西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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『ジャンヌ』

2010年06月22日 | サンドの作品など
「フランス文学」の履修生の皆さんへ
来週はジョルジュ・サンドの小説『ジャンヌ』(1844)を取り上げます。
図書館にあると思いますが、『ジャンヌ』(藤原書店、2006)を一読しておくことをお奨めします。
芸術学部の皆さんは、とくに、小説のなかで取り上げられている「貴婦人と一角獣 La Dame à la Licorne 」について興味をもつことができるかもしれません。

現在パリの中世美術館(元クリュニー美術館)に展示されているタペストリー「貴婦人と一角獣」六点は、サンドが小説『ジャンヌ』のなかで、このタぺトリーがブサック城Le Château de Boussac で飾られるようになった経緯について書いていることからも注目されるようになったと言われています。

「貴婦人と一角獣」は、若い頃、サンドと親密な関係にあり、当時は歴史記念物監督官でもあったプロスペール・メリメP.Mérimé(小説『カルメン』『エトルリアの壷』などの作者)が1841年にブサック城で発見したとWIKIは記していますが、
サンドも1841年10月にブサック城を訪れています。どちらが先だったのでしょう。メリメがサンドから話を聞き、これを世に公表したということも十二分に考えられます。

画像は「貴婦人と一角獣」の「わが意のままに A mon désir 」です。

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