追認のエキスパート順平が つっこんだ
「先生、補習授業 きちんとやらなくて良いの? そんなので 本当に僕達合格させてくれるの?」 さすがエキスパート 他の補習を沢山受けてるから このやり方は 僕以上に疑問を持つだろう。
「お前達に 数時間の授業をして 今までのことが 分かるわけ?」 あ、失礼な 何て事を言うんだ。
「それは 無理に決まってるじゃん」 順平とランボーが 当たり前のように 返事をした。 聞かれると 失礼なと思うが 返事となると 確かに僕もそう思う。
「だろう、今までの結果が これなんだから ちょっとの補習時間で教えたって 無理なことじゃないか。 それよりかは まだ他のことをする方が いいじゃないか」 頭の後ろに両手を回して 手のひら同士を組んだ。
「他の事って?」 意味が分からないといった風に 順平が聞いた。 順平だけじゃない 僕も分からないし きっとランボーも 分かっていないだろう。
「そうだな 例えば お前ら三人共 もう進学、就職は 決定してるんだし 卒業も近いんだから 何の心配も ないわけだよな だったら 補習を受けてるつもりで 全身全霊を込めて遊ぶとか、学校の掃除をボランティアでするとか、色々あるじゃないか。 あ、俺 掃除は付き合いたくないから 今日掃除はやんないよ 掃除なんかより 今日に至っては 良い時間じゃないか、なかなか教師と 生徒が面と向かって長い時間 話なんかしないぞ。 ・・・あ、そう言えば お前思い出すなあ」 そう言って僕の方を見て 指差した。
「本当にお前は あの面接で 落としてやろうと思ったよ」 面接って?
「面接って もしかしたら 入試の面接って事?」 それ以外思い当たらない。
「おう、何をトンチンカンな事を 言ってるんだと思ってな。 まあ、例年そういう奴が いるけどな」 なんだ? 何のことだ?
「僕何言ったっけ?」 思い出したのは 母様に言われたことだけった。
「お前あんな事言っといて 覚えてないわけ? あきれた奴だな。 俺がこの学校を 受けた理由を 聞いただろう、そしたら お前なんて言った? 『叔父と叔母が コンピューター関係の仕事をしているので それを見て 僕もやってみたいと思ったからです』 って言ただろう。 この学校は パソコンやコンピューターを 教える学校じゃないって言うの」 覚えてる 確かにそう言った。
唯一僕が 面接で言ったなかで 覚えていることだ。
母様に この質問は必ず出るから そう言うのよ、って何度か 練習させられたのだ。 しかしこの学校の 授業を受けてみて パソコンなんて 授業はなかったのだ。
若造の言いたいことは 分かった。 それに僕自身も 一年の時母様に
「お母さん、授業ではパソコンとかって やらないよ。 ちょっとかじったことはするけど 直接的なことは あまり習わないみたいだ。」
「あら、そうなの? てっきり パソコンのことばかり 習うのかなって思ってた。 中学の先生も パソコンのことを言ったら『それじゃあ、この学校が良いですね』 って言ったのにね。 じゃあ、何の授業をしてるの?」 そう聞かれて僕は 色々説明したが 母様はチンプンカンプンだったようで その事を思い出した。
「あはは、そう言えば そんな事を 言ったような気が・・・でも それで面接を 落とすって事はないよ。 っていうか 先生あの時いたの?」 そう言って笑いながら 聞いてみた。
「え、お前三年間俺に習ってて 気がつかなかったわけ?」 鳩が豆鉄砲を 食らったような顔って きっとこんな感じだろう。
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「先生、補習授業 きちんとやらなくて良いの? そんなので 本当に僕達合格させてくれるの?」 さすがエキスパート 他の補習を沢山受けてるから このやり方は 僕以上に疑問を持つだろう。
「お前達に 数時間の授業をして 今までのことが 分かるわけ?」 あ、失礼な 何て事を言うんだ。
「それは 無理に決まってるじゃん」 順平とランボーが 当たり前のように 返事をした。 聞かれると 失礼なと思うが 返事となると 確かに僕もそう思う。
「だろう、今までの結果が これなんだから ちょっとの補習時間で教えたって 無理なことじゃないか。 それよりかは まだ他のことをする方が いいじゃないか」 頭の後ろに両手を回して 手のひら同士を組んだ。
「他の事って?」 意味が分からないといった風に 順平が聞いた。 順平だけじゃない 僕も分からないし きっとランボーも 分かっていないだろう。
「そうだな 例えば お前ら三人共 もう進学、就職は 決定してるんだし 卒業も近いんだから 何の心配も ないわけだよな だったら 補習を受けてるつもりで 全身全霊を込めて遊ぶとか、学校の掃除をボランティアでするとか、色々あるじゃないか。 あ、俺 掃除は付き合いたくないから 今日掃除はやんないよ 掃除なんかより 今日に至っては 良い時間じゃないか、なかなか教師と 生徒が面と向かって長い時間 話なんかしないぞ。 ・・・あ、そう言えば お前思い出すなあ」 そう言って僕の方を見て 指差した。
「本当にお前は あの面接で 落としてやろうと思ったよ」 面接って?
「面接って もしかしたら 入試の面接って事?」 それ以外思い当たらない。
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「僕何言ったっけ?」 思い出したのは 母様に言われたことだけった。
「お前あんな事言っといて 覚えてないわけ? あきれた奴だな。 俺がこの学校を 受けた理由を 聞いただろう、そしたら お前なんて言った? 『叔父と叔母が コンピューター関係の仕事をしているので それを見て 僕もやってみたいと思ったからです』 って言ただろう。 この学校は パソコンやコンピューターを 教える学校じゃないって言うの」 覚えてる 確かにそう言った。
唯一僕が 面接で言ったなかで 覚えていることだ。
母様に この質問は必ず出るから そう言うのよ、って何度か 練習させられたのだ。 しかしこの学校の 授業を受けてみて パソコンなんて 授業はなかったのだ。
若造の言いたいことは 分かった。 それに僕自身も 一年の時母様に
「お母さん、授業ではパソコンとかって やらないよ。 ちょっとかじったことはするけど 直接的なことは あまり習わないみたいだ。」
「あら、そうなの? てっきり パソコンのことばかり 習うのかなって思ってた。 中学の先生も パソコンのことを言ったら『それじゃあ、この学校が良いですね』 って言ったのにね。 じゃあ、何の授業をしてるの?」 そう聞かれて僕は 色々説明したが 母様はチンプンカンプンだったようで その事を思い出した。
「あはは、そう言えば そんな事を 言ったような気が・・・でも それで面接を 落とすって事はないよ。 っていうか 先生あの時いたの?」 そう言って笑いながら 聞いてみた。
「え、お前三年間俺に習ってて 気がつかなかったわけ?」 鳩が豆鉄砲を 食らったような顔って きっとこんな感じだろう。
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