『僕と僕の母様』 目次
第 1 回・第 2 回・第 3 回・第 4回・第 5 回・第 6 回・第 7回・第 8 回・第 9 回・第10回
第11回・第12回・第13回・第14回・第15回・第16回・第17回・第18回・第19回・第20回
第21回・第22回・第23回・第24回・第25回・第26回・第27回・第28回・第29回・第30回
第31回・第32回・第33回・第34回・第35回・第36回・第37回・第38回・第39回・第40回
第41回・第42回・第43回・第44回・第45回・第46回・第47回・第48回・第49回・第50回
第51回・第52回・第53回・第54回・第55回・第56回・第57回・第58回・第59回・第60回
第61回・第62回・第63回・第64回・第65回・第66回・第67回・第68回・第69回・第70回
第71回・第72回・第73回・第74回・第75回・第76回・第77回・第78回・第79回・第80回
第81回・第82回・第83回・第84回・第85回・第86回・第87回・第88回・第89回・第90回
第91回・第92回・第93回・第94回・第95回・第96回・第97回・第98回・第99回・第100回
第101回・第102回・第103回・第104回・第105回
以降は カテゴリ 又は 最近記事より お入り下さるようお願い致します。
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僕と僕の母様 第107回
時間も過ぎていって 今度は夕食の時間になったようだ。
何人かが「ご飯、ご飯」 とか「メシー!」 と言って 廊下を歩いている。
僕も退屈になってきていたので 廊下に出てみた。
食堂の方に みんな歩いて行ってる。 僕も同じように 歩いていった。
すると 何処からどう見ても ヤンキーの塊りのような奴が 民宿の娘さんと お近づきにでもなろうと思ってか 配膳のお手伝いを しているではないか。 それもすこぶる ニコニコ顔でだ。
「君たち遅いよ、早く席について。 せっかくのお料理が 冷めちゃうからね」 今までに聞いたこともない口振りで 後にゾロゾロとやってきた僕達に そう言った。
「気持ち悪いこと 言ってんじゃないよ」 冷やかすように 誰かがそう言った。
「何を言ってるんだい。 いつもの僕だよ」 白々しく そう返事をしながら 相手の足を踏んだ。
先生が笑いながら
「お前いつもそんなんだと 嬉しいんだがなぁ」 気を利かして 娘さんに聞かれないように 小さな声でそう言うと
「先生、バラしたら 卒業式の日に 返り討ちにしてやるからな」 これもまた小さな声で言った。
「ははは、卒業式に 出席できればいいなぁ」
「どういう意味だよ 先生来ないのかよ」
「俺は出席するよ、当たり前だろう。 お前が卒業式に 出席できるかどうかだよ」
「どういう意味だよ。 こう見えても俺は あんまり学校サボったことはないぜ」
「だから早い話が お前が赤点無く、卒業できるかどうかって言うことだよ」 コイツの時間が しばらくの間止まったようだった。
最初のうちは 小さな声だったが 段々とそうでなくなったのと 娘さんが近くに歩いてきたのとで この会話が全部聞かれていたようで
「ちゃんと勉強しなくちゃね、卒業式には 出席できるように頑張るのよ」 そう言い残して 調理場に入っていった。
全員で大爆笑だ。 本人はこの日の夕飯は あまり喉を通らなかったようだ。
わいわいと賑やかしく 夕飯も終わり 後は就寝の時間がくるまでは自由だ。
少しの間 くだらない話をして 時間を潰していたが 合間を見計らって 僕はそっとお風呂場を覗いた。 誰もいない。
部屋に帰って お風呂の用意をして お風呂場に向かった。
お風呂場の戸を開けると 何やら中でお湯の音がする。
「あれ、さっきは誰もいなかったのに・・・」 先生だったらバツが悪いし どうしようと思いながら 脱衣所に脱いである服を見た。
僕と同じ体育のジャージだ。 少なくとも先生ではないだろう。 まあ、一人くらい 入っていても良いかと思い 僕も服を脱いで 奥の戸を開けた。
ボケーっとした顔で クラスで一番頭の良い奴が お湯に浸かっていた。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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食堂の方に みんな歩いて行ってる。 僕も同じように 歩いていった。
すると 何処からどう見ても ヤンキーの塊りのような奴が 民宿の娘さんと お近づきにでもなろうと思ってか 配膳のお手伝いを しているではないか。 それもすこぶる ニコニコ顔でだ。
「君たち遅いよ、早く席について。 せっかくのお料理が 冷めちゃうからね」 今までに聞いたこともない口振りで 後にゾロゾロとやってきた僕達に そう言った。
「気持ち悪いこと 言ってんじゃないよ」 冷やかすように 誰かがそう言った。
「何を言ってるんだい。 いつもの僕だよ」 白々しく そう返事をしながら 相手の足を踏んだ。
先生が笑いながら
「お前いつもそんなんだと 嬉しいんだがなぁ」 気を利かして 娘さんに聞かれないように 小さな声でそう言うと
「先生、バラしたら 卒業式の日に 返り討ちにしてやるからな」 これもまた小さな声で言った。
「ははは、卒業式に 出席できればいいなぁ」
「どういう意味だよ 先生来ないのかよ」
「俺は出席するよ、当たり前だろう。 お前が卒業式に 出席できるかどうかだよ」
「どういう意味だよ。 こう見えても俺は あんまり学校サボったことはないぜ」
「だから早い話が お前が赤点無く、卒業できるかどうかって言うことだよ」 コイツの時間が しばらくの間止まったようだった。
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わいわいと賑やかしく 夕飯も終わり 後は就寝の時間がくるまでは自由だ。
少しの間 くだらない話をして 時間を潰していたが 合間を見計らって 僕はそっとお風呂場を覗いた。 誰もいない。
部屋に帰って お風呂の用意をして お風呂場に向かった。
お風呂場の戸を開けると 何やら中でお湯の音がする。
「あれ、さっきは誰もいなかったのに・・・」 先生だったらバツが悪いし どうしようと思いながら 脱衣所に脱いである服を見た。
僕と同じ体育のジャージだ。 少なくとも先生ではないだろう。 まあ、一人くらい 入っていても良いかと思い 僕も服を脱いで 奥の戸を開けた。
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