『僕と僕の母様』 目次
第 1 回・第 2 回・第 3 回・第 4回・第 5 回・第 6 回・第 7回・第 8 回・第 9 回・第10回
第11回・第12回・第13回・第14回・第15回・第16回・第17回・第18回・第19回・第20回
第21回・第22回・第23回・第24回・第25回・第26回・第27回・第28回・第29回・第30回
第31回・第32回・第33回・第34回・第35回・第36回・第37回・第38回・第39回・第40回
第41回・第42回・第43回・第44回・第45回・第46回・第47回・第48回・第49回・第50回
第51回・第52回・第53回・第54回・第55回・第56回・第57回・第58回・第59回・第60回
第61回・第62回・第63回・第64回・第65回・第66回・第67回・第68回・第69回・第70回
第71回・第72回・第73回・第74回・第75回・第76回・第77回・第78回・第79回・第80回
第81回・第82回・第83回・第84回・第85回・第86回・第87回・第88回・第89回・第90回
第91回・第92回・第93回・第94回・第95回・第96回・第97回・第98回・第99回・第100回
以降は カテゴリ 又は 最近記事より お入り下さるようお願い致します。
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僕と僕の母様 第101回
「とにかく寒いから 早く入ろうね」 そう言っておばさんが 中に案内してくれた。
あくまでも民宿であって ホテルではないので そんなにはパッとしない。 部屋も畳だ。
僕達は割り当てられた部屋に入って行き 荷物を下ろす。 それからすぐに着替えて ゲレンデまで行き スキーの練習を始めるそうだ。
新幹線の中でも バスの中でも ずっと寝ていた僕は 体が重くてだるい 乗り気になれない。 それでも仕方がない。
みんなと同じように着替えて 民宿の外に出る。 ゲレンデまではそう遠くない。
ゲレンデに向かう途中 他のクラスが泊まっている民宿の前も通り、合流し段々と人数が増えていく。
ゲレンデに着くと 番号を書いてある旗が立ててあって 自分のスキー班の番号の旗の所に集合するらしい。
そして班毎に分かれて スキーの練習に入る。
各班は大体五人前後で スキー場のインストラクターがついて 教えてくれる。
班の分かれ方は 事前にスキー経験があるかどうか 又、そのレベルについての 自己申告での質問プリントが配られていた。
僕は小さい時に 何度かスキーに行ったことがあったけれども 最後に行ったのが 多分、小学校の中学年くらいだったと思うので 経験ありにする自信が無かったのと 変に経験ありにしてしまうと とんでも無い試練が待っていそうだったのと どのみちだったら お気楽に雪合戦でもして 遊べればいいかという気持ちで 全くの経験なしと 申告しておいた。
学年での研修だったため 9クラスの人間が混ざり合うのだから 今まで話したこともない 色んなクラスの人間が 色んな班に混ざり合っている。
レベルの高い班が どんな練習をしていたのかは知らないが 終わる頃には ウン、この選択で良かったかな なんて心の半分で思えていた。
どうして半分は思えないかというと やっぱりウソでも経験があるから 結構滑るのが楽しかったりしたし インストラクターさんにも すごく褒めてもらったのも嬉しくて この上のレベルで練習もしてみたかったかな。 なんて、母様曰く 運動音痴の僕が 心の隅っこでちょっと 向上心にあおられたりしてしまったのである。
でもやっぱりこの班で ある意味正解。 とんでも無い大爆笑を 真の初心者の皆さんはやってくれました。
何時間も滑れば ほんの少しずつだけども 皆それなりの形になってきたから インストラクターさんが リフトに乗って上まで行ってみよう と言い出した。
自然とリフトに乗る順番が出来た。 僕は後ろから2番目だ。
この時は 自分のことで精一杯だったから みんながどんな様子で リフトに臨んでいたかは 全然気付かなかったのだが 後になって みんな必死だったんだろうと感じた。
実を言うと 運動音痴の僕は 以前に何度もリフトに乗るときに 上手く座れなくて 2~3メートル行ってから落ちている。
