大福 りす の 隠れ家

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僕と僕の母様 第92回

2011年05月26日 14時30分33秒 | 小説
『僕と僕の母様』  目次

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僕と僕の母様 第92回



「バカ! ポリシーって言葉くらい 知ってなさいよ! ああ、情けない」 そう言って ソファーに倒れ込んだかと思うと ガバッと起きあがってきて

「違う、そんなことは どうでもいい ポリシーなら もっとそれらしい事を ポリシーとして 自分で作りなさいよ。 そんなしょうむ無いことを ポリシーにするんじゃないわよ。 ああ、そうじゃない。 あなたと話していると 段々バカになる。 そうじゃなくて なんでズボンから出すのよ」 母様のバカは僕のせい?

「だからポリシーだって」 分かんないかなー。

「うー、話しになんない。 もう、バカ」 投げた?

「じゃ、そういうことで」

「終わらしてどうすんのよ! ・・・はぁー」 一つ大きなため息をついてから こう言った。

「お母さんは 学校にいる間 生徒でいる間は なんでも沢山かわいいやんちゃをしなさいって ずっと言ってるわよね。 先生に怒られた方が楽しいのに それなのに 陵也は何にもしないよね。 そんなしょうむ無い学校生活なんて 楽しくないじゃない」 続けて言いかけた母様の口を 割って僕は言った。

「でしょ、お母さんがいつも言ってることを 僕は実行したんだよ。 偉いじゃない」 胸を張って威張って見せた。

「あのねー、確かに今回のことは 学校もちょっとオーバーなんじゃない? って思うけど お母さんは 制服をきちんと着ないのは 大っ嫌いだし、陵也が先生と どんなバトルをしようとも 別にいいの。 先生も陵也もお互いに それが楽しかったらね。 でも保護者に通知がくるとか、停学処分とかっていうのは カワイイやんちゃの範囲を越してるし 先生は楽しいバトルとは 思っていないんじゃない? 本気で怒ってるんじゃない? お母さんは 楽しむためのやんちゃをしたらいいって 言ってるのよ」

「そう、そうなんだよ。 この学校は 風紀違反に厳しすぎるんだよ。 オーバーなんだよ」

「そこだけを取って言わないの!」

「お母さんが何と言おうと 僕はこのポリシーを貫く」 この時に完全にポリシーと覚えた。

「はぁ、じゃあせめて 先生に見つからないようにしなさいよ」 この母様は なんて事を言い出すんだ? さっきはダメって言っといて 今度は応援か?

「やってるよ。 風紀の先生や 生徒指導の先生がいたら いつもさっとズボンの中に入れるんだけど これがたまに不意打ちで 後ろからやってくる時があるんだよね。 後ろからなんの気配もなく 首根っこを捕まれたら どんなにビックリするか。 それで そのまま生徒指導室に 連れて行かれるんだよ。 先生もわざと 背後を取ってるみたいなんだよね」 先生のやり方の汚さを 母様に伝えたかった。

「自分がそれを ポリシーというのなら どんなことがあっても 完全にやり通しなさいよ。 先生がどうのこうのじゃないわよ。 でも今度捕まったら 許さないからね」 これはお説教だろうか?

「話は終わっていいの?」

「完全にやり通すんなら それでいいわよ。 あくまでも完全よ! 停学なんてもっての他だからね」 そう言われたので 僕は話を終わっていいものと解釈し 他の三人の説明をして その三人にも この手紙がいっているんじゃないかと 話をしだした。

半分ため息、半分聞きたいの姿勢で 母様はこの話を聞いていた。





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