『みち』 目次
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『みち』 ~道~ 第164回
ホテルのレストランに入りランチを注文したかと思うとすぐに野瀬が
「どうです? その後何かいい情報はあります? あ、そうだ前に弥生時代の話をしてて途中で携帯を切ったんでしたよね」
「あ、そうでしたね。 よく覚えてらっしゃいましたね」
「いやぁ、僕もそのことは気になっていたんですけど なかなか納得いく物と出会えなくて」
「私もまだまだ調べられていないんですけど 弥生人のルーツはイスラエル人だって事を読んだんです」
「え!? そうなんですか?」
「まだまだちゃんと読めていないから何とも言えないんですけど」
「いや、僕は 除福が大勢の人間を日本に連れてきて それから日本中に広がったって読みましたから・・・弥生人って除福と同じで今の中国の人たちじゃないんですか?」
「私も最初はそう読みました。 それにその後にも弓月の君が大勢の人たちと来たりと。 でも現代では色々な説があって弥生人の考え方の説も色々と変わってきてるみたいですね」
「弥生人の考え方? ですか?」
「はい。 いつからを弥生人とするかです」
「ああ、そういう事ですか。 それが変わってきてるんですか?」
「大陸から渡ってきた人たちから弥生人とする説と、その大陸から渡ってきた人たちと縄文人が混血となって初めて弥生人とする説があったりするらしいです」
「それは、大陸から渡って来た人達が日本に入ったときからが弥生人でしょう」
「私もそう思います。 でもそこが基本となるところもあったりで」
「ま・・・まぁ、そう言われればね。 基本が違うと言う事も変わってきたりしますよね」
「はい。 それで私は大陸から渡って来た人たちからを弥生人とする説で本を選んだんですけど」
「正解です」 野瀬のその言葉にクスッと笑いながら
「縄文人と弥生人の顔の骨格の本も借りて見てみたら 私の顔って完全に弥生人なんです。 私の顔だけじゃなく、アイヌの人とか沖縄の人は縄文人の顔の骨格らしいんです。 それ以外の日本人は弥生人の骨格みたいなんですね。 だから自分のルーツは今の中国の色が濃いのかなって思ったんです。 それじゃあ、その中国人はずっとそこに居たのか、何処からか来たんだろうかと思って色んな本を読んで行くとそんな風にたどり着いたんです」
「弥生人は昔の中国人、そのルーツはイスラエル人・・・うわぁ、僕はそこまで考えなかったなぁ。 でもどうしてイスラエル人っていう事になるんですか?」
「一番分かりやすいのは 日本の相撲ってあるじゃないですか」
「ああ、お相撲さんの相撲ですね」
「はい。 その相撲がイスラエルから日本に来るまでに点々と残されてきてるらしいんです」
「相撲がですか? 相撲って日本だけの・・・あ、モンゴル相撲!」
「そうなんです。 よく考えると日本だけじゃないんです。 他にはブータン王国とそれから・・・えっと・・・ちょっと忘れちゃいました」 ブータン王国だけは覚えてるね。
「でも相撲がどうしてイスラエル人と結びつくんですか?」
「旧約聖書になるんですけど、ヤコブが天使だったかな?・・・と相撲を取って勝ったらしいんです。 余談ですけどその時にヤコブが天使からイスラエルって名前をもらったみたいなんです。 それはいいんですけど そんな昔からイスラエルには相撲があったみたいなんです。 日本でも豊年を願っての一人相撲がありますよね。 相手が精霊か神様か分からないけど相撲をとるっていう・・・」 ここまで言うと野瀬が
「あ! ホントだ! 一人相撲ありますよね。 1勝2敗で人が負けるんですよね。 ヤコブの場合は天使に勝ったけど・・・ストーリー的に考えると納得いかなくもないな」
「それと『はっけよい、のこった』 と言うのも古代イスラエルのヘブライ語らしいです」
「ええ! 日本語じゃないんですか?」
「『はっけよい』 で投げつけよ、やっつけよ『のこったのこった』 は投げたぞ!やったぞ! っていう意味らしいです。 本にそう書いてありました」
「えー・・・」 頭を抱え込んでテーブルに肘を着いた時、既に運ばれてきていた料理が目に入った。
「あ、もう料理が来てたんでしたね。 冷めないうちに食べましょうか」
「はい。 ついつい話に夢中になって忘れちゃってました」
「食べながらでいいですから他に何かありましたか?」 ステーキを切りながら野瀬が聞いた。
「そうですね。 京都の八坂神社かな?」 琴音がサラダを一口食べた。
「八坂神社?」
「古代イスラエルでは神の名前を直接口にすることはなかったようで 神のことを『ヤー』 とか『ィヤ』とかって言うそうなんです。 だから八坂の『ヤ』 がそれに当たって後の『サカ』 を続けて言う『ヤサカ』 は神を讃えるとかって言う意味らしいです」
