大福 りす の 隠れ家

小説を書いたり 気になったことなど を書いています。
お暇な時にお寄りください。

バナーを 付け忘れていました

2011年01月31日 13時58分13秒 | 日記
今日も寒いですね。

寒いと ついつい 山を見てしまいます。

キレイに雪が被っていて 素晴らしい風景を 見させていただくことが出来ます。




昨日投稿した 「僕と僕の母様」 第7回 を 今自分でも見てみると 『にほんブログ村』 のバナーを 付け忘れていることに 気付きました。

あわてて 先ほどバナーを 追加いたしましたので クリックのご協力 よろしくお願い致します。

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僕と僕の母様 第7回

2011年01月30日 20時52分20秒 | 小説
僕と僕の母様 第7回



「うっそー、まだ持ってたの?」 中には マシンガンみたいなのやら ランボーの言っていた 手榴弾。 ゴチャゴチャと入っている。

「当ったり前じゃん、今日は遠足だぜ」 その言葉の意味が分からない。

「って言っても コレみんなオモチャなんだけどね。 オモチャじゃなきゃ こんなに沢山持てないよ。 モデルガンって重いんだぜ。 それに やっぱり電車に 持って入る勇気は 無いしね 何よりも 一人で持って出ると 父さんに怒られちゃうからね。」 ランボー やっぱり君は 悪いことが出来ない人間だね。


「おい、何やってるんだ とっとと連いてこないか」 先生の声だ。 慌ててケースの蓋をして 二人でみんなの方に 走って行った。


「また見つかったら さっきの二の舞になるよ」 ほっとけばいいのに 僕は何故か そんなことを言った。 

「大丈夫今度は みんなも一緒だから 目立たない」 充分目立つって。 この団体自体が 目立っている中で 君は最高に目立ってるんだから。 

その後もずっと ランボーと一緒に 電車に乗っていたが、その間中 銃の話だった。 

何の事やら 僕はチンプンカンプンだったが 無視する訳にもいかない、返事だけしておいた。

そして 電車を乗り継いで 次は 路線バスに乗って移動だ。 

バスに乗っているのは 僕たちだけだ。 他に乗客は居ない。 そのせいか どんなに騒いでいても 先生は注意しない。

最初は車の行き来する 道路を走っていたが その内に 山の中に入っていった。

バスの中でも ランボーは 僕にずっと 銃の話をしていた。 

もうウンザリしかけていた僕は 適当に相槌を打っていた。 そんな話より この山の風景を 堪能したかった。



「おーい、全員 次で降りるぞ」 先生の声に みんなが反応した。

「うぉー! バーベキュー」 などと いっそう騒ぎ出した。

そして目的地に着いた。 

「入り口前停留所」 でバスを降りたが、そこの入り口に見覚えがない。 幼稚園の時も 小学校の時も こんな入り口じゃなかった。 

おかしいなと思い 案内板を見ると どうもバーベキューをするところは かなり山の中だから 一般に行楽として軽く遊ぶ所とは 入り口が違うようなのだ。

ということは 幼稚園児も小学生も いないということなのだろうか?

そう思いながら 入り口から かなり歩いて バーベキューをする所に着いた頃には もうお昼近い時間になっていた。

やはりここは かなり山の中なので 幼稚園児も小学生も いないようだ。



それぞれ班に分かれて 火をおこすのだが これが以外と難しいようだった。

僕はバーベキューなんて 経験がないから 何をどうして良いのか分からないし、体力がいりそうだったから 後ろの方に離れていた。

一時間ほどして ようやく炭に火が点きだしたようだが、火が点いたというだけで みんな大盛り上がりだ。

そして それぞれの材料を出してきて ジュージュー焼きだした。

「俺の肉取るな」 とか 「お前今落としたの また網の上に置いたろ」 とか食べるだけなのに 何を騒がなきゃあいけないんだ という感じだ。

僕は材料担当ではなかったので この時点でも 火には近寄らなかったし、この一ヶ月ほど前から お肉という物を 口にしないように 自分で決めていたから バーベキューといっても 食べるには野菜しかなかった。 

