『僕と僕の母様』 目次
第 1 回・第 2 回・第 3 回・第 4回・第 5 回・第 6 回・第 7回・第 8 回・第 9 回・第10回
第11回・第12回・第13回・第14回・第15回・第16回・第17回・第18回・第19回・第20回
第21回・第22回・第23回・第24回・第25回・第26回・第27回・第28回・第29回・第30回
第31回・第32回・第33回・第34回・第35回・第36回・第37回・第38回・第39回・第40回
第41回・第42回・第43回・第44回・第45回・第46回・第47回・第48回・第49回・第50回
第51回・第52回・第53回・第54回・第55回・第56回・第57回・第58回・第59回・第60回
第61回・第62回・第63回・第64回・第65回・第66回・第67回・第68回・第69回・第70回
第71回・第72回・第73回・第74回・第75回・第76回・第77回・第78回・第79回・第80回
第81回・第82回・第83回・第84回・第85回・第86回・第87回・第88回・第89回・第90回
第91回・第92回・第93回・第94回・第95回・第96回・第97回・第98回・第99回・第100回
第101回・第102回・第103回・第104回・第105回
以降は カテゴリ 又は 最近記事より お入り下さるようお願い致します。
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僕と僕の母様 第110回
「そう、そうか、そう言って貰えると 教えた甲斐があるよ、うれしいなあ」
「わあ、先生照れてるの?」
「何言ってるの、照れてなんか無いよ」 そう言って そいつの背中をポンと叩いたかと思うと「うわっ」 っと言う叫び声とともに そいつが数メートル滑って行って その先で転けていた。
「先生何するんですか 無茶しないでよ」 座り込んで 笑いながら叫んでる。
また工業科と 比べてしまうのだが こんな時転けた人間を 指さして笑うのが工業科だ。 しかし やっぱりここでも違っていた。 「大丈夫か?」 「一人で立てる?」 なんて優しい声をかけている。
インストラクターさんが 「ごめん、ごめん」 と謝っていたが 昨日の険悪な雰囲気とは正反対に こんな感じで 和やかにスタート地点に立った。
今回の坂は 昨日より幾分なだらかな気がするが 距離が相当長くなっているようだ。 昨日のように インストラクターさんの後について 僕達はジグザグに滑っていく。 昨日と違う点では カーブごとに全員でストップして 方向を変えていたのが 今回はそのままストップぜずに ボーゲンをしたままカーブをして また反対に滑っていくという感じで 何回かのカーブの先で 全員でストップだ。
ストップしたときに インストラクターさんが 目に付いた注意をしてくれる。
みんなも まだまだ思うように 滑れるわけじゃあないけれど 転けることなく 無難に滑れているのが楽しいようで
「先生、もうちょっと長く滑ってみたい」 とか「ストップするときに 先生みたいにシュって雪をはねさせたい」 なんて言いだした。
こんな意見が出たもんだから インストラクターさんも 今が上達のチャンスとでも思ったのか
「よし、それなら ちょっとスパルタでいこうか」 こんな事を言いだした。
そして坂を下りながら ボーゲンをするにも 少しでも足を狭めていくだとか カーブの時の 雪のはねさせ方とかを教えてくれた。
何本か同じリフトを 上っては滑って降りたりと リフトの乗り降りの怖さなんて 関係なくなってきた。 それにスパルタのおかげで みんな必死に滑っている。 楽しく滑るとかって言うより 無駄な時間なんてとりたくない 少しでも上達したい といった感じだ。
そのおかげで 僕も最初に比べて かなり上達したと思う。 しっかりと雪を跳ね上げて ストップしたり ボーゲンの時も かなり足が狭まってきた。
「よし、じゃあ今日は ここまでにして 明日は今日以上の滑りに仕上げる気持ちで 頑張っていこう」 インストラクターさんが そう言って今日の締めくくりをした。
民宿に帰ると すぐに昨日と同じように みんな騒ぎ始めた。 こいつ達は本当に 疲れというものを知らないのだろうか 不思議になってくる。
昨日と同じように部屋に帰ると これまた昨日と同じように 部屋の隅に行き 昨日と同じ奴と会話をした。
「今日どうだった? リフトに乗った?」
「やっぱ乗らなかったよ お前達リフトに乗ったのって 気のせいじゃない?」 気のせい? コイツは何を考えてるんだ。
気のせいなんかで リフトに乗るかって言うの。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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「何言ってるの、照れてなんか無いよ」 そう言って そいつの背中をポンと叩いたかと思うと「うわっ」 っと言う叫び声とともに そいつが数メートル滑って行って その先で転けていた。
「先生何するんですか 無茶しないでよ」 座り込んで 笑いながら叫んでる。
また工業科と 比べてしまうのだが こんな時転けた人間を 指さして笑うのが工業科だ。 しかし やっぱりここでも違っていた。 「大丈夫か?」 「一人で立てる?」 なんて優しい声をかけている。
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今回の坂は 昨日より幾分なだらかな気がするが 距離が相当長くなっているようだ。 昨日のように インストラクターさんの後について 僕達はジグザグに滑っていく。 昨日と違う点では カーブごとに全員でストップして 方向を変えていたのが 今回はそのままストップぜずに ボーゲンをしたままカーブをして また反対に滑っていくという感じで 何回かのカーブの先で 全員でストップだ。
ストップしたときに インストラクターさんが 目に付いた注意をしてくれる。
みんなも まだまだ思うように 滑れるわけじゃあないけれど 転けることなく 無難に滑れているのが楽しいようで
「先生、もうちょっと長く滑ってみたい」 とか「ストップするときに 先生みたいにシュって雪をはねさせたい」 なんて言いだした。
こんな意見が出たもんだから インストラクターさんも 今が上達のチャンスとでも思ったのか
「よし、それなら ちょっとスパルタでいこうか」 こんな事を言いだした。
そして坂を下りながら ボーゲンをするにも 少しでも足を狭めていくだとか カーブの時の 雪のはねさせ方とかを教えてくれた。
何本か同じリフトを 上っては滑って降りたりと リフトの乗り降りの怖さなんて 関係なくなってきた。 それにスパルタのおかげで みんな必死に滑っている。 楽しく滑るとかって言うより 無駄な時間なんてとりたくない 少しでも上達したい といった感じだ。
そのおかげで 僕も最初に比べて かなり上達したと思う。 しっかりと雪を跳ね上げて ストップしたり ボーゲンの時も かなり足が狭まってきた。
「よし、じゃあ今日は ここまでにして 明日は今日以上の滑りに仕上げる気持ちで 頑張っていこう」 インストラクターさんが そう言って今日の締めくくりをした。
民宿に帰ると すぐに昨日と同じように みんな騒ぎ始めた。 こいつ達は本当に 疲れというものを知らないのだろうか 不思議になってくる。
昨日と同じように部屋に帰ると これまた昨日と同じように 部屋の隅に行き 昨日と同じ奴と会話をした。
「今日どうだった? リフトに乗った?」
「やっぱ乗らなかったよ お前達リフトに乗ったのって 気のせいじゃない?」 気のせい? コイツは何を考えてるんだ。
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