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西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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ルイ=ソロ・マルチネ−ル講演会、無事に終了いたしました。 

2016年12月18日 | 手帳・覚え書き

 日仏女性研究学会の研究グループ「女性作家を読む会」が開催しましたルイ=ソロ・マルチネ−ル講演会は、昨日、無事に終了いたしました。

 「女性作家を読む会」がカリブ海沿岸の女性作家取り上げるのは初めてのことではありませんでしたが、マルチネ−ル氏の今回のご発表は数年前の慶應大でなさった講演をさらに発展させたもので、ヒロインの住居内のオブジェを中心テーマに小説を分析され、非常にわかりやすい内容だったと思います。年の瀬でしたが、予想以上に多くの皆さんにお集まり頂き、終了後は、参加者の皆さんも講演者も非常に満足された様子でいらしたのが、司会者兼通訳としては、とてもうれしく印象深いものがありました。
 数日来の風邪のため逐語訳の原稿が間に合わず、大半がその場での逐次通訳となってしまいましたが、棒読みになりがちな逐次訳より通訳の方が臨場感があってよかったという理解あるご感想をいただき、安堵した次第でした。
 寒空のもとご参集下さいました皆様、御礼申し上げます。ありがとうございました!

 マルチネ−ル先生は、関西や他の地方の皆さんにも、是非、母国アンティル島の斬新な女性作家シモーヌ・シュヴァルツ=バルトを知って頂きたいと意欲満々でいらっしゃいました。講演開催をご希望の方がおられましたら、どうぞお声をおかけ下さいますようお願い申し上げます。


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      ルイ=ソロ・マルチネ−ル講演会 
「シモーヌ・シュヴァルツ=バルト『奇跡のテリュメに雨と風』 
    あるいはアンティル諸島の女性先駆者の出現」

日時:2016年12月17日(土) 14時~16時半 
場所:跡見学園女子大学 文京キャンパス(地下鉄丸の内線・「茗荷谷」徒歩2分)
   1号館3階 小会議室

 シモーヌ・シュヴァルツ=バルトは、人類の起源をアフリカに辿る“ブラック・イブ”説を検証し膨大な資料に基づく4巻の歴史図鑑を監修した歴史家であり、様々な小説のほか、ゴンクール賞受賞作家の夫と共作を著すなど活発な創作活動を続けている女性作家である。最新作には三日間で書き下ろしたオリジナルの詩「プルクワ」があり、自らこの詩の朗読も手がけている。
 フランコフォン文学の傑作のひとつとされる『奇跡のテリュメに雨と風』は、カリブ海アンティル諸島の島、グアドループを舞台にした四代にわたる女系一族の物語であり、厳しい現実にもめげず気高い心と「二つの心臓をもつ」果敢さを胸に豊かなカリブ海の大自然に生きる女たちの物語である。アンティル諸島出身のルイ=ソロ・マルチネ−ル氏は、フランス語で書かれた「名前なき女王」の伝説の物語『奇跡のテリュメに雨と風』の底に流れるアフリカ音楽のリズムや響き、また演劇的パフォーマンスといったアクセソワール(舞台装置)を通して浮かび上がる、クレオールの女性たちの歴史や隠された政治性と詩情、女性神話およびその伝承性についてお話し下さいます。

言語:フランス語・日本語(逐次訳)
参加無料:どなたでもご参加できます。
主催:日仏女性研究学会:「女性作家を読む会」「関西女性作家を読む会」

講演者:ルイ=ソロ・マルチネール氏
早稲田大学、中央大学、東大などで教鞭を執っておられ、マルティニクやクレオールの女性文学に明るくラフカディオ・ハーンの研究でも知られています。博士課程の学生さんのための仏文学の授業も担当しておられます。

コーディネーター・司会
西尾治子(跡見学園女子大学・日仏女性研究学会「女性作家を読む会」)

会場の準備の都合上、参加される方は西尾までご連絡下さいますよう(coquelicot_hj2004□yahoo.co.jp □=@)お願い申し上げます。
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