野菜だけ食べるのに わざわざうるさい中に 近寄る気も無かったから おやつ担当の僕は そのおやつを食べていた。

でもみんなのおやつだと思うと あまり沢山食べたら悪いと思い 家を出て駅に向かうまでに 買っていたガムを クチャクチャ噛んでいた。

母様がもっと 月々のお小遣いを アップしてくれたら ポテトチップスとか 腹持ちの良い物を買えるのに 僕のお小遣いは雀の涙だ。

遠足に行く前に 電車代と、少しのおやつ代といって 幾らか持たせてくれたが、そのおやつ代は 遠足の帰りお腹がすくだろうし 帰りにコンビニで 何か買おうと思って 使っていなかった。

それに何万円という お小遣いを貰ってる みんなと比べると いくらもない。

先生やクラスの連中も「肉食べろよ」 とかってお皿に 持ってきてくれるけど 僕は自分でお肉は当分食べない って決めた以上 それを守りたかったから 何としても 食べなかった。

ああ、お腹がすいた。 こんなにお腹がすくとは 思わなかった。

ポテトチップス買ったら良かった。 母様のせいだ。




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僕と僕の母様 第6回

2011年01月29日 22時47分04秒 | 小説
僕と僕の母様 第6回



「そう言うことなら それで良いのですが ちょっと考えて欲しいですね。 まぁ、これも本物ではないようですし。」 そう言いながら 羽交い締めにしている駅員さんに 手をほどくように合図した。

先生がすぐに手をほどかれたそいつの手を引っ張って 駅員さんの方向に向き直させて そいつの頭をグッと押さえつけ下げさせながら 大きな声でもう一度 「申し訳ありません」 と言って、「お前も謝れ」 と怒鳴っている。

そいつもシブシブ「ごめんなさい」 と言っていた。

モデルガンとモデル銃弾は この駅に預かると言うことで 何とか釈放された。



出発の時点でこんな様子だ。

それに まずジャージを着ていた奴が バーベキューをしたいと 盛り上がっていたのは分かる。 しかし、同じように盛り上がっていた奴が 何でスーツなんだ。

スーツを着てバーベキュー? いったいこのクラスの連中は 何を考えているのか分からない。

先生も出だしから 精神的にかなり疲れただろうが、それでも 学校で決められた遠足には 行かなくてはならない。

「もう本当にお前達と居たくない。・・・はぁ・・・出発するぞ」 目線が下に落ちてる。

「先生元気出して、考えすぎると白髪増えるよ」 ランボーが言った。

「お前は俺から離れてろ」 こんな格好をしていても 素直で憎めない悪いことをするような奴ではない ということを先生は知っているから 自分の横に置いている必要も無いとして そう言ったのだろう。



全員揃ったところで出発だ。

ゾロゾロと 大きな駅の中を 色んな格好をした団体が歩く。

それこそ 母様が言っていたように 声変わりも完全に終わっている おじさんのような声で ギャーギャー話しながら歩く。

みんなの注目の的だ。

僕はランボーと一緒に 最後尾を歩いていた。



「実はさぁ、俺 もっと早くに着く予定だったんだよなぁ。」

「へー、何時位に 来ようとしてたの?」

「何時って言うより、一時間以上前には 着く予定だったんだよ。 だって何をするにも 時間より早くに 目的地に行かなきゃ、周りの状況で どの銃を準備するとか 色々あるじゃん。 それなのに まず最初に俺の乗った駅で捕まってさ、色々聞かれて、最悪なのは 電車の中で車掌って言うの? そういう人に ずっと見張られてたんだぜ。 どう思う? 人権侵害だと思わない? その上 この駅であの扱いだろう? 何にもやってないって言うの。 それにさっきのも あの取り上げられたやつね、あれだって 完全にオモチャなんだぜ、どこにでも売ってる 子供用の物だし、銃弾なんて完全に アクセサリー売り場で買ったのに ホント信じられない」

