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1867年にも、サンドSand はブルターニュ地方Bretagneを旅している。
フロベールへの手紙で、エトルタや美しいブルターニュ地方を旅し、彼の住むクロワッセCroissetの直ぐ近くを二度も通ったと書き送っている。これに対し、フロベールは、二度もニアミスしながらなぜ自宅に立ち寄ってくれなかったのかと、少々ご立腹の手紙をサンドに返している。
Paris mardi 8re (10月) 1867 Flaubert への手紙 t.XX. p.546.
Une charmante occasion m'a enlevée il y a six jours. Jumèges m'a passionnée. Cette fois j'ai vu Etretat, Yport, le plus joli de tous les villages, Fécamp, Saint-Valéry que je connaissais, et Dieppe qui m'a éblouie ; les environs, le château d'Arques,la cité de Limes. Quel pays! J'ai donc repassé deux fois à deux pas de Croisset.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a6/90c2bd99bc7d96a533dfd4e7f6ab740a.jpg)
エトルタは、風雨にさらされてできた石灰岩の断崖。自然が作ったアーチと切り立った断崖の美しさで知られています。
エトルタの白い断崖は、ギュスターヴ・クールベやクロード・モネを魅了したことでも有名です。
アルセーヌ・ルパン・シリーズの小説『奇巌城』(モーリス・ルブラン作・1909年)の舞台にもなっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/21/42901db3a99fe7c045ffd37127b1e19d.jpg)
サンドが太陽の真下より曇りの時の方が好ましいと書いているように、その昔、訪れたエトルタは曇天のもとで靄に包まれているかのような神秘的な佇まいを見せていたことを思い出します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/da/c0e008323c69f81956101e33d5e44ea7.jpg)
ブルターニュ地方の中でも、とりわけ キャンペールQuimper は、ブログ管理人にとって懐かしい土地です。
かつてパリに2年間滞在していたとき、このキャンペールに別荘を所有していらした知人ご夫妻がヴァカンスを一緒にとお誘いくださって、二週間近く、涼しいブルターニュで楽しいヴァカンスを過ごしたことがあるからなのです。
車を駆使し、モン・サン・ミッシェルやサン・マロも訪れました。個人的には、現在非常に人気のあるモン・サン・ミッシェルより、砂浜に据えられた古い大砲の前に立つと永遠の静けさに沈潜してしまうかのようなサン・マロの方がなぜかずっと好きでした。
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当時はフランス人好みのヴァカンスの地で外国人はいないと言われていたゲランド半島にまで足を伸ばしもしました。小さな湾に覗いている真っ青な海の色を見て思わず車を止め、クリスタルブルーの水と戯れたのも、それからもっと遠くまでドライブをし、広大な大西洋の塩田を観たのもこのゲランド半島でした。
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キャンペールからは付近の伝統的な町や小村を訪ねました。
ノルマンディ地方のチーズに赤や白のワインを楽しみ
バターの香りが芳しいガレット・ブルトンヌを買い求め
白いレースの民族衣装を着たお嬢さんたちと写真を撮らせてもらい
二種類のクレープ料理をクレープ・レストランで味わい
(クレープはガレットとも言われています。日本ではクレープはデザート的なお菓子ですが、フランスではクレープは中に卵やウインナーなどが挟んであってれっきとしたお食事用のお料理です。お菓子のクレープもありますが、どちらかといえばこちらの方がメインです。南仏では牛肉入りトマトソースのボリュームあるクレープを味わったこともあります。ブルターニュのクレープには白と黒の二種類があって、黒いクレープはそば粉で作ってあるので、そばアレルギーの方は食してはなりません!)
別荘の芝生の庭では色とりどりの食材のバーベキューに興じ
海岸の突堤で釣り糸を垂らせばフランス人は食べないという鰺がたくさん釣れて
知人ご夫妻は波止場で漁ってきたばかりの巨大なオマール海老を買い求められ
それがただ単に茹で上げただけのお料理だったのに
真っ赤な甲のオマール海老は天国の味かと思うほど甘く美味しかったこと
そんなことやこんなことも、決して豊かではなかった留学生活を華やかに飾ってくれる忘れがたい思い出となって、色彩鮮やかなパノラマ画のように、私の未刊の記憶誌のページを飾ってくれているのです。
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フロベールへの手紙で、エトルタや美しいブルターニュ地方を旅し、彼の住むクロワッセCroissetの直ぐ近くを二度も通ったと書き送っている。これに対し、フロベールは、二度もニアミスしながらなぜ自宅に立ち寄ってくれなかったのかと、少々ご立腹の手紙をサンドに返している。
Paris mardi 8re (10月) 1867 Flaubert への手紙 t.XX. p.546.
