大福 りす の 隠れ家

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僕と僕の母様 第69回

2011年04月24日 03時55分07秒 | 小説





                       日の元 大和の民が 一つの大きな和になりますように










僕と僕の母様 第69回



母様は長目がお好きだから あまりしょっちゅう 髪を切るわけではない。

だから 学校でも風紀の先生に 髪の毛を切るように指導されたり クラスの連中や、部活のメンバーにも「髪の毛切れば」 とよく言われる。

最初は濁して 返事をしていたのだけれど そのうち「ま、いいか」 と思うようになり

「お母さんが切ってくれてるから 手の空いた時にしか 切ってもらえないんだ」 と言うようになった。

部活のメンバーは「ふーん、お母さん忙しいんだ」 で終わっていたが クラスの連中には

「それって マザコンじゃん」 等と言われた。

「えー そうかなあ そうじゃないよ」 と言ってみたものの 確かに他の人が聞けば マザコンに思えるかもしれない。 

だけどそうじゃない 母様曰く 節約なんだ。
 
それから事あるごとに「それもマザコン」 と言われた。 例えば

「昨日の夜9時頃何してた?」 なんてみんなで話していて 僕も聞かれると

「えーっと・・・あ、お母さんの肩もんでた」 等と言う。 すると

「それマザコン」 とか

「ああ、お母さんが 忙しそうだったから 洗濯物を入れてたな お手伝い、お手伝い」 そう言って手で洗濯物を 畳む仕草をして見せると

「イエローカード、それもマザコン」 という具合である。

ちょうど そんな話をし始めた頃から テレビでマザコンのドラマが始まっていて その話題でみんな盛り上がっていた時だ。

「昨日、見た?」 誰かと誰かが話し始めた。

「見た見た 気持ち悪い」

「俺も見た。 あまりの気持ち悪さに 来週から見ない」 だんだんそのドラマの 批判会の人数が増えていく。 

僕自身もそのドラマを 母様が見ているので 何となくいつも見ていたけど 確かに「それはちょっと」 と思える所もあったけど 別にクラスの連中が言うほど 最初から最後まで 何もかもがマザコンとは思えない。

でも何だかんだ言って みんな最終回まで見ていたようだ。

そんな話をしていて面白い事に 変な現象に気付いた。






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