そうかも知れないが僕には理解できない。 ランボー オマエの行動の方が 信じられない。

「銃の準備って何?」

「どの銃を持つか、その現場に行ってみてから 決めたいしさ。 手榴弾とかも 必要なら出さなきゃいけないし」

「どの銃ってどういうこと?」 それに何で手榴弾がいるのさ。

「見る? これこれ」 そう言って急にしゃがみだした。

僕は一瞬にして 匍匐前進でもするのかと怯んだ。

すると しょっていたリュックの中から ハードケースを出して 下において開けだした。

匍匐前進では無かったようだ。

僕もしゃがんで中を見た。 ケースの中には幾つかの 色んなモデルガンの様な物が入っている。



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僕と僕の母様 第5回

2011年01月28日 13時24分22秒 | 小説
僕と僕の母様 第5回

「一人足りんぞ、誰だ?」 誰だって聞いても いない奴が「僕です」 って返事をしても怖いぞ。 

「先生、野田が居ない」 誰かが言った。

ああ、そういう事。 みんなもう 顔と名前が一致して 覚えてるのか。 

野田というのは あまり喋ったことはないが 僕と同じ中学出身の奴だ。 

「ああ、野田は熱があるから 休みだって聞いている。 それ以外に一人居ないだろ 誰だ?」

「いいじゃん先生、集合時間まで まだなんだから」 一人が言った。

「まだって お前もう後何分もないだろう。 普通集合時間の三〇分前には 来るもんだろ、遅くとも十分前だ。 本当にお前達は日頃から時間にルーズだ」 僕からすれば 先生と母様が 堅すぎると思う。
 
「先生 うっせーよ。 ああ 先生そう言やぁ アイツが居ないんじゃないかな。」 お前は誰だ? 僕はまだ 顔と名前が一致していない。

「アイツって 誰だ?」 先生は 自分の教え子の顔を まだ覚えてないのだろうか。

「アイツだよ 拳銃オタク」 さっきの奴が もう一度言った。

「拳銃? お前は何言ってんだ。 そんな奴うちのクラスに居ないだろう。」

先生とソイツの会話もうまく成り立たないまま 集合時間を過ぎても あと一人が来ない。

「ああ そういや ほんとアイツ居ないなぁ。」 違う奴が口を挟んできた。

「誰だ」 先生がイライラしてそいつの方を見て聞いた。

「いや だから 拳銃オタクだよ」 

「また 拳銃か そんな奴うちのクラスに居たのか? ああ どうでもいい。 お前達誰か何か聞いてないのか? 同じ中学の人間は誰だ?」 先生がしびれを切らしてきた。

「知らないよ、何も聞いてない」 今先生と喋ってた奴だ。 多分こいつは 同じ中学出身なんだろう。

そんな会話を聞きながら ふと先生の後ろに目を移すと 駅の制服を着た人が 何人かこちらに向かって歩いてくる。 

僕達の方を指さしている人を中心に 後ろでその人達に抱えられるかのように 誰かがいるみたいだ。 丁度先生の影になって 誰かは見えない。 

中心にいた人が走ってこっちにやってき来た。 

後ろ姿の先生に 「すいませんが」 とかなり大きな声で話しかけてきた。

先生が振り向いた時に 丁度抱えられていた人間を 僕は見ることが出来た。

同時に クラスの連中も その人間を見たようだ。

僕は自分の目を疑った。

と同時に みんなの笑い声だ。

僕が抱えられていると思っていたのは そうではなくて ほぼ 羽交い締めに されていたようなのだ。

その理由は一目瞭然。

そいつの服装といったら 多分これを戦闘服というのであろうが そんな服装に モデルなのだろうが 銃弾のたすきを 左右の肩に一本ずつクロスさせて 掛けているのだ。それに コイツの物と思うが 駅の制服を着た人が マシンガンのモデルのような物を 持っている。 まるでランボーの世界だ。

確かに 学校でも 何度かこういうことに興味があって 撃ち合いをするところにも お父さんとよく行くと 聞いていたし、コレクションもいっぱいあるとも 言っていた。

奴にすれば 何よりのお洒落なのだろうが 今日のこの日にこの格好でくるとは 想像もしなかった。

「この子が言うには 今日は学校の遠足だから 電車に乗ってきただけで、この服装は単なるファッションらしいのですが そうなんですか? 」 目のつり上がった駅員さんが 怒りを押し殺すかのように 聞いてきた。

先生も 一瞬唖然となっていたが 何をやらかすか分からない 日頃のコイツ達を知っているからなのか すぐに自分を取り戻したようだ。

「は はい、申し訳ありません。 間違いなく我が校の生徒でございます。」 頭を下げてそう言った。

「本当に生徒さんですか?  間違いありませんか?」 正体が分かったからなのか 少し声のトーンが落ち着いたようだ。

「はい、間違いありません。」 その時に他の連中が

「間違いないでーす。 僕ら同じクラスでーす。 今から遠足に行きまーす。」 白地にラメが入り 虎の刺繍の入った長袖シャツを着たスキンヘッドの奴を先頭に そんなことを言っても あんまり説得力がないような気がするが。