今回もそうなったらどうしよう 皆の笑い者になるじゃないか 笑いを提供されるのは良いけれども 自分自身で笑いを作りたくない。
ドキドキしながらも もう小学生じゃ無いんだから それに あの入学してすぐの合宿から 腕立て伏せと腹筋に目覚めて 毎日とは言わないが 時々寝る前に 布団の上で何回かやっている。
腕の筋肉も付けたくて 小さい鉄アレイも 母様に内緒で買って これは毎晩やっている。 小さいところがミソだ。 腹筋だって腕立てだって出来るようになったんだから 絶対に落ちないぞ、と言いきかして リフトにチャレンジした。
すると何でもなく当たり前に ブランコに乗るように乗れた。
どうしてあの時に落ちたのか 解らないくらいだった。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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僕達は割り当てられた部屋に入って行き 荷物を下ろす。 それからすぐに着替えて ゲレンデまで行き スキーの練習を始めるそうだ。
新幹線の中でも バスの中でも ずっと寝ていた僕は 体が重くてだるい 乗り気になれない。 それでも仕方がない。
みんなと同じように着替えて 民宿の外に出る。 ゲレンデまではそう遠くない。
ゲレンデに向かう途中 他のクラスが泊まっている民宿の前も通り、合流し段々と人数が増えていく。
ゲレンデに着くと 番号を書いてある旗が立ててあって 自分のスキー班の番号の旗の所に集合するらしい。
そして班毎に分かれて スキーの練習に入る。
各班は大体五人前後で スキー場のインストラクターがついて 教えてくれる。
班の分かれ方は 事前にスキー経験があるかどうか 又、そのレベルについての 自己申告での質問プリントが配られていた。
僕は小さい時に 何度かスキーに行ったことがあったけれども 最後に行ったのが 多分、小学校の中学年くらいだったと思うので 経験ありにする自信が無かったのと 変に経験ありにしてしまうと とんでも無い試練が待っていそうだったのと どのみちだったら お気楽に雪合戦でもして 遊べればいいかという気持ちで 全くの経験なしと 申告しておいた。
学年での研修だったため 9クラスの人間が混ざり合うのだから 今まで話したこともない 色んなクラスの人間が 色んな班に混ざり合っている。
レベルの高い班が どんな練習をしていたのかは知らないが 終わる頃には ウン、この選択で良かったかな なんて心の半分で思えていた。
どうして半分は思えないかというと やっぱりウソでも経験があるから 結構滑るのが楽しかったりしたし インストラクターさんにも すごく褒めてもらったのも嬉しくて この上のレベルで練習もしてみたかったかな。 なんて、母様曰く 運動音痴の僕が 心の隅っこでちょっと 向上心にあおられたりしてしまったのである。
でもやっぱりこの班で ある意味正解。 とんでも無い大爆笑を 真の初心者の皆さんはやってくれました。
何時間も滑れば ほんの少しずつだけども 皆それなりの形になってきたから インストラクターさんが リフトに乗って上まで行ってみよう と言い出した。
自然とリフトに乗る順番が出来た。 僕は後ろから2番目だ。
この時は 自分のことで精一杯だったから みんながどんな様子で リフトに臨んでいたかは 全然気付かなかったのだが 後になって みんな必死だったんだろうと感じた。
実を言うと 運動音痴の僕は 以前に何度もリフトに乗るときに 上手く座れなくて 2~3メートル行ってから落ちている。
今回もそうなったらどうしよう 皆の笑い者になるじゃないか 笑いを提供されるのは良いけれども 自分自身で笑いを作りたくない。
ドキドキしながらも もう小学生じゃ無いんだから それに あの入学してすぐの合宿から 腕立て伏せと腹筋に目覚めて 毎日とは言わないが 時々寝る前に 布団の上で何回かやっている。
腕の筋肉も付けたくて 小さい鉄アレイも 母様に内緒で買って これは毎晩やっている。 小さいところがミソだ。 腹筋だって腕立てだって出来るようになったんだから 絶対に落ちないぞ、と言いきかして リフトにチャレンジした。
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