『僕と僕の母様』 目次
第 1 回・第 2 回・第 3 回・第 4回・第 5 回・第 6 回・第 7回・第 8 回・第 9 回・第10回
第11回・第12回・第13回・第14回・第15回・第16回・第17回・第18回・第19回・第20回
第21回・第22回・第23回・第24回・第25回・第26回・第27回・第28回・第29回・第30回
第31回・第32回・第33回・第34回・第35回・第36回・第37回・第38回・第39回・第40回
第41回・第42回・第43回・第44回・第45回・第46回・第47回・第48回・第49回・第50回
第51回・第52回・第53回・第54回・第55回・第56回・第57回・第58回・第59回・第60回
第61回・第62回・第63回・第64回・第65回・第66回・第67回・第68回・第69回・第70回
第71回・第72回・第73回・第74回・第75回・第76回・第77回・第78回・第79回・第80回
以降は カテゴリ 又は 最近記事より お入り下さるようお願い致します。
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僕と僕の母様 第82回
一応僕は 毎晩少しずつではあるが 前に買って貰った問題集で 危険物の勉強をしている。
ある時、夕飯を食べ終わって テレビを見ていると
「ねぇ陵也、危険物の参考書 どうなったの?」 と食器を洗い終わった母様が 聞いてきた。
確かに僕も 気になってはいたが まだ貰ってないのだ。
あの時学校に 参考書の申し込みをしてから 大分経っているし 早くしっかりと勉強をしないと 学校の定期考査に引っかかって 勉強できなくなる。
「先生が何も言ってこないから まだなんじゃないかな」 気になってる姿を見せたくないから 平気な顔をして言った。
「まだって言っても もうあんまり勉強する日が ないんじゃなかった? 試験は何時だった?」 キッチンからやってきて そのままソファーに座った。
「定期考査が終わって 一週間くらいしてからだったかな」
「定期考査はいつなの?」
「明日から一週間前に突入」 笑ってVサイン。
「えー、それじゃあ 何の勉強も出来ないじゃない」
「だから最初っから 無理だって言ったのに」
「明日学校に行ったら 先生に参考書は 何時貰えるんですかって聞くのよ」
「えー、別にいいじゃん」 何で聞かなくちゃいけないんだ。
「聞くのよ!」 鬼の顔。
「はーい」 絶対に聞かない。
聞いたりなんかしたら まるですごく張り切っているみたいだし その上試験に落ちたりしたら 恥ずかしいの一言じゃないか。
それに明日から 試験の一週間前になるから 試験勉強で手一杯だ。 他のことをする余裕なんて無い。
次の日 普段の母様なら すぐに「先生に聞いてきたの」 とかって聞くけど そのセリフを言わせないように「あー 今日から試験一週間前だ 二階に上がって 勉強しなくっちゃ」 とか言って 話題を逸らしていたら 母様も仕方なくなのだろうが 話を逸らさせてくれた。
僕は中学の時から 試験一週間前になると エンジンをかけるということを 母様は知っているのだ。
試験一週間前からは どの部活も休みになるのだが 僕はソロのことが気になり ほんの少しの時間であるが 部室で毎日練習をしていた。
そして適当な時間に切り上げて 学校を出る。
バタフリーは 特進科らしいので この定期考査前は 塾で忙しいらしく 走って帰るのを 毎日確認していたから この一週間は 何事もなく過ごせるだろうと 気を楽にしていた。
学校を出た後は 電車に乗って家に向かうのだが 真っ直ぐには帰らない。
駅を降りてから 商店街の中を 何処ということなく歩き おもちゃ屋においてあるゲームをしたり、CD店やレンタル屋に寄って 色んなCDを見て回ったりしていた。
何となく電車を降りてから 真っ直ぐには 家に帰りたくないのだ。 何でも良い 何かをしたいのだ。
そして それから家に帰るといった具合だ。 そうやって 遊んで帰ってきたのだから 晩ご飯を食べた後は 自分の部屋に行き しっかりと勉強をしていた。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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「ねぇ陵也、危険物の参考書 どうなったの?」 と食器を洗い終わった母様が 聞いてきた。
確かに僕も 気になってはいたが まだ貰ってないのだ。
あの時学校に 参考書の申し込みをしてから 大分経っているし 早くしっかりと勉強をしないと 学校の定期考査に引っかかって 勉強できなくなる。
「先生が何も言ってこないから まだなんじゃないかな」 気になってる姿を見せたくないから 平気な顔をして言った。
「まだって言っても もうあんまり勉強する日が ないんじゃなかった? 試験は何時だった?」 キッチンからやってきて そのままソファーに座った。
「定期考査が終わって 一週間くらいしてからだったかな」
「定期考査はいつなの?」
「明日から一週間前に突入」 笑ってVサイン。
「えー、それじゃあ 何の勉強も出来ないじゃない」
「だから最初っから 無理だって言ったのに」
「明日学校に行ったら 先生に参考書は 何時貰えるんですかって聞くのよ」
「えー、別にいいじゃん」 何で聞かなくちゃいけないんだ。
「聞くのよ!」 鬼の顔。
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それに明日から 試験の一週間前になるから 試験勉強で手一杯だ。 他のことをする余裕なんて無い。
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僕は中学の時から 試験一週間前になると エンジンをかけるということを 母様は知っているのだ。
試験一週間前からは どの部活も休みになるのだが 僕はソロのことが気になり ほんの少しの時間であるが 部室で毎日練習をしていた。
そして適当な時間に切り上げて 学校を出る。
バタフリーは 特進科らしいので この定期考査前は 塾で忙しいらしく 走って帰るのを 毎日確認していたから この一週間は 何事もなく過ごせるだろうと 気を楽にしていた。
学校を出た後は 電車に乗って家に向かうのだが 真っ直ぐには帰らない。
駅を降りてから 商店街の中を 何処ということなく歩き おもちゃ屋においてあるゲームをしたり、CD店やレンタル屋に寄って 色んなCDを見て回ったりしていた。
何となく電車を降りてから 真っ直ぐには 家に帰りたくないのだ。 何でも良い 何かをしたいのだ。
そして それから家に帰るといった具合だ。 そうやって 遊んで帰ってきたのだから 晩ご飯を食べた後は 自分の部屋に行き しっかりと勉強をしていた。
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