「お前達は黙っていろ! 」 振り向いて 先生が怒鳴った。

「お騒がせして本当に申し訳ございません。 この子達のいう通り 単に学校行事の遠足に行くだけですので 決して怪しいことをしようと 思っているわけではありません。」

ひたすら頭を下げている。

そこに 羽交い締めにされている本人が 口を挟んできた。

「ほーら、だからいったじゃん、遠足だって、ねぇ」 羽交い締めにしている駅員さんに向かってそう言った。

「お前も黙ってろ!」 先生の頭が火山噴火だ。






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夕焼け

2011年01月26日 20時10分26秒 | 日記
昨日のお昼3時頃に

カテゴリ 『小説』に 「僕と僕の母様」 第4回を アップ致しました。

よろしければ 一度読んでみてください。

既に 第3回までお読みの方は 続きを どうぞご覧下さい。





今日 窓の外に ほんの少しだったのですが 赤い夕焼けを見ることが出来ました。

建物の間から 射してきた夕日だったのですが 広い所で一面の 赤い夕焼けを見れていたら 綺麗だったでしょうね。



少し今言ったことと 反対のことになってしまうのですが

(あまり記憶に自信が無いので 読み流してください。)

前に何かで見たか聞いた事があるので



赤い色は 色の中で一番波長が長いとの事。

波長の短い色は 塵や埃が多い時には その塵、埃に遮られて 見えなくなるらしいです。

赤い夕日は 塵や埃が多い時に 他の色が見えなくなり 赤が強調されて 「綺麗な夕日」 となって 見えるそうです。



この記憶が正しければ ある意味 赤い夕日も綺麗とは 言いにくくなってしまいます。



もっと他に理由があるかもしれませんが。



 
情緒の無いことを言ってしまいました。 

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僕と僕の母様 第4回

2011年01月25日 15時00分52秒 | 小説
僕と僕の母様 第4回

 「そう言えばあの時も高校生が 沢山いたわね。 幼稚園児に混じって アスレチックで遊んでたっけ」

「やっぱり・・・」 その図が想像できそうだ。

「陵也達みんな 高校生を怖がって 遠巻きに見ながら遊んでたし お母さん達だって 日頃高校生の あんな大きい子達を 見ることないじゃない。 そんな大きいのが 走り回ってるのよ それに毎日 かわいらしい声しか聞いてないのに 声変わりの終わった おじさんのような声で叫んでるから 圧倒されて 避けるように こっちに来なさい、あっちに行っちゃダメ、なんて言ってたんだわ。 ああ、それに思い出した すごーく臭かったんだわ」

「臭い?」

「うん、今思えば 成長期だから 仕方のない事って言うのは分かるけど その時は この臭さは何だ! って思って 高校生の横を通るときには 息を止めてたわ。 離れていても男の子臭かったんだもの。 陵也も 「くちゃい」 とか言って 鼻を押さえてたのよ 覚えてない?」

「記憶にございません」 思わず自分の腕を臭いでみた。 多分大丈夫だと思う。



当日 学校集合ではなくて 大きな駅に集合だ。 

集合する駅は 僕からしてみれば 学校とは 反対方向の電車に 乗って行かなくてはならない。 

早い話、多分このクラスに通う生徒の中で 僕と僕と同じ中学の卒業生は 高校から一番遠い所から通っているので その高校と 反対方向の集合場所に行くとなると 僕達が必然的に 一番近くになる。

だから他の奴等よりは 朝がゆっくりしていられる。 と思っていたのだが 反対方向へ行ったことのない僕は その駅に行くには どれだけ時間がかかるか分からなかったので 母様に何時に家を出ればいいのか 教えてもらっのだが、ちゃんと 三十分から二十分前に 着けるように、遅刻の無いように、と言うわけで 思ったより早い時間に 家を出るように言われた。 

そんなに早く出なくってもいい と言ったのだが 「遅刻はいけません」 と言われた。



案の定、僕が一番に着いたようだ。 

イヤ正確には二番だ、先生が一番だった。

それぞれが 担当のバーベキューの材料を持って 電車を乗り継いで 駅に集合した。 

この時 始めて私服での行動だったので それぞれの個性が如実に 私服に現れていた。

ある奴は 何の職業? っていう感じで サングラスに紫のスーツを着ていたり、ある奴はジャージであったり、無難にGパンの奴もいる。 僕もGパンの一人だ。 

そして極めつけが 一人いた。

そろそろ集合時間になるといった頃に クラスの半分くらいがゾロゾロ とやってきた。 遅刻ギリギリだ。 
でもそんなことを 誰も気にしていない。 ハイテンションで 時計を見ることなく 口々に喋っている。 