「『ヤサカ』 が八坂っていう事?」
「そんな風に書いてありました。 山鉾巡行の掛け声っていうんですか? その『エンヤラヤー』 って言うのも 古代ヘブライ語の『我こそは神を誉め讃えまつらん』 って言う意味らしいです」
「でも、言葉には偶然一致っていう事がよくありますからね」 ステーキを口に入れた。
「そうなんですよね。 だから一概には言えないんですけど。 えっと、エルサレムのシオンの丘ってご存知ですか?」
「シオンの丘?・・・知らないなぁ」
「古代イスラエルの首都エルサレムにあるシオンの丘なんですけど そこは神殿があった場所だったらしいです。 京都の祇園。 ギオンとシオン、似てると思いません?」
「まぁ、似てるとは思うけど どうかなぁ」
「シオンの丘に神殿。 祇園に八坂、神を讃える。 神を讃える場所は神殿って思えば・・・って感じになるんですけど」
「うーん、どうだろう・・・厳しいかなぁ・・・」
「他にも 『ヤマト、ミカド、スメラ』 これって日本語で使われますよね」
「『大和、帝、スメラの命』 のことですね」
「それって古代イスラエル人の部族の名前だそうですよ」
「部族の名前ですか?」
「12部族あったそうです」
「あ、失われた10士族のこと?」 野瀬の手が止まった。
「確かその10士族は北王国だったんじゃないかしら。 南王国がエルサレムを中心とした2部族だったと思います。 北と南に分裂する前は12部族としてイスラエル王国だったんです」
「弥生時代からそこまでよく行きましたねぇ」
「あ、そうでしたね 日本でしたね。 日本では・・・そうですねぇ・・・三種の神器の一つに八咫鏡(やたのかがみ)がありますよね」
「はい」
「あの後ろにはヘブライ文字が書かれているって言う噂もありますし」
「それはよく聞く話だな。 でも誰にも見られないように厳重に保管されているっていうのに いったい誰が見たっていうんだろう」
「噂ですからね、分かりませんけど。 でも京都丹後の一宮、籠神社(このじんじゃ) の奥宮、真名井神社(まないじんじゃ) には六芒星の入った碑があったって話ですよね」
「六芒星はユダヤだから・・・イスラエルか・・・」
「今は三つ巴の紋に変えられたそうですけど」
「そっかぁ・・・これは・・・僕も一から勉強をしなおしだな・・・」
「まだまだありますよ」
「よくそれだけ読みましたね」 琴音をずっと見ていた目がステーキに移りまた食べ始めた。
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『みち』 ~道~ 第164回
ホテルのレストランに入りランチを注文したかと思うとすぐに野瀬が
「どうです? その後何かいい情報はあります? あ、そうだ前に弥生時代の話をしてて途中で携帯を切ったんでしたよね」
「あ、そうでしたね。 よく覚えてらっしゃいましたね」
「いやぁ、僕もそのことは気になっていたんですけど なかなか納得いく物と出会えなくて」
「私もまだまだ調べられていないんですけど 弥生人のルーツはイスラエル人だって事を読んだんです」
「え!? そうなんですか?」
「まだまだちゃんと読めていないから何とも言えないんですけど」
「いや、僕は 除福が大勢の人間を日本に連れてきて それから日本中に広がったって読みましたから・・・弥生人って除福と同じで今の中国の人たちじゃないんですか?」
「私も最初はそう読みました。 それにその後にも弓月の君が大勢の人たちと来たりと。 でも現代では色々な説があって弥生人の考え方の説も色々と変わってきてるみたいですね」
「弥生人の考え方? ですか?」
「はい。 いつからを弥生人とするかです」
「ああ、そういう事ですか。 それが変わってきてるんですか?」
「大陸から渡ってきた人たちから弥生人とする説と、その大陸から渡ってきた人たちと縄文人が混血となって初めて弥生人とする説があったりするらしいです」
「それは、大陸から渡って来た人達が日本に入ったときからが弥生人でしょう」
「私もそう思います。 でもそこが基本となるところもあったりで」
「ま・・・まぁ、そう言われればね。 基本が違うと言う事も変わってきたりしますよね」
「はい。 それで私は大陸から渡って来た人たちからを弥生人とする説で本を選んだんですけど」
「正解です」 野瀬のその言葉にクスッと笑いながら
「縄文人と弥生人の顔の骨格の本も借りて見てみたら 私の顔って完全に弥生人なんです。 私の顔だけじゃなく、アイヌの人とか沖縄の人は縄文人の顔の骨格らしいんです。 それ以外の日本人は弥生人の骨格みたいなんですね。 だから自分のルーツは今の中国の色が濃いのかなって思ったんです。 それじゃあ、その中国人はずっとそこに居たのか、何処からか来たんだろうかと思って色んな本を読んで行くとそんな風にたどり着いたんです」