Une charmante occasion m'a enlevée il y a six jours. Jumèges m'a passionnée. Cette fois j'ai vu Etretat, Yport, le plus joli de tous les villages, Fécamp, Saint-Valéry que je connaissais, et Dieppe qui m'a éblouie ; les environs, le château d'Arques,la cité de Limes. Quel pays! J'ai donc repassé deux fois à deux pas de Croisset.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a6/90c2bd99bc7d96a533dfd4e7f6ab740a.jpg)
エトルタは、風雨にさらされてできた石灰岩の断崖。自然が作ったアーチと切り立った断崖の美しさで知られています。
エトルタの白い断崖は、ギュスターヴ・クールベやクロード・モネを魅了したことでも有名です。
アルセーヌ・ルパン・シリーズの小説『奇巌城』(モーリス・ルブラン作・1909年)の舞台にもなっています。
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サンドが太陽の真下より曇りの時の方が好ましいと書いているように、その昔、訪れたエトルタは曇天のもとで靄に包まれているかのような神秘的な佇まいを見せていたことを思い出します。
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ブルターニュ地方の中でも、とりわけ キャンペールQuimper は、ブログ管理人にとって懐かしい土地です。
かつてパリに2年間滞在していたとき、このキャンペールに別荘を所有していらした知人ご夫妻がヴァカンスを一緒にとお誘いくださって、二週間近く、涼しいブルターニュで楽しいヴァカンスを過ごしたことがあるからなのです。
車を駆使し、モン・サン・ミッシェルやサン・マロも訪れました。個人的には、現在非常に人気のあるモン・サン・ミッシェルより、砂浜に据えられた古い大砲の前に立つと永遠の静けさに沈潜してしまうかのようなサン・マロの方がなぜかずっと好きでした。
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当時はフランス人好みのヴァカンスの地で外国人はいないと言われていたゲランド半島にまで足を伸ばしもしました。小さな湾に覗いている真っ青な海の色を見て思わず車を止め、クリスタルブルーの水と戯れたのも、それからもっと遠くまでドライブをし、広大な大西洋の塩田を観たのもこのゲランド半島でした。
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キャンペールからは付近の伝統的な町や小村を訪ねました。
ノルマンディ地方のチーズに赤や白のワインを楽しみ
バターの香りが芳しいガレット・ブルトンヌを買い求め
白いレースの民族衣装を着たお嬢さんたちと写真を撮らせてもらい
二種類のクレープ料理をクレープ・レストランで味わい
(クレープはガレットとも言われています。日本ではクレープはデザート的なお菓子ですが、フランスではクレープは中に卵やウインナーなどが挟んであってれっきとしたお食事用のお料理です。お菓子のクレープもありますが、どちらかといえばこちらの方がメインです。南仏では牛肉入りトマトソースのボリュームあるクレープを味わったこともあります。ブルターニュのクレープには白と黒の二種類があって、黒いクレープはそば粉で作ってあるので、そばアレルギーの方は食してはなりません!)
別荘の芝生の庭では色とりどりの食材のバーベキューに興じ
海岸の突堤で釣り糸を垂らせばフランス人は食べないという鰺がたくさん釣れて
知人ご夫妻は波止場で漁ってきたばかりの巨大なオマール海老を買い求められ
それがただ単に茹で上げただけのお料理だったのに
真っ赤な甲のオマール海老は天国の味かと思うほど甘く美味しかったこと
そんなことやこんなことも、決して豊かではなかった留学生活を華やかに飾ってくれる忘れがたい思い出となって、色彩鮮やかなパノラマ画のように、私の未刊の記憶誌のページを飾ってくれているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/55/4c7e2bc28cd7ac906dd798a181681086.jpg)
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