先生が そろそろみんな集まったか? という感じで人数を 確認している。







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日本を感じる

2011年01月24日 12時50分32秒 | 日記
本日 深夜0時に カテゴリ『小説』 に 「僕と僕の母様」 第3回 をアップいたしました。


沢山の方に読んでいただき ありがとうございます。


お時間があれば 読んでみてください。





偶然 ある民俗学者の方が 書かれていたものを 読んだのですが、



「春は花 夏の青葉に秋紅葉 冬の白雪積もるぞめでたき」


出雲系の神楽歌の一首である。

花見、月見、紅葉狩り、雪見など、そうした風雅を他の民族社会に理解を求めることは、なかなかむつかしい。

私たちは、いうなれば「旬遊」の歴史をもっている、といってもよいだろう。

それは、世界に誇るべき文化なのである。




こんな風に書かれていました。


本当に 春夏秋冬を 楽しめるお国であることに 嬉しさを感じます。

夏には「暑い」 冬には「寒い」  ついうっかり出てしまう言葉ですが 「暑い」「寒い」だけではなく 神楽歌のように 「青葉」「白雪」に心を向けるのも いいものですよね。

それに目の前には もっと違う 嬉しいものや、楽しいもの、心が清々しくなるものなども 映っているかもしれませんよね。





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僕と僕の母様 第3回

2011年01月24日 00時00分15秒 | 小説
僕と僕の母様 第3回

 六月、高校生にもなって 遠足があるらしい。

しかし まだ救われたのが 小学校、中学校と違って 行き先を生徒で決められた事だ。

別に何処に行こうと いいのだけれど、せっかく高校生にもなったのだから 学校に決められたことの中でも 自分たちで行き先を決めて やっていくっていうのは 少し大人になった感じがする。

一人の奴が ノリノリで 「バーベキューをしたい」なんて言い出した。

遠足だけでも僕は行きたくないのに バーベキューなんて 仲間意識のあることはしたくない、だからといって 反対する気もない。 結局盛り上がれる奴達の 気迫に押されて バーベキューに決まってしまったようだ。

それも行き先は、学校近くの生徒が多いから そういう自然に囲まれたところは 幼稚園や小学校の遠足で 近場は行き尽くしているらしく、少しでも ここの土地から離れていて、遠足という形にできる距離にあるところと言うのだ。 

何処でもいいじゃん、そう思って話の流れを聞いていると、担任の先生が
「ちょっと遠くになるから 集合時間は早くなってしまうが、今まで私が受け持ってきたクラスで 何回かバーベキューをしたが ここはいいぞ」と言って、行き先の提案をした。

 待ってよ、そこは僕自身が 幼稚園と小学校の時に 遠足で行った所じゃないか。 僕にとっては何の変哲もないし、それに遠足のシーズンだ、あの幼稚園児が うじゃうじゃしているところに高校生が混じるの? よしてくれよ。 そう心の中で言っていた。

そんな僕とは裏腹に そこに行ったことのない ノリノリの連中は「そこに決定」なんて叫んでる。

そうなると 何故かそう言う奴達の雰囲気に飲まれて 決まってしまう。



 以前母様に 六月の学校予定表を渡したときに

「へー、遠足があるんだ。 何処行くの?」と聞かれたことがあった。

その時には 何も決まっていなかったので

「知らない。先生が今度決めるみたいな事 言ってたけど、どうするんだろうね」なんて会話があったから この事を家に帰って 母様に話した。


「前に言ってた遠足なんだけどね 行き先が決まったんだ」

「何処?」

「何か バーベキューをしたいからって、僕が 幼稚園と小学校で 遠足に行った所あるじゃない? ながーい滑り台のあった所 あそこだって」

「あら、そうなの。 学校方面なら いくらでもバーベキューの出来る良いところがあるのに 何でまたあんな遠くに行くんでしょうねぇ」

「行きたがりの連中が 先生の提案で勝手に盛り上がったんだよ」

「ふーん、そうなの それより知らなかった。 あそこバーベキューも出来るのねぇ。 かなり広いからなぁ。 まぁいいじゃないの あそこには陵也は 幼稚園で二回も行ったし 小学校でも行ったから 慣れてるでしょ」

