西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

『ジョルジュ・サンド辞典』(クレルモン・フェラン大学)

2012年05月07日 | サンド研究
連休中の数日間、メールの不具合のために送受信が不可能となってしまいました。
メールをお送りくださいました皆さま、ストレスをお感じになられたことと思います。深くお詫び申し上げます。
少し長めの休暇に入るとこのような事態が起こってしまうようです。原因はおおよそ掴めましたので、今後は気をつけるように致しますが、ご心配をおかけ致しました皆さま、何卒ご寛恕くださいますよう。

フランス・クレルモン・フェラン大学のLa Société des Amis de l'equipe Lumières & Romantismes (「知とロマン主義研究グループ学会」)からお知らせが届きました。

同大学のシモンヌ・ベルナール・グリフィトゥSimone Bernard-Griffiths 氏は、2004年、サンドの国際シンポジウムを開催され、その成果である論文集 "FLEURS ET JARDINS DANS L’OEUVRE DE GEORGE SAND" を出版されましたが、目下、パスカル・オーレ・ジョンシエールPascale Auraix-Jonchière氏とともに膨大な『ジョルジュ・サンド辞典』を編纂中でおられます。昨年、同教授は次のようなサンドに関するe 研究書を監修されました。

"La Femme et l'oiseau au XVIIIe et XIXe siècles dans la littérature, la peinture et la musique"
Ouvrage numérique à télécharger gratuitement sur le site des PUBP


また、パスカル・オーレ・ジョンシエール氏は次のような書を刊行され、サンドの博論準備学生も指導されています。

Barbey d'Aurevilly et l"écriture, formes et signes
Préface de Philippe Bertier, Caen, Lettres modernes Minard,2011, p314.




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『ショパン 孤高の創造者』 [著]ジム・サムスン

2012年05月07日 | サンド研究


『ショパン 孤高の創造者』 [著]ジム・サムスン

「ピアノの詩人」と呼ばれる作曲家の生涯は、その音楽よろしく、ロマンチックな装飾を加えて語られがちだ。
本書は信頼できる資料を手がかりに、想像力による脚色をていねいにはぎとり、人間ショパンの実像に迫る。恋人ジョルジュ・サンドやその家族、ドラクロワやリストといった友人との関係性は、実に微妙な距離感の中で成立していた。楽譜出版社と交渉する際の抜けめなさは、だれの商人顔負けだ。
年代別に並べた楽曲分析が、生涯と音楽的成熟の関連をわかりやすく示す。ショパンの死後、その音楽がどう受容されていったかに触れた部分は、彼の「伝説」がどのように作られていったかを知る手がかりになる。
    ◇
 大久保賢訳、春秋社・3675円  2012-03

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