「弥生人は昔の中国人、そのルーツはイスラエル人・・・うわぁ、僕はそこまで考えなかったなぁ。 でもどうしてイスラエル人っていう事になるんですか?」
「一番分かりやすいのは 日本の相撲ってあるじゃないですか」
「ああ、お相撲さんの相撲ですね」
「はい。 その相撲がイスラエルから日本に来るまでに点々と残されてきてるらしいんです」
「相撲がですか? 相撲って日本だけの・・・あ、モンゴル相撲!」
「そうなんです。 よく考えると日本だけじゃないんです。 他にはブータン王国とそれから・・・えっと・・・ちょっと忘れちゃいました」 ブータン王国だけは覚えてるね。
「でも相撲がどうしてイスラエル人と結びつくんですか?」
「旧約聖書になるんですけど、ヤコブが天使だったかな?・・・と相撲を取って勝ったらしいんです。 余談ですけどその時にヤコブが天使からイスラエルって名前をもらったみたいなんです。 それはいいんですけど そんな昔からイスラエルには相撲があったみたいなんです。 日本でも豊年を願っての一人相撲がありますよね。 相手が精霊か神様か分からないけど相撲をとるっていう・・・」 ここまで言うと野瀬が
「あ! ホントだ! 一人相撲ありますよね。 1勝2敗で人が負けるんですよね。 ヤコブの場合は天使に勝ったけど・・・ストーリー的に考えると納得いかなくもないな」
「それと『はっけよい、のこった』 と言うのも古代イスラエルのヘブライ語らしいです」
「ええ! 日本語じゃないんですか?」
「『はっけよい』 で投げつけよ、やっつけよ『のこったのこった』 は投げたぞ!やったぞ! っていう意味らしいです。 本にそう書いてありました」
「えー・・・」 頭を抱え込んでテーブルに肘を着いた時、既に運ばれてきていた料理が目に入った。
「あ、もう料理が来てたんでしたね。 冷めないうちに食べましょうか」
「はい。 ついつい話に夢中になって忘れちゃってました」
「食べながらでいいですから他に何かありましたか?」 ステーキを切りながら野瀬が聞いた。
「そうですね。 京都の八坂神社かな?」 琴音がサラダを一口食べた。
「八坂神社?」
「古代イスラエルでは神の名前を直接口にすることはなかったようで 神のことを『ヤー』 とか『ィヤ』とかって言うそうなんです。 だから八坂の『ヤ』 がそれに当たって後の『サカ』 を続けて言う『ヤサカ』 は神を讃えるとかって言う意味らしいです」
「『ヤサカ』 が八坂っていう事?」
「そんな風に書いてありました。 山鉾巡行の掛け声っていうんですか? その『エンヤラヤー』 って言うのも 古代ヘブライ語の『我こそは神を誉め讃えまつらん』 って言う意味らしいです」
「でも、言葉には偶然一致っていう事がよくありますからね」 ステーキを口に入れた。
「そうなんですよね。 だから一概には言えないんですけど。 えっと、エルサレムのシオンの丘ってご存知ですか?」
「シオンの丘?・・・知らないなぁ」
「古代イスラエルの首都エルサレムにあるシオンの丘なんですけど そこは神殿があった場所だったらしいです。 京都の祇園。 ギオンとシオン、似てると思いません?」
「まぁ、似てるとは思うけど どうかなぁ」
「シオンの丘に神殿。 祇園に八坂、神を讃える。 神を讃える場所は神殿って思えば・・・って感じになるんですけど」
「うーん、どうだろう・・・厳しいかなぁ・・・」
「他にも 『ヤマト、ミカド、スメラ』 これって日本語で使われますよね」
「『大和、帝、スメラの命』 のことですね」
「それって古代イスラエル人の部族の名前だそうですよ」
「部族の名前ですか?」
「12部族あったそうです」
「あ、失われた10士族のこと?」 野瀬の手が止まった。
「確かその10士族は北王国だったんじゃないかしら。 南王国がエルサレムを中心とした2部族だったと思います。 北と南に分裂する前は12部族としてイスラエル王国だったんです」
「弥生時代からそこまでよく行きましたねぇ」
「あ、そうでしたね 日本でしたね。 日本では・・・そうですねぇ・・・三種の神器の一つに八咫鏡(やたのかがみ)がありますよね」
「はい」
「あの後ろにはヘブライ文字が書かれているって言う噂もありますし」
「それはよく聞く話だな。 でも誰にも見られないように厳重に保管されているっていうのに いったい誰が見たっていうんだろう」
「噂ですからね、分かりませんけど。 でも京都丹後の一宮、籠神社(このじんじゃ) の奥宮、真名井神社(まないじんじゃ) には六芒星の入った碑があったって話ですよね」
「六芒星はユダヤだから・・・イスラエルか・・・」
「今は三つ巴の紋に変えられたそうですけど」
「そっかぁ・・・これは・・・僕も一から勉強をしなおしだな・・・」
「まだまだありますよ」
「よくそれだけ読みましたね」 琴音をずっと見ていた目がステーキに移りまた食べ始めた。