「えっ、幼稚園で二回行ったの?」

「行ったわよ、年少さんの時は 幼稚園の近くだったけど年中、年長と 二回行ったの覚えてないの?」

「エー、うそー、はっきりとは覚えてないけど 年長さんと一年生の時に ながーい滑り台で遊んだあそこでしょ?」

「うん、そうよ」

「でしょ、その前の年中さんの時は 原っぱみたいな所だったよ」

「うんそうよ、その原っぱの所は 入ってすぐの所でまだ小さいから 奥にまで入らなかったのよ。 それで年長さんになって 少しは大きくなって 危険性も少なくなったって言うんで 奥の方の山に入って、長い滑り台とかがある アスレチックコーナーに行ったのよ。」

「ああ、そうなんだ、今の今まで知らなかった」・・・僕は何回あそこに行くのだろう。




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僕と僕の母様 第2回

2011年01月23日 02時05分58秒 | 小説
僕と僕の母様 第2回

 大学進学のために普通科で 通学費用のかからない 母様の希望した公立高校には 僕の成績では危ないらしく

通学費のかかる今の高校に通うことになった。

とは言えども一応、公立高校に行ったわけだし
(普通科ではなかったけれども)

これも母様孝行の一つだろう。

特にこの合宿の話をしたら

「どんな高校か分からなかったけど規律の厳しい良い学校みたいね」と、大変お気に召したようだ。

母様は、学校生活の中で 厳しいのがすごくお好きだ。

母様自身、全国大会に出場したりして、縦関係の厳しい体育会系のクラブに所属していたからのようだが。
(だから僕が腕立て伏せや腹筋が出来ないのが信じられないらしい)

先生、先輩には不動のままに話す態度は 勿論のこと、来校してきたお客さんや、PTA関係の人達にも 何度すれ違っても 何度でもその辺に響き渡るような声で「お早うございます」とか、「今日は」とか、叫んでいたそうだ。

クラブ員で無くても その影響から 皆そう言って声をかけていて 休み時間は生徒の声で盛り上がり、早朝や放課後、休みの日はクラブ活動の練習中の掛け声なんかで すごく活気のある学校だったようだ。

だから初めて母様が 夏休みの三者面談で 僕の学校に来た時には、全然生徒も居なくて クラブ活動の声がしない。

この学校に生徒は本当に居るのか と疑ってさえいた。

なにせ僕の学校は、クラブ活動というものが盛んではないのと

クラブは一応あってもあまり強くなく、体育会系は第一試合で大敗、文化系に至っては ああこんなクラブもあったんだ 程度である。

それに ほとんどが帰宅クラブなのが実状で、放課後の体育館やグラウンドなんかは 閑散としたものである。

母様の行っていた学校と 僕の学校とではカラーが違うし 第一僕は体育会系ではない。

それに 母様の時代はそれで良かったかもしれないが、今の時代に僕の行っている学校は 限度を超して厳しすぎる気がする。

だからなのかは分からないが、特に楽しくもなく取り合えず 毎日学校に行っているというような感じだ。
 

 地元の高校ではないので 同じ中学出身は ほんの数人しかいない。

中学の時に仲良くしていて 一緒に入学してきた友達とも 一学期の終わり頃にはだんだん考えがお互いに変わった というか遊びが違ってきたからなのか、あまり喋らなくなってきた。

後に 深くは付き合わないけれども その分色んな性格の友達ができた。

と言っても 少し話す程度だけど。

何も考えず 屈託なく皆話しかけてくるんだ。

そんなクラスメートに慣れるのに 他の人なら時間が掛からないのだろうけど この僕の性格では、誰とでもそう簡単に慣れることができなかった。




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有難う御座いました

2011年01月23日 02時00分42秒 | ご挨拶
初めての 小説アップで にほんブログ村での 『現代小説 ランキング』 が アップ後半日で 45位を頂きました。
皆様が多数 応援して下さったことに 本当に驚きました。

なかなか無理とは思いますが 出来るだけ 日を空けることなく アップしていきたいと思っております。

本当に 応援 有難う御座いました。


目次なども作っていきたいのですが まだまだ ブログの使い方が良く分からなくて 読みにくいかと思いますが これから少しずつ 手を加えていきたいと思っております。

 

「僕と僕の母様」 第2回を カテゴリ 『小説』 に 先程アップしました。

よろしければ 1回目の続きを ご覧下さい。

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